「正義の白金、アジアンペア!愛ほとばしるアテナ・プラチナム!」
- プロフィール
通っている高校 | 陽菜野高校 |
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学年 | 高校3年生 |
身長 | 159cm |
誕生日 | 8月9日 |
好きなもの(事) | パワースポット巡り |
CV:M・A・O
人物
陽菜野高校3年生で、生徒会長。物語の舞台である陽菜野市の観光大使でもある。通称:キャップ、もしくはキャプテン
実家は陽菜野市の名家で大地主。良家の令嬢であり、幼少の頃は生け花を習っていた(※現在は不明)。料理の腕も確かで、鱧の湯引きを作る事もできる。
才色兼備でリーダーシップに長け、人心掌握も巧みである。
亡き祖父は陽菜野市の元市長で、活気を失っている陽菜野市の現状を憂いでいたところに黄瀬美甘と赤来杏が「超天界カミダイオー」のショーを自分達で始めたことに着目、県知事の叔母金城一美の勧めもあり、『アクションヒロイン』のプロデュースを決意。
当初はカミダイオーの便乗(本人曰く「オマージュ」)の「最強戦士カジュダイオー」の企画を始めるも、本家からの苦情で企画を変更、美甘の提案した公演演目も「聖果戦士ヒナネクター」を採用し、チーム名も「チアフルーツ」に決定した。
「チアフルーツ」プロジェクトの対外折衝も行っており、陽菜野市のある万葉県内のJAの支店に「聖果戦士ヒナネクター」のグッズを置く交渉や夜間特別ショーの開催に際して隣町の花火大会を借景とするにあたり花火師に根回しを行うなどをしている。
ショーでは司会を務めていたが、第7話以降、司会は美甘に交代した。
不幸体質
不幸体質について
才能に溢れ、人一倍の努力家だが、なぜか不運に見舞われ、ここ一番で結果が伴わない。過去に幼馴染の黒酒路子と共にテニスをやっていたが、試合の度にアクシデントが発生し、本命視されながらも良い結果を出せずに終わった(※当時、テニス部のエースであった路子もテニスの実力は御前の方が上と認めている)。
本人はこの不幸体質をかなり気にしており、この事に起因してネガティブな感情があらわになった際には縁起直しに「鶴亀鶴亀」という言葉を口にする事もある。また、高校進学後、路子からの誘いを振り切ってテニスを辞めてしまったのも中学時代におけるテニス部での上記の苦い経験によるものである。
トラウマ
これまでも様々な不運に見舞われてきた御前だが、中学生時代に前市長である祖父が自身の誕生日である8月9日に倒れ、その後、間も無く亡くなってしまった事が御前にとってこれまでの不運と重なって決定的なトラウマとなり、それ以降、自分自身について関係する周囲に不幸をもたらしてしまう疫病神と考えてしまう思考(※路子の表現では「疫病神理論」)が身についてしまった。
叔母である金城一美によると、陽菜野市のアクションヒロインのプロジェクトを立ち上げてからは、御前の疫病神理論は緩和された模様だが、それでも隣町の花火大会を借景にした夜間特別公演に際し、美甘から6人目の戦士プラチナムとして舞台に登場する事を提案された時には、御前は自身の不幸体質によって「チアフルーツ」の公演が台無しになる事を恐れて美甘の提案を退けた。その為、御前を表舞台に出そうとする路子と御前との間に微妙な空気ができてしまった。
だが、特別公演中にアクシデントが発生すると、御前はついに決断して「白金の戦士プラチナム」として舞台に登場して事態の収拾を図って公演の成功に貢献し、公演後、感涙している路子に抱きしめられた(※なお、この時、御前はプラチナムを演じるのは本公演1回限りと語っている)。
夜間特別公演の成功に伴って「聖果戦士ヒナネクター」のランキングが全国10位に上昇すると、御前が更なる売り込みを図り、番組の企画に乗じて「超天界カミダイオー」の主役を務める神栖真心と「チアフルーツ」のメンバーとの対談を実現させた。
だが、その際に見せられた彼女の圧倒的な実力と高いプロ意識などに杏達がかえって自信を失ってしまった為にその後のショーに支障が出る事態となり、御前も自身の意図とは裏目の結果になってしまった事で改めてトラウマが蘇るとともに、「チアフルーツ」の活動について自身が関わる事について自信を失ってしまった。
その後、緑川末那の働きかけもあり、「チアフルーツ」が地元陽菜野市の人々の支持を得ている事を改めて認識すると、他のメンバーとともに再び活動に前向きに取り組む事ができる様になった。
その後、「聖果戦士ヒナネクター」のランキングが全国4位に上昇し、また御前はJAの協力を取りつける事で祖父ゆかりの陽菜野市の文化会館大ホールにおける公演が決まった。
