概要
コンセプト
チアフルーツとは物語の舞台である陽菜野市のご当地アクションヒロインチーム。
コンセプトは万葉県陽菜野市と周辺の特産物であるフルーツを通じて陽菜野市を元気づけることであり、名称とコンセプトはメンバーでレモン農家の娘である黄瀬美甘が発案した。
当面の目標はキャパシティー3,000人の文化会館の大ホールを満席にして取り壊しを阻止することだった。
※ただし、この目標は城ヶ根御前が考えていることで、他のメンバーに共有されているかは不明だが、御前と親しい黒酒路子と桃井はつりは御前の想いを知っていた模様。
経緯
チームの発足
活力を失っていた陽菜野市の活性化と祖父である前市長が設立した文化会館の取り壊しを阻止したいと願っていた御前が美甘と赤来杏の二人が行っていた自前の「超天界カミダイオー」のショーを見てアクションヒロインのプロジェクトを立ち上げたことがきっかけ。
その後、メンバーの募集に応じて青山元気や緑川末那が加入し、続いて御前の親友である路子も御前を応援する意図で加入した。更にその後、杏を追ってくる形で紫村果音が加入している。
活動開始当初は活動の知名度を挙げるべく、「悪評も評判の内」という御前の割り切りもあり、「超天界カミダイオー」に便乗した「最強戦士カジュダイオー」のショーを行っていた。
御前の目論見通りに一定の知名度を挙げることはできたものの、「超天界カミダイオー」サイドからキャラクターの模倣に対する権利侵害の抗議を受け、「最強戦士カジュダイオー」の打ち切りを余儀なくされたため、改めて美甘の提案を容れてオリジナルの演目として「聖果戦士ヒナネクター」を採用。
チーム名も上記のコンセプトのもと「チアフルーツ」とし、演目名とともにご当地ヒロイン振興協会に正式に登録を行った。
チアフルーツとしての再スタート後は公演内容が全くのオリジナル演目である「聖果戦士ヒナネクター」であったことと、演目の見所がアクションシーンしかなかったことから観客も決して多いとは言えず、順位も低かったが、その後、元アイドルで元気の双子の姉である青山勇気が加入することで歌唱やダンスを導入し、地元の建設業最大手桃井建設の跡取り娘であるはつりの加入で特殊効果が充実していったことから次第に人気が高まるとともに順調に順位も上げてゆき、チアフリストと呼ばれる熱心なファンがつくまでに至った。
また、チアフルーツの活動に刺激される形で次第に陽菜野市の商店街の人々を中心に地元の支持が得られるようになってきた。
チーム内の不協和音と再結束
学校の夏休み期間中に行われた隣町の花火大会に連動させた夜間特別公演の成功で「聖果戦士ヒナネクター」はついにレビューランキング10位を獲得。このことによりチアフルーツのメンバーの士気はさらに高まり、また、陽菜野市の商店街の間でもチアフルーツ応援の気運がより盛り上がろうとしていた。
これをさらなる売り込みのチャンスと見た御前は番組に提案して不動の1位を誇る「超天界カミダイオー」(続編「超神天界カミダイオーRX」)の主人公カミダイオー役の神栖真心とチアフルーツとの対談を実現させた。
だが、神栖との対談を通じて杏、美甘、勇気らはプロ意識や技術面などで彼女との圧倒的な差を痛感して落ち込んでしまい、その結果、その後のショーは惨憺たるものとなったため、順位も25位にまで転落し、インターネットにおいてエースヒロインの杏らはバッシングの対象となった。
杏達の落ち込みや諦めに対して果音や元気が強く反発し、加えて神栖との対談の成果が裏目に出たことで御前までもが落ち込んでしまい、チーム全体に士気の低下と不協和音が蔓延するに至った。
そのようなチームの状況に危機感を抱いた末那はメンバーを連れて陽菜野市の商店街の様子を見せたり、地元住民の声を聞かせることでチアフルーツが地元の支持を得ていることを改めてメンバーに悟らせ、更に新コスチュームを配布してチームの再結束を図ったため、再び活動に前向きに取り組むことができるようになった。
文化会館公演と御前の失踪
