概要
一年戦争終結後、敗残兵が集まるアクシズで活躍したオリジナルキャラクター。階級は中尉。
両親が幼い頃に亡くなり、義理の兄に育てられた。その兄が軍人であり、その部屋にあった写真に写る若手士官、シャア・アズナブルに憧れて軍にはいる。
そしてアクシズに配属されてからは、同年代のハマーンに姉の様に接し、ハマーンは彼女の存在により、安定した精神状態を保っていた。
ハマーンとは年齢がやや近いこともあり(ナタリーのほうが4歳上)公私にわたって姉の様に接し、ハマーンもナタリーを慕っている。またシャアとも仕事上親しく、ハマーンのことをしばしば相談される。優秀なコンピューター技術者であり、連邦の捕虜によるハッキング事件が発生した際には、不在だった技術大尉の代わりに連邦のハッカーと熾烈な攻防を繰り広げており、のちに評価を受けた。一方で自らの昇進を後押ししてくれたエンツォ大佐の命により、シャアをジオン残党による徹底抗戦派に変節させなければならない。だが、シャアにはその苦しみを見抜かれ、思わず秘めたる想いを告げると、シャアは受け入れた。
そして二人は結ばれた。
兄も亡くなり天涯孤独のナタリーの心に、温かい光が点る。熱いほどの温もりが包み込む。そうだ、これが生きること。
やがてナタリーはシャアの子を身籠った。そして夢を見た。シャアと式をあげるという、どこにでもある幸せな夢。小さな夢。生きる意味を見つけた。
そう、あの人のそばにいる。ただそれだけの、しかし大きな大きな意味を。
しかし、夢は突然覚めた。
お腹の子をハマーンに言うべきか迷った。しかし意を決し、ついにシャアと結ばれたことを告げる。
それを聞き、ハマーンは憧れのシャアを取られたことで激怒した。ナタリーが可愛がったハマーンは、ナタリーのせいで、一気に二人の心の支えを失ったのだ。
哀しむナタリー。さらにその直後、無情に旧エンツォ派が有能な裏切り者の彼女の命を狙う。それに気がつくも嫉妬に狂ったハマーンは、見殺しにした。
そして、ナタリーはお腹の子供と共に銃殺された…。
その後、ナタリーの殺害の知らせを聞いたシャアは彼女を黙殺したハマーンに激怒し決別。アクシズから離れた。
余談
シャアの周りにはララァやナタリーなど様々な作品で多彩な女性が関わってくるが、ナタリーは唯一シャアの子供を妊娠した人物であり、シャアとハマーンの決別をきっかけともなった悲劇のヒロインでもある。