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Finder

4

ふぁいんだ

Macintoshのデスクトップを構成するシェルプログラムであり、ファイルマネージャーである。
Macintoshのデスクトップを構成するシェルプログラムであり、ファイルマネージャーである。

曖昧さ回避

曖昧さ回避

  1. カメラで構図を決めたりピント調整などに使用する覗き窓。→ファインダー
  2. Macintosh用OS(かつてのClassic Mac OSおよび現行のmacOS)のGUIシェル/ファイルマネージャーアプリのこと。本項で詳述。
  3. 9mm Parabellum Bulletの楽曲。

概要

概要

FinderはかつてのMac OS(現在ではClassic Mac OSと呼ばれる)で使われていたグラフィックシェル。その使い勝手や機能はMac OS X(現macOS)の同名のファイルマネージャーに引き継がれた。


旧Mac OSとMac OS X→macOSは基本的に全く異なるシステムであり、Finderのシステム内での位置付けも大いに変化しているが、機能や操作性を引き継いでいるため本項目で一緒に説明する。


Mac OSのFinder

Mac OSのFinder

1984年に登場したMacintoshのシステムプログラムに搭載されていたGUIシェル。基本的な機能はファイル管理だが、機能拡張の制御やインタフェースの元型の提示など、様々なレベルでシステムと統合されており、FinderはMacintoshのデスクトップの使い勝手そのものであった。


基本的な操作は、ディスク上にあるファイルフォルダを現実の机の上(デスクトップ)にあるようなフォルダや書類などを抽象化したアイコンで表現(デスクトップメタファー)し、マウスでリアルタイムに動かせる矢印(マウスポインタ、カーソル)でこれらを選んだり開いたり動かしたりするというもの。マウスを使ったファイル操作は現在では当たり前の発想であるが、当時は革新的なものであった。


他のファイルマネージャーには見られない旧MacOSのFinderに特徴的な操作性として「1フォルダ-1ウィンドウ」という原則がある。あるフォルダに対応するウィンドウは1つしか開くことができないという制約であるが、その代わりにフォルダを開いた際、ウィンドウは必ず最後に閉じた時の状態で表示されることが保証され、ユーザーにとってはファイルがあたかも現実世界に存在する物体のように感じられたのである。初期のMacintoshのファイルシステムディレクトリ(フォルダの階層)を持たなかったが、代わりにFinderによってフォルダの階層が再現されていた。


初期のMacintoshはシングルタスクであったため、Finderでアイコンをダブルクリックするとそのアプリケーションに切り替わった。アプリケーションを終了すると、画面がFinderに復帰する。後にMacOSが協調的マルチタスクを搭載すると、Finderもシステムソフトウェアの一部として常時立ち上がっている状態となった。


Classic Mac OSは「このコンピュータについて」で各アプリケーションのメモリ消費を確認することができるが、FinderはMac OSの一部として表示されており、システムソフトウェアとは独立してFinderを終了させることはできない。


Finderのロゴと旧MacOSのロゴ(メイン画像)が基本的に同一のものであったことからも、「MacOSの使い勝手そのもの」を体現するとされていた、かつてのFinderの位置付けがうかがえる。


macOSのFinder

macOSのFinder

2001年からMacintoshの標準システムになっているMac OS X(現macOS)はNeXTのOSをベースにしているが、AppleはNeXTのWorkspace Managerではなく、Finderをファイルマネージャーとして採用した。Finderはシステム本体から切り離されたアプリケーションとなったが、従来のFinderと同様にログイン時に自動的に立ち上がり、独立して終了させることができないようになっている。


使い勝手は、従来のFinderによく似てはいるが「"Finder"という名前を冠しただけの別物」と言われるほど変化した。最大の違いは、「1フォルダ-1ウィンドウ」の原則が崩され、同じファイルを複数のウィンドウに表示することができるようになった点である。これによりデスクトップメタファー的には直感的ではない部分が生まれたものの、Windowsエクスプローラー風のシングルウィンドウ表示やWorkspace Manager風のカラム表示(開いているフォルダとその上のディレクトリを一覧表示する機能)も可能になった。また、macOSのFinderにはフォルダを単一のファイルに見せかけるバンドルという仕組みもあるが、これもNeXT由来の機能である。


