概要
スマートフォンアプリ「グリモア〜私立グリモワール魔法学園〜」に登場する主人公の通称。
ゲーム内シナリオではプレイヤーが設定した名前は一切出ず、基本的にはこの呼び方が主人公を指す固有名詞として使われている。ライトノベル版での名前は「笠置佑也」(詳しくは後述)。
プロフィール
性別 | 男性 |
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誕生日 | プレイヤーによって設定可能 |
出身地 | 不明 |
身長 | 不明。可変式との噂が… |
体重 | 不明 |
特技 | 不明。基本的には多芸多趣味 |
好きなもの | 不明 |
嫌いなもの | 不明 |
髪色 | 茶髪。ラノベ版では黒髪 |
作中では行動や台詞などが詳しく描写されることが滅多になく、一人のキャラクターというよりはプレイヤーの化身という面が強い。
しかし作中シナリオが進むにつれてキャラクターとしての設定が徐々に追加される形となり、メインシナリオ完結時点では(プロフィールはともかくとして)キャラクターとして確立できる(ただの受け身ではなく設定を基に話を動かせるという意味で)ほどとなった。
ただしあくまでもゲーム内メインシナリオでの話であり、ゲーム中でも「メインシナリオと差異がある場合がある」とされたカードのキャラクターエピソードや、プレイヤーによって選択肢を選べるSNS的機能のmore@、さらにはライトノベル版の主人公、などなど、性格や場合によっては容姿も多少の違いがある。
例として、例えば身長172㎝の朱鷺坂チトセを少々見下ろすような転校生くん視点と思われるカードイラストがあったり、身長168㎝である遊佐鳴子に壁ドンされて大体同じくらいの身長として描かれているカードイラストがあったり…など。ちなみにグリモアの一つ目のエンディングロールで流れるヒロイン総出演の一枚絵では身長178㎝の生天目つかさよりも身長が高く描かれていた。
身長に限らずシナリオ内設定では「3つのクラスのうち必ず1つのクラスに振り分けられる」はずなのに、メタ発言コーナーにおいて「転校生くんのクラスを探らないように」というような発言もあったため、メタ的に設定をぼかしている節があり、プレイヤーの想像に任せられている部分も多い。(ただし描写的にリリィクラスなのではないか、という話がある)
人物
概要ではああ書いたが、やはり大雑把にはキャラクターとしての方向性は存在しているため、以下はそれらの紹介となる。
基本的にはすこぶる真面目であり、例として冬樹ノエルに一日付き合って欲しいと言われたのだが、彼女に実は先約があり、待たせるのも悪いからと(ノエル本人には)今日は良いと謝られたにもかかわらず、彼女の先の用事が済む夕方までずっと待ち続けていたりするなど(真面目というか天然なのでは…)
お節介焼きも半端ではなく、最初期にツンツンツンデレレベルでツンが多かった冬樹イヴや来栖焔などに対してもに(ぶっちゃけストーカー未遂ではないかというくらい)世話を焼こうとしたり、四六時中誰かの手助けをしていたりする。行動力が高すぎて割と初期の時点で「魔法学園で一番クエストを受けている」と言われるほど。
また、作中の学園は男女比率が異常に偏っている上に「男子生徒は草食系が多い」というような設定があるため、交友関係が女の子ばかりである。それもあってか風紀委員会には早々に「不純異性交遊容疑」でブラックリスト登録されている。ただ、登録されているだけで何かしら罰を受けている描写もなく、なんなら風紀委員長や風紀委員の面々もヒロインなので非常に仲が良い。ヒロインの実家に挨拶に行ったり、風紀委員長にからかわれたり、風紀委員としては厳しいのに風紀乱し案件に巻き込まれやすい人に巻き込まれたり。
念のため言っておくと、転校生くんは完全な巻き込まれ体質というわけではなく、シナリオライターには「シティハンターの冴羽獠」というイメージがあったそうで、女好きという設定はやはり存在したようである。
