エラ姫
えらひめ
概要
CV:田所あずさ(ミニアニメ版)
やわらかスピリッツにて連載されていたグルメ?漫画『人魚姫のごめんねごはん』に登場する本作の主人公である。
年齢20歳。ロングの紫がかった青髪に碧眼、ピンクの鱗を持ち、耳にはヒトデのようなイアリングを付けている。
また、人間界に赴く時は喪服に身を包み数珠をブレスレットのようにまいている。
公式の煽り文は「サイコパス可愛い共食い人外っ娘」。
海の世界を支配する海王の娘であり、心優しい人魚姫。
ある日友人の鰹男(カツオ) が人間に捕獲されてしまったため、弔いのため魚料亭の「魚友」を訪れたのだが、そこでは沢山のお友達が調理されているという残酷な光景が……!
哀しみながらも「カツオの叩き」を注文し手を合わせて帰ろうとした時、客から「食べられないと釣られた魚も浮かばれない」と言われ、
弔いの気持ちを証明するためしょうがなく友人の遺体……もとい魚料理を食べたのだが、これが物凄く美味しくて病みつきになってしまう。
涙を流しながらも「ごめんね鰹男。良いお味です―!!」とのたまうエラ。
これを皮切りに、仲間が人間に捕獲されてしまうたび、弔いと称して魚料理を堪能しまくっていくことになる。
普段の行動、立ち居振る舞いは海の仲間への思いやりに満ちており、心の底から海の生き物達みんなを「お友達」と考えている。
その反面、「仲間の死を悼み、友食いに罪悪感を感じつつも、それはそれとして食欲には抗えないし魚料理は心から堪能できる」という、まごうことなきホンモノ。
しかも物語が進むにつれて、お友達が調理後の姿に見える(初期は一瞬だったが、徐々に本来の姿が見えないレベルまで悪化)、魚の調理本を読み漁さる、海の中での食事は勿論家族の思い出の味ですら満足できなくなる等その暴食ぶりは悪化して行く。
普段の品行方正さから疑われることこそ殆どないが、その心の闇に気づいてしまったキャラを例外なく震え上がらせる。
姿こそ人に似ているが本人の自認は徹底して魚寄り。
地上で出会った人間達には社交辞令程度の反応で、あまり興味を示さず、地上に来るのはあくまで「弔い」のためというスタンス。
そのため人間キャラ達とは「それなりには親しい顔見知り」以上の関係にはならず、人間界パートではもはや主人公というより「TPOを一切無視して背景でいつも魚料理を食べているオチ要因、」となっていった。
主人公なのに。
(一応弁護しておくと)エラ目線の人間は「お友達を釣りあげて食べてしまう相手」であり、事実エラの友人や想い魚もその犠牲となっている。
それを考えると好意を持たないのはむしろ当然であり、敵意や悪意を抱かないだけ育ちが良い、と言えるかもしれない。