概要
漫画『黒子のバスケ』の高尾和成×緑間真太郎のBLカップリング。
両者とも秀徳高校バスケ部の1年生にしてレギュラー。
また小説版によると同じクラスで前後席(高尾が前、緑間が後ろ)。
自転車にリアカーを繋いだ乗り物(通称「チャリアカー」)で一緒に他校の試合観戦に行く事もある。
その際の運転手はジャンケンの勝ち負けで決めているようだが、毎回人事を尽くしている緑間が勝つらしく高尾の運転で定着している。
二人でお好み焼き屋に訪れたり合宿の風呂に入るなど、ニコイチで行動している場面も豊富。
身長差は19cm。漫画やアニメで見るところ、高尾の頭のてっぺんが緑間の首・顎辺り。
このため、一種の下克上カップリングに当たるが、原作での公式燃料が地味に多い。
高尾のキャラソンとかエンドカードとかデュエットソングとかDVD/Blu-ray4巻初回特典CDとか、最近、地味じゃ無くなってきたかもしれないけど。
本編での描写
●初登場
第9Qにて、顔・名前が不明な状態で登場。しょっぱなからチャリアカー乗車。インパクトが強い。
第10Qにて緑間の、第15Qにて高尾の顔と名前が見出し付きで判明。
高緑必須アイテム「リアカージャンケン」と、二人だけで試合を二度も見に行ったという事実。
四月の段階で既にニコイチである。
入学してひと月足らずのうちに何があった。
●三連コンボ
第16Q、IH都予選会場にて誠凛と秀徳が顔を合わせたシーン。
「高尾からの緑間=ツンデレ公式認定」
「真ちゃん呼び」
「部内での緑間のワガママは1日3回まで」
など一部の大きいお姉さんを高緑に目覚めさせた回である。
まぁつまりなんだ、これヤバい。
●秀徳戦(IH都予選Aブロック決勝)
緑間のオールコート3Pが発覚し、物語にも衝撃が走った試合。
第36Qにて、試合自体は秀徳が誠凛に敗北したがその後の展開にも注目して頂きたい。
試合後、言葉少なに立ち去った緑間に対して他部員が辛辣な言葉を放ったが、
「心情を察して密かに一人擁護する高尾」
「一人雨に濡れる緑間」
「そんな緑間を待ってたお陰で二人だけ部員とはぐれて二人で帰路に着く(勿論チャリアカーで)」
「何故かそのまま二人でお好み焼き屋に訪れる」
「気遣ってだか空気を読んでだか緑間だけを黒子達と相席にさせる高尾」
「帰り道でリアカージャンケンを自ら免除する高尾」
など、
ここぞとばかりに全力で高緑が詰め込まれている。
●夏合宿
第59Q~。夏合宿所にて予想外の再登場(しかも黒子・火神との接触シーンでこれまたニコイチ)。
そして黒バス内のどのコンビよりも先に一緒にお風呂シーンを公開し、またもや一部の大きいお姉さんを動揺させた。
ついでに緑間の恐ろしいほどの視力の悪さも判明。真ちゃん、それライオンや。
●秀徳戦(WC都予選決勝リーグ)
第86Q~第92Q、誠凛と二度目のぶつかり合いを果たす秀徳。
ここで緑間はそのプレイスタイルに大きな変化を見せる、のだが……
以下は、第89Qでの、そんな緑間に対する他者の言葉を耳にした時の高尾のモノローグである。
…変わった?