2007年のMac OS X v10.5Leopard以降はQuick Lookと称するプレビュー機能が実装され、Finderからファイルの内容を直接覗くことができるようになった。2009年のMac OS X v10.6 Snow LeopardではFinder自体が旧Mac OS由来のCarbonからNeXT由来のCocoaで作り直され、64ビット化された。


その後、Mac OS XはOSX、macOSと名前を変えiOS/iPadOSの機能や使い勝手が大いに取り入れられたものの、Finderの根幹的な機能や使い勝手には大きな変化はない。2013年のOSX Mavericksでそれまでのラベル機能がタグに置き換えられiOS風のフル画面表示とタブ表示に対応したのが最も大きな変化で、2017年のmacOS High Sierraで新しいファイルシステムであるAPFSに対応、2022年のmacOS VenturaでiPadOS風のステージマネージャーを実装したが、仕様変更としてはその程度にとどまっている。


関連タグ

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Apple_Inc. Macintosh NeXT

ClassicMacOS macOS OSX MacOSX iOS iPadOS

ファイルシステム ファイルマネージャー ゴミ箱

曖昧さ回避

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  1. カメラで構図を決めたりピント調整などに使用する覗き窓。→ファインダー
  2. Macintosh用OS(かつてのClassic Mac OSおよび現行のmacOS)のGUIシェル/ファイルマネージャーアプリのこと。本項で詳述。
  3. 9mm Parabellum Bulletの楽曲。

概要

概要

FinderはかつてのMac OS(現在ではClassic Mac OSと呼ばれる)で使われていたグラフィックシェル。その使い勝手や機能はMac OS X(現macOS)の同名のファイルマネージャーに引き継がれた。


旧Mac OSとMac OS X→macOSは基本的に全く異なるシステムであり、Finderのシステム内での位置付けも大いに変化しているが、機能や操作性を引き継いでいるため本項目で一緒に説明する。


Mac OSのFinder

Mac OSのFinder

1984年に登場したMacintoshのシステムプログラムに搭載されていたGUIシェル。基本的な機能はファイル管理だが、機能拡張の制御やインタフェースの元型の提示など、様々なレベルでシステムと統合されており、FinderはMacintoshのデスクトップの使い勝手そのものであった。


基本的な操作は、ディスク上にあるファイルフォルダを現実の机の上(デスクトップ)にあるようなフォルダや書類などを抽象化したアイコンで表現(デスクトップメタファー)し、マウスでリアルタイムに動かせる矢印(マウスポインタ、カーソル)でこれらを選んだり開いたり動かしたりするというもの。マウスを使ったファイル操作は現在では当たり前の発想であるが、当時は革新的なものであった。


他のファイルマネージャーには見られない旧MacOSのFinderに特徴的な操作性として「1フォルダ-1ウィンドウ」という原則がある。あるフォルダに対応するウィンドウは1つしか開くことができないという制約であるが、その代わりにフォルダを開いた際、ウィンドウは必ず最後に閉じた時の状態で表示されることが保証され、ユーザーにとってはファイルがあたかも現実世界に存在する物体のように感じられたのである。初期のMacintoshのファイルシステムディレクトリ(フォルダの階層)を持たなかったが、代わりにFinderによってフォルダの階層が再現されていた。


初期のMacintoshはシングルタスクであったため、Finderでアイコンをダブルクリックするとそのアプリケーションに切り替わった。アプリケーションを終了すると、画面がFinderに復帰する。後にMacOSが協調的マルチタスクを搭載すると、Finderもシステムソフトウェアの一部として常時立ち上がっている状態となった。


Classic Mac OSは「このコンピュータについて」で各アプリケーションのメモリ消費を確認することができるが、FinderはMac OSの一部として表示されており、システムソフトウェアとは独立してFinderを終了させることはできない。


