概要
秘密結社「ブラッディリーグ」を統括する吸血鬼。
アンデッドは昼間の活動が苦手な為、人間の協力者を集めて昼間に活動させ、夜間は自身たちアンデッドが直々に活動するわけである。
こうすることで互いの種族が苦手とする活動時間を埋めることができるほか、勢力組織全体としては24時間活動し続けられる。
この世界はかつてアンデッドと龍が支配権をかけて互いに争っていたが、イスカンダールによって両方とも力を削がれ、現在の人間が台頭してきた歴史を持つ。
とりわけ龍陣営は、始祖龍のドラコ・アルケイオスが殺され、その心臓が分割されていた。
彼はもともと、その分割された心臓「ドラゴンハート」の1つを守る魔道士だった。
だが、人間としての限界を感じていた彼は、アンデッドの頭目と契りを交わして吸血鬼になることを望む。
ドラゴンハートの全譲渡という条件と引き換えに、ほぼ無限に等しい寿命と人間を超越した力を手に入れた彼だったが、ドラゴンハートを集めるために運び屋のブリズを殺した時、彼の心は揺らいだ。
ブリズを吸血して操ろうとしたのだが、彼は操られる寸前に焼身自殺を図ったのだった。
まさにブリズは一瞬の炎の如き命だったが、それと比べてアンデッドの頭目はどうであろう——生きながらえるためだけに活動を続けるだけの存在···そんな連中に従っていていいものか。
彼は、アンデッドの頭目——ナイト・オブ・ザ・ラウンドテーブルに反旗を翻すことを心に誓う。
あくまでドラゴンハートを全て集めてから渡すと表向きには打診しながらも、ドラゴンハートの力でラウンドテーブルたちを倒そうという算段だった。
しかしそうした二心はやがてラウンドテーブルの知るところとなり、ほどよく集めた所で消滅させられてしまう。
だが、ブリズの仇として彼を追っていたヴェントが、自身の遺言に従ってラウンドテーブルを倒すと復活。
そしてヴェントと完全決着をつけようと宣言する。
だが、彼を消し去ったぐらいの力を持つラウンドテーブルは、彼自身とは比べ物にならないほど強い。
設定的にも、ゲーム中の強さとしても、したがって、ラウンドテーブルを倒したヴェント一行にとって、もはや彼は敵ではなかったのだ。