概要
常人とは違う不思議な静けさを持った雰囲気の少女。
ファロスの地下迷宮にいるアンデッドの頭目を倒そうとする者に協力する。
経緯
本作の舞台である世界は1回滅んでいる。当時の人間は、神が自らと瓜二つに作り上げた「完全な人=真人」であったものの、文明発展に使用したクリスタルが自らの精神を侵食し、悪魔的な実験にとりつかれていった。
侵食は個人の精神にとどまらず、自然環境をもやがて飲み込むようになり、モンスターが出てくるようになった。(現生人類もその一種である)
そこで神は自分の力と引き換えに文明地域を破壊して、事態の収拾を図った。
彼女は、そんな世界規模での破壊をまぬがれた数少ない生き残り「リヴェルヴァーラ」の娘で、名前はフィダルジェイン。
もちろんかつての真人の過ちを知っており、また滅びるはずだった真人の一部がアンデッドとなり無理矢理生き延びていることも知るところであった。
ファロスの地下迷宮にいるアンデッドの頭目「ナイト・オブ・ザ・ラウンドテーブル」の討伐に手を貸すのもそのためで、この頭目たちは迷宮に眠る無限のエネルギーで自分の生命を維持しており、彼らを消滅させるためには同じ真人である彼女がそのエネルギー源を断つ必要があったため。
彼女を仲間にすることができるのはヴェント編・マイス編だが、目立つのは後者。
マイスは昔の時代に作られたフォート(写真のような絵)に描かれた彼女に一目ぼれしてしまい、ホンモノの彼女を探すことになったのだが、出会った時の彼女はマイスをひどく罵倒した。
(なお、実はマイスが一目惚れしたフォートに描かれていたのは、フィダルジェインではなく、彼女と瓜二つだった母親リヴェルヴァーラの方である。)
マイスは初対面でありながら自分の素性を明かす前にいきなり告白したようなものだが、彼女が罵倒した理由はそんなくだらないことではない。
マイスは過去の文明の遺物を使った発明家だったのだが、上述の通り過去の文明とはクリスタルの副作用で利用者が精神汚染を受けた、呪われた文明である。
「汝は幼児か、愚者か?」
そんなものを未だに使っていることが如何に愚かであるかを指摘したのだった。
これらの経緯が、彼女が「現生人類とは違う生き物」であることを雄弁に語っている。
魔力こそ高いもののアンサガで術の威力の要となるのは寧ろ五行値であり、それらが軒並み2しかないのが術士として使うには痛い点。軽量さを活かした体術遣いにするのが無難か。