さらに、一時期「男子寮で生活しているのに女の子と相部屋で寝泊まりしていた」ことがある。メインストーリー41話~48話頃まではジェンニ・コッコが、「A」では一時期リゼットが滞在していた。
他には、名前を呼ばれることが全くないため、グリモアで「転校生」と言えば主人公のことであるとされている。他の呼び方としては「お兄ちゃん」や「先輩」などがある。ちなみに主人公の後に学園に入ったヒロインもいるのだが、それでも変わらず「転校生と言えば彼」ということになっている。
能力
ゲームタイトルにもなっている通り、主人公が通うこととなった学園は「魔法使いの学校」であり、主人公も無論魔法使いに覚醒している(グリモアにおける魔法使いは大体が後天性)。
主人公が持つ能力は「無尽蔵…ではなく莫大な魔力」と「魔力の譲渡」
ソシャゲ主人公には多いサポート型の能力だが、このゲームの場合主人公の力は単純明快で、「自分の莫大な魔力を譲渡するだけ」である。
例えるならばRPGにおいて「MPカンストの魔法使いが自分のMPを常時無制限に仲間に分け与えることができる」というようなもの。
さらに言えば、グリモアにおける魔力とはある意味「魔法使いの体力」とも言っていいものである。魔力が十分なら疲労に対する回復力すらも多少上がる。逆に魔力が枯渇すると体力が残っていても疲労感に襲われる。グリモアでは基本、魔力は数時間で即座に回復するようなものではなく、十分な休息が必要であり、魔力量の底上げも一朝一夕では行えない。上記の枯渇を防ぐために魔法使いは魔力を節約しながら戦うのが基本になっている。
これらの「魔法使いの戦闘における課題」をほぼ全て補えるのが主人公の「魔力譲渡」の力であり、非常に重宝されている。生徒会から、直にオファーが掛かる程であり、同時に科研(魔法使いや魔物の研究を行う機関)からも貴重な人材として人体実験の素材にされかけられるなど、その単純故に強力な力のため「魔法使いの戦いにおいては」重要度が極めて高い。
なおこの魔力譲渡、設定的には「魔法ですらない」
簡単に言えばグリモアの魔法とは「魔力で術式を構築して現象を発動する」というものであり、魔力譲渡は「魔力を術式すら介さずに魔力のまま分け与える」そのため、魔法は術式の構築をすれば多少調整が必要とはいえ他人でも使えるようになるのだが、魔力譲渡は完全に主人公だけの能力であると思われる。他の魔法使いは「魔力のまま体の外に放出することはできない」のである。
反面、魔法使いとしての「魔法の力」は非常に弱く、特に攻撃系はすこぶるダメ。 例えるなら、ファイア(炎)の魔法を出した所でライター位の火力が精一杯なほどであり、これは技術云々というよりは適性がほとんどないからだと思われる。
最初期においては魔法の師匠である東雲アイラから手のひらサイズの薄いバリアを張る「弱者の盾」を習う描写や、回復魔法を扱う描写はあるものの、話が進むにつれ主人公のスタイルは指揮官という形になっていき、直接戦闘をこなす描写は全くなかったが、守られる立場にやきもきしているような描写が度々ある。
指揮官の立場については「魔力タンク以上の価値を持て」というエレン教官の勧めによるもの。結果的には主人公の気質による友好関係構築すらも一つの強みになるスタイルとなった。
ただし、戦闘描写や魔法を使用する描写がなかっただけで、魔法の知識、指揮能力などの吸収は極めて高いようで、自分は使えないものの魔法の使い方で悩むヒロインに助言するような場面も。
多芸多趣味であることもあってか、知識や技術に対しては強い興味を持っているらしく、師匠と呼べるような存在も複数人いることが明らかになっている。
生徒名 | 教わっている内容 |
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メアリー・ウィリアムズ | 戦闘技術 |