Finderのロゴと旧MacOSのロゴ(メイン画像)が基本的に同一のものであったことからも、「MacOSの使い勝手そのもの」を体現するとされていた、かつてのFinderの位置付けがうかがえる。


macOSのFinder

macOSのFinder

2001年からMacintoshの標準システムになっているMac OS X(現macOS)はNeXTのOSをベースにしているが、AppleはNeXTのWorkspace Managerではなく、Finderをファイルマネージャーとして採用した。Finderはシステム本体から切り離されたアプリケーションとなったが、従来のFinderと同様にログイン時に自動的に立ち上がり、独立して終了させることができないようになっている。


使い勝手は、従来のFinderによく似てはいるが「"Finder"という名前を冠しただけの別物」と言われるほど変化した。最大の違いは、「1フォルダ-1ウィンドウ」の原則が崩され、同じファイルを複数のウィンドウに表示することができるようになった点である。これによりデスクトップメタファー的には直感的ではない部分が生まれたものの、Windowsエクスプローラー風のシングルウィンドウ表示やWorkspace Manager風のカラム表示(開いているフォルダとその上のディレクトリを一覧表示する機能)も可能になった。また、macOSのFinderにはフォルダを単一のファイルに見せかけるバンドルという仕組みもあるが、これもNeXT由来の機能である。


2007年のMac OS X v10.5Leopard以降はQuick Lookと称するプレビュー機能が実装され、Finderからファイルの内容を直接覗くことができるようになった。2009年のMac OS X v10.6 Snow LeopardではFinder自体が旧Mac OS由来のCarbonからNeXT由来のCocoaで作り直され、64ビット化された。


その後、Mac OS XはOSX、macOSと名前を変えiOS/iPadOSの機能や使い勝手が大いに取り入れられたものの、Finderの根幹的な機能や使い勝手には大きな変化はない。2013年のOSX Mavericksでそれまでのラベル機能がタグに置き換えられiOS風のフル画面表示とタブ表示に対応したのが最も大きな変化で、2017年のmacOS High Sierraで新しいファイルシステムであるAPFSに対応、2022年のmacOS VenturaでiPadOS風のステージマネージャーを実装したが、仕様変更としてはその程度にとどまっている。


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  1. カメラで構図を決めたりピント調整などに使用する覗き窓。→ファインダー
  2. Macintosh用OS(かつてのClassic Mac OSおよび現行のmacOS)のGUIシェル/ファイルマネージャーアプリのこと。本項で詳述。
  3. 9mm Parabellum Bulletの楽曲。

概要

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FinderはかつてのMac OS(現在ではClassic Mac OSと呼ばれる)で使われていたグラフィックシェル。その使い勝手や機能はMac OS X(現macOS)の同名のファイルマネージャーに引き継がれた。


旧Mac OSとMac OS X→macOSは基本的に全く異なるシステムであり、Finderのシステム内での位置付けも大いに変化しているが、機能や操作性を引き継いでいるため本項目で一緒に説明する。


Mac OSのFinder

Mac OSのFinder

1984年に登場したMacintoshのシステムプログラムに搭載されていたGUIシェル。基本的な機能はファイル管理だが、機能拡張の制御やインタフェースの元型の提示など、様々なレベルでシステムと統合されており、FinderはMacintoshのデスクトップの使い勝手そのものであった。


基本的な操作は、ディスク上にあるファイルフォルダを現実の机の上(デスクトップ)にあるようなフォルダや書類などを抽象化したアイコンで表現(デスクトップメタファー)し、マウスでリアルタイムに動かせる矢印(マウスポインタ、カーソル)でこれらを選んだり開いたり動かしたりするというもの。マウスを使ったファイル操作は現在では当たり前の発想であるが、当時は革新的なものであった。


他のファイルマネージャーには見られない旧MacOSのFinderに特徴的な操作性として「1フォルダ-1ウィンドウ」という原則がある。あるフォルダに対応するウィンドウは1つしか開くことができないという制約であるが、その代わりにフォルダを開いた際、ウィンドウは必ず最後に閉じた時の状態で表示されることが保証され、ユーザーにとってはファイルがあたかも現実世界に存在する物体のように感じられたのである。初期のMacintoshのファイルシステムディレクトリ(フォルダの階層)を持たなかったが、代わりにFinderによってフォルダの階層が再現されていた。


