曖昧さ回避
- 書類をまとめて整理するための文房具のこと。クリアファイル、バインダーなど。
- コンピューターにおいてファイルやブックマークなどをまとめて整理するユーザーインターフェース。ファイルシステムのディレクトリと一致している場合と、一致していない場合がある。本項で詳述。
表記揺れ:フォルダー
概要
ファイルなどのデータを入れ子構造にして管理するユーザーインターフェース(UI)。
ファイルシステムの階層構造であるディレクトリとしばしば混同され、「フォルダはディレクトリの別名」というような説明がされていることがあるが、両者は厳密には異なる。
WindowsのExplorerやmacOSのFinderでは原則としてディレクトリをそのままフォルダとして表示しているが、iOSやiPadOSのホーム画面(SpringBoard)におけるフォルダは、アプリをグループ分けするだけのもので、ディレクトリとは全然関連付けられていない。また、多くのWebブラウザのブックマークもフォルダで管理できるようになっているが、これもファイルシステムのディレクトリとは基本的に関係がない。
ディレクトリは「ファイルシステムにおける階層」であり、フォルダは「UIにおける階層」であって、両者は必ずしもイコールでなくても良いということである。
MS-DOSではフォルダ機能がなく、DIRコマンドなどでディレクトリの一覧を表示することができたが、GUI表示ができるファイラー(DOSシェル)ではディレクトリをフォルダっぽく表示できた。
1984年に登場した当時のMacintoshのファイルシステム(MFS)ではディレクトリの機能はなく、ファイラーのFinderでフォルダ表示していたが、Finder以外のアプリケーションからは全てのファイルが同一階層に見えてしまっていた。1985年からはディレクトリをサポートしたファイルシステム(HFS)が実装され、全てのアプリケーションからディレクトリをフォルダとして認識することができるようになった。