エレン・アメディック | 基礎体力向上(筋トレ)、指揮の訓練 |
東雲アイラ | 魔法 |
省明鈴 | 中国武術 |
野薔薇姫 | 野薔薇の人間としての思想や立ち居振る舞い |
神宮寺初音 | デク(パワードスーツ含めた個人用の兵器のこと)や兵器の使い方 |
椎名ゆかり | 応急手当 |
水瀬薫子、結城聖奈 | 事務作業 |
風紀委員 | 逮捕術 |
南智花 | 魔法使いそのものに関して |
経歴
※転校生が深く関係する部分を抜粋(漏れなどがあると思うので修正や追記を求む)
1年目
7月 | 魔法学園に転校、そのまますぐに智花と初めてのクエストを受ける |
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10月 | 生徒会とタイコンデロガ級の魔物討伐のクエスト中洞窟の崩落に巻き込まれ、武田虎千代と2日間閉じ込められるも生還 |
第7次侵攻発生、円野真理佳による護衛の下、魔力供給をしながら戦場を回る |
2年目(ループ1回目)
4月 | 年度が繰り返したことに気がつく |
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7月 | 第2次裏世界探索時、遊佐鳴子から裏世界には自分が存在していないことを聞かされる |
霧の嵐に巻き込まれ、裏世界の第8次侵攻直前に飛ばされ、自分が学園に在籍していないことや汐浜ファンタジーランドの魔物襲撃があることを知る | |
1月 | マキちゃん爆誕(後記) |
3年目(ループ2回目)
5月 | 科研襲撃事件にて裏世界の間ヶ岾昭三に拳銃で撃たれる |
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3月 | 野薔薇本家がある反賀に招待されるも魔物が襲撃、野薔薇当主への紹介はお流れに |
4年目(ループ3回目)
4月 | 霧の嵐に巻き込まれ裏世界の第7次侵攻時点に飛ばされる。裏世界の霧塚萌木から、裏世界の自分が風飛大深度地下にいること、存在をあらゆるデータから抹消されていることを知る |
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6月 | 始祖十家のマーヤー・デーヴィーに命を狙われるも彼女の元にたどり着き危機を脱出。彼女から自分が裏世界でムサシ級の魔物に変貌する存在であることを知る |
8月 | 沖縄にて魔物と交戦、このころから魔物が狙ってくるようになる |
3月 | 間ヶ岾が学園を襲撃、そして撃退。自分が裏世界ではムサシになったことを全生徒にばらされる |
5年目
4月 | 霧の嵐に巻き込まれ、裏世界の第8次侵攻中に飛ばされる。音無律や間宮千佳等一部生徒の運命を変える |
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過労からきた風邪で倒れる | |
5月 | 霧の声が聞こえてくるようになる |
6月 | 宇宙のアポロン内にて地球表面に張り付く霧の魔物の本体を視認する |
10月 | 第8次侵攻中、霧の声によりムサシ級の魔物になりかけるも、みんなの呼びかけで元に戻る。その直後全世界の魔法使いに魔力譲渡し、初めて魔力枯渇により気絶 |
11月 | 別府に修学旅行中、魔物と交戦、魔物と会話をする。その後、ノーマルマンズに身柄の引き渡しを要求される |
マキちゃんについて
2016年1月10日、コミュニケーションイベント「あけましておめでとう!少女たちの新年会!」にてのっけから神宮寺樹が初対面のグリモアの女子生徒と接触するという場面が再生される。なんとこの女子生徒…実は変装した転校生であった!…という、割ととんでもないオープニングから新年早々のイベントが開始したわけだが…
神宮寺茉理「ムフーッ。ここまで気づかないんだから…燃えるわね!」貴女若干腐ってませんか?