周りから見るとそー見えんのかー
ふーん…
てか…変わってねんだけどなー
ジッサイはそんなに
別に仲良くなったわけじゃないしねー
認められはしてるけどやっぱ変人だし
好かれてるわけじゃねーし…
つーか浮きまくり
帰ったらどーせアイツはまた一人…
黙々と撃ち続ける
飽きもせずにいつまでも
けどその姿を見てると
変な奴だけど ムカつく奴だけど
やっぱりみんなアイツのことを
嫌いになれないんだ
いや…でも 変わったこともあるか
たまーにだけど みんなでバスケしてる時も
笑うようになった
それはやっぱり
アイツのおかげなのかもな…
穏やかな笑みと共に語られた、緑間を想ったこのモノローグに、言わずもがな一部の大きいお姉さんたちは以下略。
高緑愛好者の間では、先の36Qお好み焼き回と並んで伝説と化している。
●その後の展開
WCのトーナメント表によると、準決勝で赤司のいる洛山と当たることが確定している。
赤司は黒バスにおけるラスボス候補……世にいう死亡フラグである。
秀徳VS洛山戦が詳しく描写されるか否か、全ては神の味噌汁。
しかし、万が一省略された場合でもそこは大きいお姉さんの妄想力の腕の見せ所である。
たくましく生きよう。
本編外の要素
素敵な事に、高緑が味わえるのは漫画本編だけに留まらない。
●小説「Replace II」
黒バス小説第二弾収録「緑間真太郎氏の極めて不幸な1日」。
公式から与えられた野生の同人誌である。
高尾のHSKっぷりが否応なしに発揮されていると言っても過言ではない。高尾マジハイスペック彼氏。
緑間と高尾の二人を中心に秀徳がメインとなった話だが、
同じクラスかつ前後席設定が判明したり、
高尾が緑間が着替えを持っていることを何故か知っていたり、
緑間が対応出来ない他生徒へのフォローをすかさず高尾がしていたり、
緑間の着替えを高尾が甲斐甲斐しく手伝ったり、
二人がお昼の弁当を一緒に食べていることが伺えたり、
高尾が緑間に自分のカチューシャを付けさせたり、
高尾が緑間の身を案じて部活を休んで一緒に下校したり、
高尾の言葉に照れて思考停止する緑間が拝めたり……etc
高緑愛好者の中でもバイブルとして名高い逸品である。
余談ではあるが、この短編の開始ページが106Pである。10と6。正にキセキ。
また、この話中で高尾が「真ちゃん」と呼んだ回数は42ページ中23回である。正に高尾。
●高尾のキャラソン
6月20日に緑間と高尾のキャラソンがそれぞれ発売された。
緑間の方は緑間らしい、言ってしまえばよくあるキャラソンだった。
問題は高尾の方である。
詳しい内容の記述は避けるが、注目すべきはキャラソン・モノローグ全てに緑間の存在があることである。
中でも特に緑間っしぐらなのがコレ。
キャラソンなのになんで他のキャラのこと歌ってるんだよお前。
公式に自重の二文字は、無い。
●アニメ
原作に沿った内容は言わずもがな。
省かれた箇所に涙することもあれど、さりげないオリジナル台詞「さっすが真ちゃん!!」は必聴。
特に試合面ではアニメーターさん頑張って下さってますので、ファンは是非アニメの方もご覧になって頂きたい。声優さんも素敵です。
そしてエンドカードでは有難うございました。
EDでタヌキ抱えてる高尾も素敵でした。
まさか私服姿でチャリアカーに乗る二人を見られるとは思いませんでしたけども。
まさか試合会場へ緑間さんを追っかけて来る高尾を見られるとも思いませんでしたけども。
●ゲーム「キセキの試合」
僕もう疲れたよパトラッシュ。
●デュエットソング
黒子&火神、黒子&黄瀬に続くDUETシリーズVol.3として出された緑間&高尾のデュエソン。
『とある信者の果敢な毎日』
既出のデュエソンに倣ってかの部分ラップ曲。先発のデュエソンに並んで巷では「チャラップ」と呼ばれている。
ちなみに高尾が緑間の声真似をするパートがあるのだが、その声真似が上手すぎたためかカラオケではなぜか緑間パートになっているものもある。
”とある信者”と謳われる通り、おは朝信者である緑間とそれに何かと付き従う高尾の歌に相違無いのだが、それ以上に高尾の緑間信者っぷりも炸裂。
特筆すべきは、「”うちの”偏屈なエース様」から「愛すべき”我が”エース」へと進化した点。
キャラソンでは「嫌いになれない」で留まっていた物が随分レベルアップしたものである。
「我”ら”が」では無い所はツッコんでいいのか。
『明日へ連れて』
陽気な日常を描いた一曲目に対するシリアス担当曲。
一曲目に負けず劣らず綺麗なハモりと、しっとりとした歌詞が印象的である。
本誌を読んだ後に聞けば、もう涙が溢れて止まない。
『ミニドラマ』
高尾と緑間の部活終了後の自主練から帰宅途中の流れをドラマ化したもの。長さは4分弱。
以下は会話の一部である
「お前は……たしか蠍座だったな。今日のラッキーアイテムは?」
「さぁ? なんだろうな?」
「おは朝の星座占いを見たのではなかったのか」
「ああ。でも俺、蟹座しか見なかったし」
「意味が分からないのだよ……」
こっちこそ意味が分からないのだよ。
他、緑間もちゃっかり蠍座のラッキーアイテムを覚えていたり、
高尾が「運命なのだよ」と言い放ってくれたり。
公式はどうやら俺らを殺しに来ているようです。
●アニメBlu-ray&DVD第4巻初回特典CD
もうやだこいつら。