初期のMacintoshはシングルタスクであったため、Finderでアイコンをダブルクリックするとそのアプリケーションに切り替わった。アプリケーションを終了すると、画面がFinderに復帰する。後にMacOSが協調的マルチタスクを搭載すると、Finderもシステムソフトウェアの一部として常時立ち上がっている状態となった。


Classic Mac OSは「このコンピュータについて」で各アプリケーションのメモリ消費を確認することができるが、FinderはMac OSの一部として表示されており、システムソフトウェアとは独立してFinderを終了させることはできない。


Finderのロゴと旧MacOSのロゴ(メイン画像)が基本的に同一のものであったことからも、「MacOSの使い勝手そのもの」を体現するとされていた、かつてのFinderの位置付けがうかがえる。


macOSのFinder

macOSのFinder

2001年からMacintoshの標準システムになっているMac OS X(現macOS)はNeXTのOSをベースにしているが、AppleはNeXTのWorkspace Managerではなく、Finderをファイルマネージャーとして採用した。Finderはシステム本体から切り離されたアプリケーションとなったが、従来のFinderと同様にログイン時に自動的に立ち上がり、独立して終了させることができないようになっている。


使い勝手は、従来のFinderによく似てはいるが「"Finder"という名前を冠しただけの別物」と言われるほど変化した。最大の違いは、「1フォルダ-1ウィンドウ」の原則が崩され、同じファイルを複数のウィンドウに表示することができるようになった点である。これによりデスクトップメタファー的には直感的ではない部分が生まれたものの、Windowsエクスプローラー風のシングルウィンドウ表示やWorkspace Manager風のカラム表示(開いているフォルダとその上のディレクトリを一覧表示する機能)も可能になった。また、macOSのFinderにはフォルダを単一のファイルに見せかけるバンドルという仕組みもあるが、これもNeXT由来の機能である。


2007年のMac OS X v10.5Leopard以降はQuick Lookと称するプレビュー機能が実装され、Finderからファイルの内容を直接覗くことができるようになった。2009年のMac OS X v10.6 Snow LeopardではFinder自体が旧Mac OS由来のCarbonからNeXT由来のCocoaで作り直され、64ビット化された。


その後、Mac OS XはOSX、macOSと名前を変えiOS/iPadOSの機能や使い勝手が大いに取り入れられたものの、Finderの根幹的な機能や使い勝手には大きな変化はない。2013年のOSX Mavericksでそれまでのラベル機能がタグに置き換えられiOS風のフル画面表示とタブ表示に対応したのが最も大きな変化で、2017年のmacOS High Sierraで新しいファイルシステムであるAPFSに対応、2022年のmacOS VenturaでiPadOS風のステージマネージャーを実装したが、仕様変更としてはその程度にとどまっている。


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Apple_Inc. Macintosh NeXT

ClassicMacOS macOS OSX MacOSX iOS iPadOS

ファイルシステム ファイルマネージャー ゴミ箱

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  1. カメラで構図を決めたりピント調整などに使用する覗き窓。→ファインダー
  2. Macintosh用OS(かつてのClassic Mac OSおよび現行のmacOS)のGUIシェル/ファイルマネージャーアプリのこと。本項で詳述。
  3. 9mm Parabellum Bulletの楽曲。

概要

概要

FinderはかつてのMac OS(現在ではClassic Mac OSと呼ばれる)で使われていたグラフィックシェル。その使い勝手や機能はMac OS X(現macOS)の同名のファイルマネージャーに引き継がれた。


旧Mac OSとMac OS X→macOSは基本的に全く異なるシステムであり、Finderのシステム内での位置付けも大いに変化しているが、機能や操作性を引き継いでいるため本項目で一緒に説明する。


