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概要

文豪ストレイドッグス』において作中人物たちが探し求めている品。

ヨコハマのどこかに封印されているという、現実を改変して書いたことが真実となる白紙の文学書。作中では『本』とも呼ばれ、その在処を示す“道標”が中島敦の異能力「月下獣」であるという。

仕様

書いた事がそのまま現実になるのではなく、物語的な整合性を必要とする。

種田山頭火曰くその手の異能力者が生み出した代物だろうと推測しており、例えば「世界は滅亡する」と記載してもいきなり世界が終わるという事は起こらず、物語的な文章を記載する必要がある。

異能特務課は研究用に『本』の頁を一枚保管しており、天人五衰は奪取した頁を使い国家の消滅を企んだが、それには相応の文数を必要とする為、国家消滅までの下準備は自分達で行い、最後の締めとして頁を使う事を目論んだ。

改編される事象には物理的なものに留まらず、人々の記憶にも及ぶ。

江戸川乱歩曰く、小栗虫太郎の異能力「完全犯罪」をも上回る。

作中での動向

『本』の道標である敦に組合(ギルド)が五十七億の懸賞金を賭けポート・マフィア達に狙われた。

フョードル・ドストエフスキーは異能力者のいない世界の為に『本』を求めている。

シグマの異能で特務課が保管している頁を入手し、武装探偵社が天人五衰であるという事実に改変した。

シグマが支配人をしている天空カジノも八日前、頁に書き込まれて生み出された。

また、シグマ自身も3年前何者かが『本』に書き込んだ事で生み出された人間だった。

最新話のネタバレ注意

中島敦の「月下獣」は本に対する『栞(しおり)』である事が明かされた

余談

中島敦は昔、古い本を読んだ事があるらしく、そこには『頭は間違うことがあっても、血は間違わない』という文が記述されていた。