あのやろう、うまいことやって一文ちょろまかしやがった
江戸時代時刻をあらわすのに2時間を一刻として「一つ、二つ・・・」と呼んでいたことから
そば代を渡すときに、「一つ、二つ」と一枚ずつお金を出していき、途中で「今いくつ(何時)だっけ」と聞くことで帰ってきた答えの分お金をごまかすお話。
「一つ、二つ、三つ・・・おいオヤジ、今何時だい?」「へぇ四つでさぁ」「五つ、六つ・・・」
といった具合。
ちなみにこの噺は「それを見ていた男がまねをしようとして失敗する話」でもある。
「一つ、二つ、三つ・・・おいオヤジ、今何時だい?」「へぇ二つでさぁ」「三つ、四つ・・・」
また前半の「うまくだました男」がそば屋を褒めちぎり「気持ちよくだます」のに対し、「まねしようとした男」がだまそうとするそば屋が褒めようにもほめられないとんでもない店であったりする。
ちなみに、上方落語では「時うどん」という題名になっている。