韓国アニメ
かんこくあにめ
概要
韓国(大韓民国)で発祥し、同国で制作されたとされるアニメ作品の事。
テコンVなんかは日本でも悪い意味で有名。韓国内で人気の子供向け作品ポンポンポロロというのもある。
70~80年代の政治的な理由で日本の作品のパクリ、コピー作品ばかりが存在していたことが嫌韓派に大きく取り沙汰されていたせいで韓国アニメ=パクリという印象が現在でも尾を引いてしまっている。
韓国作品ではないが、たとえば『パワーパフガールズ』や『シンプソンズ』なんかは伝統的に韓国のアニメスタジオがアニメーションを手掛けていたりする。
また、一部ではカルト的人気のある人造昆虫カブトボーグVxVも当時玩具展開を行っていた韓国をターゲットにした日韓合作であるため、韓国アニメと言えなくもなかったりする。
ちなみに、韓国の声優会は日本ほど規模が大きくない為、同じ声優が多作に渡って登場することが多く、日本で例えると「ドラえもんとクレヨンしんちゃんの声が同じ」ような現象が起きている。
補足および余談
76年「ロボットテコンV」が、韓国内で大人気を得た事から、それに続けと多くの作品が作られるように。
しかし、アニメ自体の文化的価値は、当時の韓国内では無きに等しかった。作品によってはマスターフィルムは破棄、または切り刻まれ帽子のアクセにされたりしていた。
それに加え、日本を含む他国の人気作品のメカ・キャラの無断使用も行われており、作画、演出、脚本など、作品自体のレベルも決して高いとは言えないものが粗製乱造されていた。
これは90年代まで続いており、このために韓国アニメは「パクリばかりの低レベルな作品が多い」という、現在も続くネガティブな印象の原因となっている。
なお、85年「外界から来たウレメ」、90年のテコンVシリーズの一編「テコンV90」など、「人間の芝居部分は実写」「ロボやメカなどの登場シーンはアニメ作画」といった作品も多数存在する。
これは、ウレメやテコンVの監督、キム・チョンギによる「経費削減」のための手法だった。日本の作品で例えれば、「(人物はアニメ、メカなど特撮シーンは実写の)ボーンフリーやアイゼンボーグ、ダイバスターといった作品の逆パターン」と言える。
しかし、当時の韓国内の業界では、これらの同様の手法で作られた作品がやはり粗製乱造され、メカやキャラなどの無断使用も引き続き行われてしまった(「ウレメ」に登場する同名のロボットは、「忍者戦士飛影」の鳳雷鷹の丸パクリである)。
これは結果的に、一般層からアニメそのものの価値が低く見られる原因となり、更には韓国アニメの市場が崩壊する悪循環をもたらしてしまった。
90年代末期から2000年代になって、ようやく状況に改善が見られ、現在に至る。上述の通り、70年代から90年代にかけての状況から、現在でも悪いイメージが少なくない。
しかし「日本の作品に続け」と、独自の魅力を有する作品も徐々に出て来てはいる(2003年の魔法少女もの「スフィアズ (SPHERES, 스피어즈) 」など)。
近年では日本のアニメーターなどを招き、スタッフとして参加。日本の作風を彷彿とさせる、あるいは日本と異なる独自の作風や魅力の作品も作られている。