時そば
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ときそば
落語の噺のひとつ。 「今、何時(なんどき)だい?」
「あのやろう、うまいことやって一文ちょろまかしやがった」
江戸時代、時刻をあらわすのに2時間を一刻として0時が九つ、2時が八つと下がっていき、10時の四つになったらまた12時九つと呼んでいたことから
そば代を渡すときに一枚ずつお金を出していき、途中で「今いくつ(何時)だっけ」と聞くことで帰ってきた答えの分お金をごまかすお話。
「ひい、ふう、みい、よお、いつ、むう、なな、やあ・・おいオヤジ、今何時だい?」「へぇ九つでさぁ」「とお、じゅういち・・・」
といった具合。
ちなみにこの噺は「それを見ていた男がまねをしようとして早く出てしまい失敗する話」でもある。
「ひい、ふう、みい、よお、いつ、むう、なな、やあ・・・おいオヤジ、今何時だい?」「へぇ四つでさぁ」「いつ、むう、なな、やあ・・・」
また前半の「うまくだました男」がそば屋を褒めちぎり「気持ちよくだます」のに対し、「まねしようとした男」がだまそうとするそば屋が褒めようにもほめられないとんでもない店であったりする。
ちなみに、上方落語では「時うどん」という題名になっており、二人連れである。
お金を一枚ずつ渡す際の「今何時だい?」のやり取りが印象的で、様々な作品でネタとして用いられ続けているためか、「寿限無」や「まんじゅうこわい」と並び「元ネタの噺は見た(聞いた)ことが無いが、何故か誰もが(主に作中の要素を)知っている」噺のひとつとしても有名である。
冒頭に登場する花巻、しっぽくはあまり見られない銘柄になってしまったが、花巻そばとは焼き海苔を散らしたもの、しっぽくとは今でいう五目そばのこと。また、この話のように冬場には屋台で温かい蕎麦を好む文化が育まれているが、江戸で温蕎麦が好まれるようになったのは元禄時代以降のことである。
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第21話「敬礼!泥まみれの英雄」
皆さん、マイキーこと 甘辛亭松太郎でございます・・・ 今回のお話はマイブームである落語を元にして、 毎度ばかばかしい話を一席伺います・・・ それではあらすじです。 【あらすじ】 強烈なエネルギー反応をキャッチしたオデッセイ号は すでに廃墟と化している惑星に降り立った。 偵察に向かったハムトンはオーヴェン隊長率いる攻撃隊と遭遇する。 オーヴェン隊長は地底都市で暮らす仲間の安全を守るために 地中に住むアリ型のモンスター「ゾイサイト」を絶滅させようとしていた。 ハムトンは無益な戦いを避けてほしいと頼むが、 オーヴェンは地中に住む怪物と自分たちと同様だと認めないと拒否。 そしてオーヴェン隊長による火炎地雷による最終絶滅作戦を開始してしまう! 今回の主役はハムトンとなっております・・・ その続きは本編を見てからのお楽しみです! それでは皆さん、見てください!32,562文字pixiv小説作品 アレンジ落語 トワラーメン
処女作です。推しはもちろんトワ様です。落語と書いてありますがそんな硬い感じではないのでご安心ください。コメントお待ちしています。これからいろいろなコンテンツの二次創作を作っていく予定ですので応援よろしくお願いします。4,196文字pixiv小説作品