「しゃべるの…嫌い」
概要
刃骸円理香とは、漫画『刃ノ眼』に登場するキャラクター。21歳。
「刃ノ眼」の能力を有する殺し屋一族、刃骸家の21代目当主刃骸里鬼が作った36人の子供(の内の生き残った11人)の1人。主人公夜桐彩羽の腹違いの姉に当たる。
ちなみに物語開始時点で生き残っていた11人の兄弟の中では上から7人目で、姉妹に限れば三女(末っ子の彩羽は五女)となる。
容姿・性格
腰まで伸びた赤い長髪と、顔を覆い隠す長い前髪、そして前髪の隙間から時おり覗く黄色い瞳が特徴。
服装はノースリーブの上からケープを羽織り、下は足元までのロングスカートにローラースケート靴という出で立ちをしている。
前髪で表情が見えない上に口数の少なさも相まって非常に不気味な印象を受けるが、元来は心優しく大人しい、殺し屋の一族には似つかわしくない平和な心根の持ち主。
しかし人殺しを生業とする刃骸家においてその性格でやっていくのは難しく、幼い頃に父親の里鬼から前髪を下ろすことで自分の心をスイッチする術を教えてもらい、現在の不気味なスタイルに落ち着いたという経緯がある。
刃骸家の一員として経験を積んだ今でもその優しい性格は変わっておらず、戦いのあとに前髪を上げ、自らが倒した敵に謝る姿が描かれている。
能力
空中から刃を生み出し操る「刃ノ眼」の能力の使い手であり、その中でも離れた位置に刃を発生させる“空刃”を最も得意とする『空眼』の持ち主。
戦闘では空刃と飛刃をメインに遠距離から一方的に攻撃する戦い方を得意としているほか、空刃を足場にした空中戦においては兄弟の中でも無類の強さを誇る。
得意な刃の順については空刃>飛刃>爆刃>鎖刃>剣刃の順であることが作中で語られている。
・空刃
円理香が最も得意とする刃。
発生が非常に速く、複数同時に発生させられるほか、多少の溜めと引き換えに身の丈以上の大型かつ高威力の刃を発生させることも可能。
直接攻撃に用いる以外にも即席の足場として利用することも多く、履いているローラースケート靴と組み合わせることで空中を自在に駆け回るように移動することができる。
・飛刃
2番目に得意な刃。
連射・速射性に劣るものの、その分刃が大きく高威力。
作中では空刃の足場で空を自在に駆け回りながら高威力の飛刃を飛ばすという戦法を見せた。
・爆刃
3番目に得意な刃。
初登場時に1回だけ使用した。
・鎖刃
使用描写無し。
・剣刃
円理香が最も苦手とする刃。
包丁程度の大きさの刃を生み出すのが限界のため、戦闘では使い物にならないらしい。
作中での活躍
第6話『ウリフタツ』にて初登場。
主人公の彩羽に刃骸家の遺産を受け取る権利を放棄させようとしていた兄、紫玄の交渉が失敗に終わった直後、彩羽を殺害するべく単身で彼女を襲撃。
得意の空刃と飛刃を駆使し、まだ剣刃しか使えなかった彩羽を圧倒し追い詰めるが、あと一歩のところで刃骸家当主から彩羽殺害を禁ずる命が出たため渋々ながら刃を収める。
その後は第30話『衝突』にて再登場。
空からの逃走を試みる亞寅陣営のヘリを撃墜するため空中を張っていたところ、仲間の逃走を援護するため現れた機華隊の鬼火と交戦。
勝利こそしたものの、見事に時間を稼がされたことと、いつまで経っても慣れない人殺しの罪悪感にため息をついていた。