「こんな練習最初だけだよな?新入生をふるい落とすために・・・」
「いやいや・・・ これが毎日三年間続くから 狼之神は19年間王者だったんですよ」
概要
高校アイスホッケーの名門・狼之神高校。そこで毎日行われている練習は常軌を逸しており、長年狼之神高校のファンだった土肥ですら、実際入部して体験するまで半信半疑だったものばかり。その内容は様々で理にかなっているものから意味が分からないものまで豊富。ここには作中で発覚した伝説を記していく。
①ボッコ
鉛が打ち込まれた黒い木の棒。重さは約6キロ。陸上でトレーニングを行う際は基本、これを持って走る。というのもアイスホッケーは常にスティックを持って走り回る競技なので、この棒を持って動く事でバランスと握力を養わせる為。他校には無い狼之神独自の練習法。なお1本だけなんか形が違う。
「かなまら祭りかよ」
②ピヨピヨ隊
監督の水分補給を待つ部員達の列。なおタイムを切るなど条件をクリアしないと水はもらえないと言う時代錯誤っぷり。
水を充分に補給しないと運動効率が悪くなる事は現代のスポーツ科学では常識。しかし塩分のない水分を必要以上に大量に摂ると、体液が薄まってしまい、脱水状態の場合と同様、疲労感等の症状が出るのも事実。その為、監督が補給する水分の量を調節している。そしてアイスホッケーのルールや安全性を考えると水分補給が中々出来ないので、まず水分が取れない状況に慣れさせるのも目的である。また4月初頭は新入部員達の限界を二瓶監督が見極めることも兼ねているみたいだ。
③へそ丸出しリレー
陸トレ第1ポイントである《狼之神池1周コース》50秒をどうしても1年生がクリア出来ない場合に起きる光景。2年生→3年生と引き継がれながら1年生を引っ張り、強制的に50秒で走り切らせる。上記の水分補給の件で狼之神のトレーニングを疑問視していたロウだが、この時体感した力強い走りには、感動していた。
④ゲボうがい
「美しくない!!」
⑤ババア水
演習林の中にある戸建てに住む老婦人に、練習を抜け出した1年生がもらいに行く水。だが既にそれも二瓶監督には見破られている為、もっと恐ろしい思いをする。実はここに水を貰いに行った1年生は、後にキャプテンになるというジンクスがある。『スピナマラダ!』の時からあるエピソードでモデルとなった高校のOB・梁取慎也選手の実話でもある。『ドッグスレッド』ではなぜかお婆さんが拷問官へパワーアップ。ビショビショに濡れたタオルと毛布で二瓶監督としばきあった。
作中にて水を貰いに行ったと明言、描写されたのは紅露直人・源間浩一・白川朗・源間慶一・土肥宣人。
⑥鬼ボッコ
陸トレ第2ポイントである山王坂道ダッシュをクリア出来なかった時のペナルティ。巨大な丸太を担いで30回のスクワット。
「かなまら祭りかよ」(2回目)
しかしこのペナルティにすら更にペナルティがあり・・・。
⑦歯の禁止
上記・鬼ボッコの際に課せられたルール。違反すると更に鬼ボッコ10回追加である。狙いはポーカーフェイスの習得。アイスホッケーがフルフェイスのヘルメットをかぶっての競技とは言え、苦しそうな表情・疲れた顔を相手チームは見逃さない。特に1年生は歯を見せる事も許されず、上級生から歯が見えた判定を受ければ10回追加されてしまう。もちろん笑顔も禁止・・・だが、いかんせん、先輩達がしっかり笑わせにくる為、かなりの拷問タイムである。
⑧パック・トス勝負
アイスホッケーのパックで行うコイン・トス。揉め事や監督に何かしらの要求をする際に行われる。基本は3回行い、内1回当てれば要求を通せる。だが作中では5回全て当てた猛者が・・・!
⑨わんぱく相撲
詳細不明。しかし絵面から判断するに、上級生の中でも小柄・軽量・非力のいずれか(もしくは全て)に当たる人物と下級生がとる相撲の様子。作中では3年生の常丸と土肥で行ったようだ。この伝説が語られた37話ではアイスホッケーの本場・アメリカではガチの殴り合いがルールとして認められているという衝撃の事実が発覚したのだが、読者は
・その辺の葉っぱで行司をやる二瓶監督
・なぜかはっきり見える土肥のタマ
・ロウ曰く「坂じゃなくて壁」と絶句する程の傾斜の坂道から、無表情で容赦なく後輩投げ落とす常丸
・その常丸の妙に愛嬌のある投げ切ったポーズ
と、吹き出しの中に描かれた小さくも情報量が無駄にあるイラストのインパクトに意識が持っていかれてしまい、1日中わんぱく相撲について考えてしまう者、詳細を教えて欲しい者、前作のアレの時には相撲が取れなかった彼を思い浮かべて感慨深くなる者が続出。
⑩エゾシカタッチ戦争
詳細不明。どうやら野生のエゾシカの攻撃を避けながらタッチする訓練。エゾシカは5月頃にツノを生え変えさせる為、ツノが無い時期にしかおこなえない。何の役に立つかは分からないが、少なくとも武闘派の不良しか居ない雪花高校のラフプレーに耐えれる胆力はつく模様。