その後、「聖果戦士ヒナネクター」の人気は再び上昇し、遂にレビューランキング4位を獲得。また、御前もJAの協力を取り付けることに成功し、陽菜野市の文化会館大ホールにて公演を行うことになった。そして、勢いに乗っていた美甘も2種類の脚本を書き上げたが、その内の1つ(プランB)は御前が6人目の戦士「アテナ・プラチナム」として活躍するものであった。ここまでの「聖果戦士ヒナネクター」の成功を背景に御前も舞台に立つ気を起こし、元気の演技指導を受けつつ、練習を行っていたが、叔母で県知事の金城一美から文化会館の取り壊しの予定が早まり、その上、その件について御前の誕生日に当たる8月9日に市議会で可決されたことを知らされると、不幸体質のトラウマが蘇った御前は路子に公演日当日に出演できなくなった旨を連絡するとともに御前が登場しないプランAでの公演を託すと、チアフルーツのメンバーの前から姿を消し、路子たちからの連絡にも応じなくなった。
御前のことを心配しつつも、残こされたメンバーは路子を中心にして公演の練習を行っていたが、やがて、御前の失踪と文化会館の取り壊しの前倒しが関係していることを知ると、チアフルーツのメンバーは御前の叔母である金城に会い、御前の失踪のことについて聞きだそうとした。
県庁でチアフルーツのメンバーは金城からこの度の文化会館取り壊しの前倒しの事情などを聞かされ、更に金城と路子は今回の件と関連して御前が抱えていた自身の誕生日にまつわるトラウマについて他のメンバーに語った。
御前が抱える事情を知ったメンバーは意気消沈としていたが、金城から叱咤激励されると、気持ちを切り替えた路子をはじめとするチアフルーツのメンバーは御前の復帰を信じて公演に取り組むことになった。
文化会館公演とその後
公演当日、リハーサル開始時間になっても御前が姿を見せないため、路子が中心となってチームの結束を図り、プランAによるリハーサルを行っていたが、御前の登場を望む美甘らの提案により本番はプランBにより始められた。
御前は自宅で公演をネット中継で見ていたが、当公演がプランBで行われていることに驚き、更に美甘達がアドリブでセリフの中に御前の登場を待ち望むメッセージを込めてきたことから御前は自転車で文化会館へと向かった。
その後、自転車が転倒してしまい、またもや不幸体質に挫けそうになったが、その時、誕生日プレゼントとしてチームから貰った御守りが開き、その中に納められていたメンバーの寄せ書きを目にすることでメンバーとの絆の強さを再確認すると、再び文化会館へと駆け出して行った。
文化会館へ駆けてゆく途中、再び転倒してしまったが、今度は逆に不運に負けない気持ちを新たにすると、そのまま文化会館へと駆けてゆき、アテナ・プラチナムとして舞台でメンバーに合流。アクションショーの方は無事に成功裏に終わり、その後の歌のコーナーでは裏方を担当していた元気も舞台に出してチアフルーツ全員で歌を歌った。
その後、チアフルーツの文化会館での公演の成功を受けて文化会館取り壊しの撤回を求める署名活動が始まり、また「聖果戦士ヒナネクター」の順位も上昇し、5週連続で2位をキープするに至っている。
更に御前は「聖果戦士ヒナネクター」の続編に当たる「シーズン2」の企画を立ち上げるとともに、引き続き美甘に脚本担当を依頼し、また、これまでもっぱら裏方に徹していた元気もシーズン2では悪の首領役で舞台に立つことになった。
活動拠点
当初、末那の実家の寺を活動拠点としていたが、果音が寺の檀家に圧力をかけて利用できなくなった為、それ以降、路子の家に隣接している廃線ホームをステージとしており、また、廃車処理された列車を改装した路子の部屋を更衣室として利用していた。
はつりの加入後、桃井建設から敷地内にプレハブ小屋を提供されており、現在はそちらを更衣室として利用している。
「聖果戦士ヒナネクター」
チアフルーツの公演演目で、陽菜野に繁栄と活力を与えている聖なる果樹ヒナレモンを処分しようとする悪の勢力からヒナレモンを守るべく5人のフルーツの戦士である聖果戦士ヒナネクターが戦う物語。
また、当初、ヒナレモンは舞台上の書割に描かれた絵で表現されていたが、第8話からはオブジェとして登場している。