完璧に樹を騙した転校生の変装だが、もちろんただの女装というわけではなく、現魔法学園で恐らくもっとも魔法に精通しているであろう朱鷺坂チトセの魔法によるもの。のちのイベントストーリー内での会話から、これは「幻惑魔法」の類であることが明らかになっている。恐らく他者からの認識を歪めていると説明されている。もちろん視覚だけでなく触覚…というより五感から受け取る全ての認識を変えているようなので触れても大丈夫とのこと。
なお不純異性交遊的にどうなのかという問題については…風子「不純異性交遊?いまアンタさんは女の子なんですが。」「おっと…確かに、以前不純同性交遊もいけないといーましたね。」…だそうです。言った本人が一番それに近いことしてるというのはもはやお馴染み。
ただ、なぜかこの人は一目見ただけですぐに転校生と気づいた模様。本人曰く「身内だから」だそうな。他にも春乃が勘だけで「何だか初めて会った気がしないのよ」と曖昧ながらに感じ取り、直後に言動から転校生だと気付いた。
ちなみにマキちゃんというのは変装した転校生の仮の名前である。今回変装しているのは、元をたどれば様々な方面から狙われている転校生を守るためであり、偽名もその一環。なお名づけ親は先述の神宮寺樹氏である。由来は正月のおせち料理に欠かせないアレ。そのことからマキちゃんに関する作品では稀に「伊達マキ」というタグがついていたりもするが、ゲーム内で登場する偽名はあくまでマキちゃんだけである。
余談だが別の男子ではなく女の子に変装してるのは「それは、朱鷺坂チトセの趣味…ではなく、男子はどちらにしろ目立ちますから。」らしい。
マキちゃんの容姿については、こちらはほとんどイベントストーリーでの会話内でしか言及されず、普段の転校生のようにカードの見切れに登場することも現時点ではしていない。
イベントストーリー内で言及された容姿については
春乃曰く「せっかく良いの(恐らく晴れ着)着てるのに、髪がぼさぼさじゃない。」
真理佳曰く「僕と同じくらいになっちゃいましたね…(多分身長のこと)」
同じく曰く「なんかふにふにしてる(謎)」
そしてなにがとは言わないが、智花より大きいらしい。
さらに、風子の「びしょーじょにしか見えませんわ」とはマキちゃんの容姿の評価である。それに加え彼女は「同じ水準の顔なら魔法使いは女子のほうが目立たない」などと発言しているため、もしかしたら転校生は割と「びしょーねん」である可能性が…
そして、2019年の東雲アイラの誕生日内でのチトセとアイラの会話では、
アイラ「あんなツヤツヤピチピチの美少女にする必要ないじゃろが!」
チトセ「あんまり元の素材をいじってないのよ?女性的にしただけで。」
アイラ「スリーサイズが激変しとるでないか。」
チトセ「筋肉をスタイルに変換した結果よ。」
となっている。
同年の1月29日氷川沙紀の誕生日(上記イベントの後日談的な位置づけ)に、夏海が撮った写真がきっかけで風子が連れてくる形で登場。
当初、テロリストではないかと疑われており、武器所有の有無を調べる身体検査が行われた(隅から隅まで)。
そして、風子によってネタ晴らしされるが、沙紀に先ほどの身体検査(どんな方法だったのかは不明)による恥ずかしさのあまり、説教されることになった。
その後、2018年のエイプリールで再登場、グリモアに登場した男性キャラを攻略するゲームの主人公を務めた。
そして、2019年1月9日 コミュニケーションイベント「決意の神凪神社-征く少女たち-」でまたまた登場する。やはり出会った生徒はほとんど教えられるまで気が付かなかったが、鳴子や、里菜、ちひろには見抜かれていた。
ちひろ曰く、「この、きょんきょんしているのは先輩ですよぉ」らしい。
イラスト(妄想)はマキ(グリモア)で。
小説での転校生
