曖昧さ回避
概要
本作の最終ボス。かつて栄華を極めた種族である「真人」
しかし、その栄華の力の源であるクリスタルの副作用として、真人は混沌の力に精神を浸食されていった。
混沌は、なにも特別な存在ではなく、生き物ならば誰しもが、体内に少なからず持っているもの。
自身の許容範囲内であれば、生命維持に欠かせない負のエネルギーである。
クリスタルを使用し続けると、この混沌が自身で制御できないほど増幅する。クリスタルの力を利用した者は、増幅する混沌によって、少しずつ精神を蝕まれる。
増幅した混沌は利己的思想を強化し、やがて膨大な負のエネルギーとなる。それは悪意や狂気の力となり、溺れてしまう。
その結果、クリスタルの力に溺れた者はどんな善人であっても、最終的には混沌の力を制御できず、人が変わったように悪意を持ち、狂気を帯びることとなる。
クリスタルによる膨大な混沌の力の影響は、個人単位のものを超え、世界そのものを混沌が侵食するまでに膨れ上がっていた。そのため、真人を作り上げた「神」は、自分の力の喪失と引き換えに、真人の築いた文明地域を破壊し、混沌と相打ちに近い形でその力を退けた。
このカオス・ルーラーとは、その混沌の力の支配者である。神が滅び去ってから長い年月を費やした今、再び現世に迫ろうとしていた。そして、現世には多くの不穏な流れが出来ていた。
かつて真人が作り上げた施設「七大驚異」。それらは、今の人々には夢のシンボルような伝説が伝わっているが、まったくのデタラメである。実際は混沌の侵食によって狂った真人たちが狂気の実験を繰り返すための施設。遺跡同然となった今だが、ここを拠点にしようとする者・ここの力を利用することを企む者が数多く出始め、その影響によりカオス・ルーラーが現世に出てくる可能性が高まっている状態であった。
本作では、そうした「混沌の力に近づこうとする人物」との決着をつけた後、突然引き込まれるようにカオス・ルーラーとの戦闘になる。いきなりの最終ボス出現だが、一件突発的なこの流れが実はごく自然的であり、この存在を事前に正しく知っていた者など皆無に等しい。
その性質は、五行全てが入り混じって全てを含む存在であり、宇宙そのものと例えられる存在でもあり、全てを飲み込むことしか意識に無い存在でもあり、そして…ほかの生き物と違って、この世界に生きている存在ではない。
戦闘になるとその強さは歴代作品の中でも最高峰に位置しており、LPへ与えるダメージがハンパではないこと、直前の前座の人物の攻撃方法を流用すること、さらに最終形態ではHPにオーバーキルする(=その後はLPにダメージを受けやすい)攻撃を乱発する点など、ここまで苦難の連続だった道のりをようやく乗り越えたプレイヤーに、改めて本作の難易度の高さを思い知らせてくれる。
・・・が、実は意外な抜け穴がある。通常戦闘でパーティーメンバーを沢山導入しつつド派手にボタン連打して連携をする癖がついてしまうと忘れがちになるが、このゲームはターンに行動する五つのリールを全部一人に回すことも可能。そうなると戦場には一人しか出ないので全体攻撃の被害を大幅に減らすことができる。
また、迂闊に連携しなければカオス・ルーラーの火力が余計に上がるリスクも減るので1度の攻撃でLPが3ダメージ受ける可能性も低くなる。
そのため、
状態異常を無効化する装備をする
1度に一人しか戦場に出さず慎重に単発押しでダメージを叩き込む
危なくなったら次の人にバトンタッチ
という戦法を遵守すれば意外に安定して倒せてしまう。