美甘が書いた文化会館公演用の2種類の脚本の内、御前が6人目の戦士アテナ・プラチナムとして登場するプランBの方では陽菜野の特産品ヒナリンゴに香りが似ている黄金の林檎ギャラクシーアップルを通じてロハスエナジーをヒナネクターの戦士がアルカトラズ星の異次元牢獄に幽閉されているアテナ・プラチナムに送り、彼女の本体を陽菜野に召喚して共に戦い、その戦いを通じて路子たちが演じるロコモブラックら悪役が浄化されるという話の流れになっている。
一方、プランAの方ではアテナ・プラチナムは登場せず、あくまでヒナネクターの5人の戦士との戦いを通じて浄化されるという流れになっている。
その後の文化会館の公演本番ではプランBに基づく上演が行われたが、その際に御前演じるアテナ・プラチナムや路子たちが演じるロコモブラックらも元は共に闇の力と戦う仲間であったが、闇の力の呪いによりロコモブラックたちは悪の側に転じてしまい、一方、アテナ・プラチナムは闇の力と戦うことでかえってヒナネクターの戦士達にダメージを与えてしまうという呪いをかけられてしまったため、ヒナネクターの戦士達を守るべく彼女達の中の自身に関する記憶を封印した上で身を引いたという設定が美甘によりアドリブで加えられている。
メンバーの分担表
メンバー | 色 | 役名 | フルーツ | 担当 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
城ヶ根御前 | 白 | アテナ・プラチナム | アジアンペア | プロデュース、対外折衝 | 第7話までは司会も務めていた |
赤来杏 | 赤 | メディカレッド | ミラクルフルーツ | エースヒロイン | 悪役側の戦闘員を兼ねることもある |
黒酒路子 | 黒 | ロコモブラック(悪役) | - | 御前の補佐 | |
黄瀬美甘 | 黄 | チアイエロー | レモン | 脚本、司会 | 司会は第7話以降から |
青山勇気 | 青 | セインブルー | ブルーベリー | 歌唱時の振付 | 歌唱時はセンター |
青山元気 | 青 | - | - | 演出、音響、特殊効果、作曲 | シーズン2からは敵の首領も兼ねる |
緑川末那 | 緑 | テラグリーン | キウイ | 衣装や小道具類の制作、グッズの開発や販売 | |
紫村果音 | 紫 | ディープパープル(悪役) | - | エースヒロインのライバル | |
桃井はつり | 桃 | ニトロピンク | 桃(ピーチ) | 特殊効果 | 悪役側の戦闘員を兼ねることもある |
メンバー間の呼び方
メンバー | 城ヶ根 | 赤来 | 黒酒 | 黄瀬 | 青山勇気 | 青山元気 | 緑川 | 紫村 | 桃井 |
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城ヶ根御前 | 私 | 杏ちゃん | 路子 | 美甘ちゃん | 勇気ちゃん | 元気ちゃん | 末那ちゃん | 紫村さん | はーちゃん |
赤来杏 | キャップ | あたし | 路子チーフ | ミカピョン | ゆうさん | げんさん | まななん | ムラムラちゃん | はつりん |
黒酒路子 | キャプテン/御前 | 赤来さん | 私 | 黄瀬さん | 青山姉 | 青山妹 | 緑川さん | 紫村さん | 桃井さん |
黄瀬美甘 | 御前先輩 | 杏ちゃん | 路子先輩 | 私 | 勇気ちゃん | 元気ちゃん | 末那ちゃん | 紫村さん | ? |
青山勇気 | 御前さん | 赤来さん | ? | ? | 私 | 元気 | ? | ? | はつりちゃん |
青山元気 | 生徒会長 | 赤来くん | 黒酒さん | 黄瀬さん | 勇気 | 私 | 緑川さん | 紫村 | 桃井氏 |
緑川末那 | 御前さん/御前先輩 | 杏 | 路子先輩 | 美甘 | ? | 元気 | ? | 紫村 | 桃井 |
紫村果音 | 会長さん | 赤来杏 | 副会長 | ? | ? | ? | 緑川さん | わたくし | ? |
桃井はつり | ゴゼン様 | ? | 黒酒さん | 黄瀬さん | ? | ? | ? | ? | 僕 |