2017年1月10日発売のライトノベル版では「笠置佑也」(かさぎ ゆうや)の名前で登場。能力はゲームの転校生と同一だが容姿がゲーム内とは少々異なり、小説版では黒髪である(ゲーム内ではみまわりイベントのデフォルメキャラクターや一部カードに写っている限りだと茶髪)。小説での一人称は「俺」。
覚醒前はサッカーをやっており、アイラが閲覧した記録によると弱小チームでそこそこの強さまでのし上げたらしい。しかし覚醒を境にチームメイトとの連絡もなくなった様子。かつて魔法使いに救われた過去があるらしく、「皆を守りたい」という気持ちを強く持っており、自分が後衛しかできないと分かると狼狽えていた。
また、おそらく裏世界と思われる、智花ら仲間達が斃れてゆくビジョンを夢に見る描写がある。しかし授業中に居眠りした挙句寝言で羞恥プレイになってしまった模様。流れ弾で智花も顔真っ赤である。
上の考察通り、リリィクラス。指導役としてアイラがつけられており、師匠と呼んでいる。
余談だが小説での転校生はゲーム内での好青年とは若干違い、精神的に多少根暗であるらしい(文中アイラの発言より) また比較的穏やかな田舎育ちということで都会に憧れがあり、恋愛欲求や欲望には割と忠実。さらにはラッキースケベも多発するラノベ主人公のような存在になっており、ゲームをやっている転校生たちからは驚きの声も上がった。ちなみにラッキースケベの相手は2回ともに彼女である。ある意味メインヒロインらしいといえばらしいのかもしれないが、プレイヤーの間では良くも悪くも物議を醸した。
裏世界の転校生について
※以下ネタバレ注意
グリモア作中には主人公たちがいる世界の他に「裏世界」と呼ばれるもう一つの世界が存在している。簡単に言えばパラレルワールド的なものであり、より悲惨な歴史を辿っている。(主人公たちがいる世界からは裏世界へのゲートが複数存在しており、主人公たちがいる世界よりも未来の時間軸の裏世界に通じているものもある)
この裏世界、実はただのパラレルワールドではなく、ある意味では「主人公たちがいる世界こそが裏世界なのではないか」とも言えるような設定があるが、ここでは省略。
裏世界が舞台のイベント「パンドラ」の最終話にて、転校生くんは裏世界には存在していないことが、同じく裏世界の鳴子が調査したデータにて判明した。その後に霧の嵐というものによって「裏世界に転校生くんが飛ばされるイベント」で飛ばされた、第8次侵攻前の時間軸における学園の生徒にも、在籍していないのに制服を着ている学園生として最初は不審者として扱われている。
しかしその後、また別の霧の嵐で第7次侵攻中の時間軸に飛ばされ出会った裏世界の萌木(の魔法)によると、裏世界の転校生くんは、存在していないのではなく風飛大深度地下にいることが判明、さらには父親が故人となっており、それらの情報がありとあらゆる方法で隠蔽されているため「存在しないことになっている」ことが判明した。
そして、最初の魔法使いの家系である始祖十家のマーヤー・デーヴィーにより、裏世界の転校生が実は裏世界を壊滅させた元凶である「第8次侵攻で出現したムサシ級の魔物」であると判明した。
この「第8次侵攻で出現したムサシ級の魔物」は最初期からムービーでその姿を確認できる。そして多くの学園生、そして同じくムービーで度々登場していた地に伏す南智花、裏世界の南智花を殺した魔物そのものである。
ムサシ級の魔物について
グリモア世界における人類の敵「霧の魔物」は、特徴によって名称がつけられており、同時に大きさによって特別な呼び名がついているものがある。それがタイコンデロガ級とムサシ級、である。両者とも基本的には大きさで判断されるが、霧の魔物は「出現したあと倒されないままだと霧を吸い込み、強大になっていく」という設定があるため、必然的に強さの指標にもなっている。
ただしムサシ級の魔物に関しては、その規格外の巨大さの他にも特殊な条件が示唆されており、それは「なぜ裏の世界の転校生くんが霧の魔物に変貌したのか」に繋がるものである。