概要
北海道苫小牧市出身。アイスホッケー選手の父親の元で、一つ違いの兄・浩一とともに幼少からアイスホッケーに親しんでいた。登場時は中学校3年、全国一の強豪校として知られた北陵中学アイスホッケー部の主将でもあった。
兄を尊敬しており、また子供の頃からアイスホッケーの超名門校狼之神高校でプレイすることを夢見ていた。しかし、自分の兄の代で連覇潰えたことにショックを受け、名門復活の野心を抱き狼之神高校に推薦入学する。
性格
アイスホッケーを心から愛しているが他人に攻撃的、排他的なところがあり、勝手に練習用リンクに踏み入る相手を容赦なく打ちのめしていた血気盛んな問題児(小学生から不良中学生を血祭りに上げていたほど)でもあったため、周囲の生徒から恐れられていた。
ドッグスレッドでは更にそのアイスホッケー愛や郷土愛が悪い意味で強くなっており、「俺は苫小牧が好きだから一生出なくてもいい」「王子イーグルスに入団して王子製紙で働いて結婚して」「苫小牧のホッケーを絶やさないように子供たちを選手にして」「ジジイになってあの煙突を見ながら死ぬ」と発言している。これは、海外を見据えているなど物事に対する視野が広い反面、考え方がドライな兄(前作でも勇払を捨ててライバル校に転校している)と全く好対照である。
同じく血の気の多い白川朗とは犬猿の仲であり、登場時初っ端から衝突することになる。その後も幾度となく彼といがみ合っているが、妙な所で意気投合することもあり、結局は似た者同士でもある。
ロウに比べるとまだまだ幼ない人格でもあり、雪花高校の不良に煽られた瞬間すぐ手を出しペナルティボックスに入る・幼馴染の磯野和歌美を本人も嫌がっているのに未だに小学生の時につけたあだ名『巨神兵』と呼ぶ・寝坊で遅刻した事をU18の代表選手に選ばれウクライナに行っていた兄のせいにする・せいぜい小学生までしか参加しないロウソクもらいに堂々参加するなど、小学生の子どものような行動が目立つ。
アイスホッケー選手としての実力
スピナマラダ!では中学時代はセンターフォワード、高校入学後はディフェンスである。対してドッグスレッドでは、ずっとフォワードであるが、先輩である甲斐賢吾とペアの時はウィング、同級生である富士美雄とペアの時はセンターである。アイスホッケーにはいわゆる1軍・2軍・・・にあたる『ひとつ目』『ふたつ目』『みっつ目』『よっつ目』と言うものがあるが、1年生故にまだその辺りが決まっていない慶一に対し、2年生の賢吾は『ふたつ目』。賢吾としては慶一とペアを組んで『ふたつ目』の立場を確実な物にしたいと言う想いがある。しかし実際は富士とペアを組んでいる時の方が調子良いらしく、慶一を巡って賢吾・富士の水面下の争いが繰り広げられている。
そして慶一本人はその事にまだ気づいていない・・・。
スティック捌きは巧みでパワーもかなりのものだが、スケーティング能力は特筆するほど高くはなく、フィギュア選手でもあったロウに翻弄されっぱなし(アイスホッケーでフィギュアスケートばりの精密なスケーティングが重視され始めたのはここ最近のことでもあるため)でもあった。