本公演に御前もアテナ・プラチナムとして舞台に立つ気になっていたが、金城から自身の誕生日である8月9日に市議会において文化会館の取り壊しの前倒しが可決されていた事を聞かされると、自身の誕生日に絡んだトラウマ(疫病神理論)が蘇り、路子に文化会館での公演の件を託すと、「チアフルーツ」のメンバーとの連絡を絶ち、学校にも姿を見せなくなった。
その後、御前は、しばらくの間、陽菜野市を離れようとしたものの、以前、路子から言われた「御前は逃げている」という言葉がどうしても引っかかった為、結局、離れる事ができず、そのまま自宅に戻って引きこもってしまった。
一方、御前が抱えるトラウマに関して、金城と路子から「チアフルーツ」の他のメンバーに説明がなされたが、この件で意気消沈とするメンバーに対して金城から叱咤激励されると、「チアフルーツ」は御前の復帰を信じて改めて気持ちを切り替えて文化会館の公演に取り組む事になった。
トラウマの克服
自宅で文化会館公演のネット配信を見ていたが、本公演が御前が登場する前提のプランBで行われている事に驚き、更に美甘をはじめとするヒナネクターの戦士役のメンバーがアドリブのセリフに託して発した御前の登場を待ち望むメッセージを受け取ると公演の最中の文化会館へと急ぎ向かった。
その途中で自転車の転倒などのアクシデントに見舞われたが、その際に誕生日プレゼントとして受け取っていた御守の中に納められていた寄せ書きを目にしてメンバーとの絆の強さを再確認し、トラウマ克服の意思を固めて文化会館へと向かった。
文化会館に到着すると、直ちにアテナ・プラチナムとして舞台に登場するとともに美甘のアドリブの設定に乗って役を演じ、路子が演じるロコモブラックの武器に打たれると、路子に向かってアドリブのセリフに被せる形で路子に自身の呪いを切り裂いて欲しかったと打ち明けている。
その他
- 叔母の受け売りで『胸のエンジンに火をつけるわよ!』と言う時がある。
「アテナ・プラチナム」(「白金の戦士プラチナム」)について
御前演じるアテナ・プラチナムは、当初、白金の戦士プラチナムと呼ばれていた。
第9話での御前の口上によると、聖果戦士ヒナネクターの5人の戦士の味方では無いが、彼女達の敵役であるロコモブラックとディープパープルを憎んでいると言い、彼女達を倒す為に5人の戦士に自身の力を注入した事になっている。
なお、この時の舞台ではニトロピンク役を担当する桃井はつりはアドリブでプラチナムを姉と称しているが、御前演じるプラチナムは妹の存在を否定している(※ちなみに、その後、はつりは姉妹設定を封じていたが、後述する様に文化会館公演で美甘がアドリブでアテナ・プラチナムの新たな設定を次々と加えると、美甘のアドリブに乗じる形で封じていた姉妹設定を復活させている)。
また、美甘の設定によると、全ての秘密を知る6人目の戦士で、美甘のアイディアノートには「ワームホールに囚われている謎の戦士」、「陽菜野に現れた「プラチナム」は魂が実体化しただけで本体はまだ別世界にいるとか。」等と書かれている。
上記の美甘の設定はその後の文化会館の公演用に書かれた2種類の脚本の内、御前が登場するプランBの方でより敷衍された形で活かされており、本体が現れたアテナ・プラチナムはロコモブラックとディープパープルに対してヒナネクターの5人の戦士とともに戦うとともにロコモブラックらに正義の心を回復させると言う。
文化会館での公演当日、御前の登場を待ち望む美甘はアドリブでアテナ・プラチナムは実は謎の戦士ではなく、元々、ヒナネクターの5人の戦士や現在は悪の側に堕ちてしまったロコモブラックとディープパープルとともに闇の勢力と戦う仲間であり、闇の勢力の呪いにより、アテナ・プラチナムが闇の勢力と戦う度にヒナネクターの戦士が同じダメージを受けてしまう為、アテナ・プラチナム自身がヒナネクターの戦士の中の自身に関する記憶を封印して自ら身を引いてしまったという設定が新たに加えられた。
更に美甘の新たな設定に乗った御前は自身にかけられている呪いは自身が演じるアテナ・プラチナムの陽の力と路子が演じるロコモブラックの陰の力が衝突する事で自身の呪いが解けるとともにロコモブラックの方も浄化されるという設定を加えて演じた。
中の人に関する余談
城ヶ根御前を演じるM・A・O(市道真央)は、本作のシリーズ構成を担当する荒川稔久がメインライターを務めた海賊戦隊ゴーカイジャーにおいてルカ・ミルフィ/ゴーカイイエローを演じるほか、荒川氏がサブライターとして参加した同時期に放送中の戦隊シリーズではピンクに変身する中の人も演じている。
新番組予告では思いっ切りこれを意識したセリフがあり、「懐かしいような新鮮なような…フクザツな予告」と言っていたり。
その後、2021年に製作された『テン・ゴーカイジャー』(勿論脚本は荒川氏)ではルカがこの偽名を名乗るという演者ネタがあった。