Mac OSのFinder

Mac OSのFinder

1984年に登場したMacintoshのシステムプログラムに搭載されていたGUIシェル。基本的な機能はファイル管理だが、機能拡張の制御やインタフェースの元型の提示など、様々なレベルでシステムと統合されており、FinderはMacintoshのデスクトップの使い勝手そのものであった。


基本的な操作は、ディスク上にあるファイルフォルダを現実の机の上(デスクトップ)にあるようなフォルダや書類などを抽象化したアイコンで表現(デスクトップメタファー)し、マウスでリアルタイムに動かせる矢印(マウスポインタ、カーソル)でこれらを選んだり開いたり動かしたりするというもの。マウスを使ったファイル操作は現在では当たり前の発想であるが、当時は革新的なものであった。


他のファイルマネージャーには見られない旧MacOSのFinderに特徴的な操作性として「1フォルダ-1ウィンドウ」という原則がある。あるフォルダに対応するウィンドウは1つしか開くことができないという制約であるが、その代わりにフォルダを開いた際、ウィンドウは必ず最後に閉じた時の状態で表示されることが保証され、ユーザーにとってはファイルがあたかも現実世界に存在する物体のように感じられたのである。初期のMacintoshのファイルシステムディレクトリ(フォルダの階層)を持たなかったが、代わりにFinderによってフォルダの階層が再現されていた。


初期のMacintoshはシングルタスクであったため、Finderでアイコンをダブルクリックするとそのアプリケーションに切り替わった。アプリケーションを終了すると、画面がFinderに復帰する。後にMacOSが協調的マルチタスクを搭載すると、Finderもシステムソフトウェアの一部として常時立ち上がっている状態となった。


Classic Mac OSは「このコンピュータについて」で各アプリケーションのメモリ消費を確認することができるが、FinderはMac OSの一部として表示されており、システムソフトウェアとは独立してFinderを終了させることはできない。


Finderのロゴと旧MacOSのロゴ(メイン画像)が基本的に同一のものであったことからも、「MacOSの使い勝手そのもの」を体現するとされていた、かつてのFinderの位置付けがうかがえる。


macOSのFinder

macOSのFinder

2001年からMacintoshの標準システムになっているMac OS X(現macOS)はNeXTのOSをベースにしているが、AppleはNeXTのWorkspace Managerではなく、Finderをファイルマネージャーとして採用した。Finderはシステム本体から切り離されたアプリケーションとなったが、従来のFinderと同様にログイン時に自動的に立ち上がり、独立して終了させることができないようになっている。


使い勝手は、従来のFinderによく似てはいるが「"Finder"という名前を冠しただけの別物」と言われるほど変化した。最大の違いは、「1フォルダ-1ウィンドウ」の原則が崩され、同じファイルを複数のウィンドウに表示することができるようになった点である。これによりデスクトップメタファー的には直感的ではない部分が生まれたものの、Windowsエクスプローラー風のシングルウィンドウ表示やWorkspace Manager風のカラム表示(開いているフォルダとその上のディレクトリを一覧表示する機能)も可能になった。また、macOSのFinderにはフォルダを単一のファイルに見せかけるバンドルという仕組みもあるが、これもNeXT由来の機能である。


2007年のMac OS X v10.5Leopard以降はQuick Lookと称するプレビュー機能が実装され、Finderからファイルの内容を直接覗くことができるようになった。2009年のMac OS X v10.6 Snow LeopardではFinder自体が旧Mac OS由来のCarbonからNeXT由来のCocoaで作り直され、64ビット化された。


その後、Mac OS XはOSX、macOSと名前を変えiOS/iPadOSの機能や使い勝手が大いに取り入れられたものの、Finderの根幹的な機能や使い勝手には大きな変化はない。2013年のOSX Mavericksでそれまでのラベル機能がタグに置き換えられiOS風のフル画面表示とタブ表示に対応したのが最も大きな変化で、2017年のmacOS High Sierraで新しいファイルシステムであるAPFSに対応、2022年のmacOS VenturaでiPadOS風のステージマネージャーを実装したが、仕様変更としてはその程度にとどまっている。


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