曖昧さ回避
- 『とある魔術の禁書目録』の登場人物。⇒前方のヴェント
概要
駆け出しの運び屋。この世界では街道にも多くのモンスターが現れるため、遠く目的の地まで物資を運ぶには運び屋に依頼をするのが普通である。
彼の兄ブリズは、運び屋業界では非常に有名であり、若手ながらも周囲から尊敬されていた。
だが、5年前に謎の死を遂げたことを知る。その真相を暴くため、自身も運び屋の門を叩く。
そこで待っていたのは、事ある毎に優秀だった兄ブリズと比較されるという肩身の狭い思いだった。
だが同時に、ブリズの死因が吸血鬼トゥース・ブラッドベインにあることを知ることができた。
運び屋としての掟のなかで成長する中、トゥースがブリズを殺した理由、運びの品がテロに使われる恐怖、同業者ティフォンが裏でアンデッドとつながっている事情——そしてトゥースが身をおく「アンデッドの業界」の真実にも触れることになる。
初心者向けの運び屋システムと難関シナリオ
ヴェント編最大の特徴であり、他キャラとは一線を画するポイント。
それが彼が生業とする「運び屋」イベントである。
通常、キャラクターの成長やスキルパネルの構成タイミングは有限であり、サブシナリオを全て終えると成長の機会はほぼ無くなってしまう。
更にマップも一度訪れた所しか再訪出来ないため、キャラクターによっては重要拠点に立ち寄らないままラストバトルに挑まなければならないのも当たり前だった。
しかしヴェントにはそれがない。
何故なら彼が請け負える「運び」の目的地には制限がなく、新たに別の街へ運び仕事で訪れる事も出来てしまうからだ。
更に運びイベントはそれだけで「〇〇への運び」としてイベント扱いとなるため、クリア後はスキルパネル強化まで出来てしまう。
特に最北端のトーレ村から最南端のサドボスまでの運びを達成すれば、各種武器のレベル5パネルを獲得することも難しくない。
要は全キャラ唯一の無限育成が可能な主人公なのである。
また、仲間の少なく戦力に乏しい序盤はロングシャンクから船で行けるガデイラ、ヴァフトゥームへの運びを繰り返す事で僅かずつだが資金を貯められる。
装備を整えて戦力を補強してから、少しずつ遠方へ足を広げていくといいだろう。
もう冒険家のキャッシュより冒険しちゃってる
しかし一方で難関もあり、ツォロフェロ→セリン間の運びイベントはサブイベント「剣難峡」と同じ内容となっているため、毎回パーティ分断からの合流を行わなければならない。
また、セリン↔︎サドボス間の運びもサブイベント「樹海」と同じ内容のため、知らずにツォロフェロからサドボスへの依頼を受けてしまうと中々厳しい道のりになってしまう。
とはいえ運びイベントをこなし続ければ3人、中盤までメインシナリオを進めれば新たに2人加入して早期に7人体制を取れるので、ジリ貧に追い込まれることはそうそうない。
と、ここまで読んで随分高待遇な主人公だなと思ったことだろう。
それもそのはず。
何故なら終盤で挑む中ボスがよりによって本作最強と名高い
「ナイトオブザラウンドテーブル」なのである。
まあこれの直後にラスボス戦が待つ上に仲間が華奢な女の子しかいないマイスよりはマシなのかもしれないが、それでもテトラフォースが排除されて回復が出来ない、アンデット恐怖症のためティフォンが戦力になれないなど制約も多く、事前に運びイベントで十分な強化を行っていないとまず突破不能になってしまうのだ。
可能なら七大脅威も全て制覇しておき、戦力増強を徹底しておくべきだ。
カギとなるのは、このイベントに挑む時に持っているであろう本シナリオのキーアイテム「ドラゴンハート」。
本作最強の素材であり、武器に毎ターンHPを超回復する効果があるため、装備者はLPが削られにくくなるのだ。
これを装備した人物が最前線で戦えばかなりの数のラウンドテーブルの猛攻を耐えることができるので、是非戦術に加えよう。
関連
トーマス・ベント:こちらは姓名がベント。