ストーリー
全国中学アイスホッケー大会決勝ーー
常連強豪校 釧路東雲中 対 万年予選落の弱小校 苫小牧北陵中
釧路東雲中 三年生 ゴーリー(キーパー)の源間浩平は国体の釧路選抜 彼のがこの試合を抑え東雲中が優勝すると、会場の誰もが予想するなか、立ち向うは 北陵中 二年生 源間慶一
昔は仲の良い兄弟だった二人の選んだ道、どちらが正しかったか…
オレの決断が正しかったことを今から証明する!!ーー
ーー二年前
何年かぶりに北陵中は全道大会に進出するが7対0で強豪釧路東雲中相手に敗退…その結果を快挙とする先輩達。
7失点に抑えるなんて大したモンだよ。お前のせいじゃない
と発言する先輩達に、相手だって同じ中学生…どうしてこんなに差があるのか?と問いかける浩平。
そりゃそうだ1点も取れなきゃ負けるさ
先輩達の その弱小根性は 北陵中の伝統なんですか?
翌年、一学年下の弟の慶一が北陵中入学、
自分は北陵中を日本人一に導く男です!!
その言葉にチームメイトも奮起したかに思われたがーー
オレは釧路東雲中に転校するぞ
北陵中でホッケーやってたって時間のムダだ、レベルの高い環境に身を置いて行かなきゃダメだ。と釧路の祖父を頼ってライバル校に転校を決意する兄に対して、弟は仲間を見捨てて自分だけ勝ち馬に乗るみたいじゃないか。考え直せよ!!と迫るも浩平の決意は固かった。ーー
今の自分を後悔しないために今やらなきゃならないことはキッチリやっておく それで悪者にろうが陰口をたたかれたって、からかわれたってオレは耐えてみせる
一方の慶一も、仲間と結束し先輩にも全国制覇を目指す事を先輩達に進言。自分達でハードなスケジュールを組み試行錯誤し練習に励む。
スポーツの世界には 何かを犠牲にしなければ 到達出来ない場所がある
兄ちゃんの覚悟が北陵を変えたんだ
そんな兄弟が決勝で直接対決を果たすーー
兄の決断は余人に理解され難く誤解されがちだが、選手としての時間をムダにしたくないは正しい。
もちろん、チームの底上げをした弟の努力も正しい。
お互いの決断を二元論で決めつけず、兄弟二人が真剣にホッケーに向きあったからこそ、遺恨を残さず、いずれは高校の強豪校でチームメイトになったであろうと示唆するラスト。
荒削りながらもスピナマラダ!からドッグスレッドへ受け継がれる要素が凝縮された作品となっている。