クラタス
実物大スコープドッグを制作したことで有名な倉田光吾郎氏が2年の歳月をかけて作り上げた個人制作の巨大ロボットである。
全高約4メートル。ディーゼルエンジンによる油圧式駆動で、上半身のコックピットにて操作をする正真正銘の”人が乗るタイプの巨大ロボット”である。操作系統は吉崎航氏が担当しており、とてもシンプルな操作を可能としている。
四本の足にて自立し、ローラータイヤによって時速10キロでの走行も可能。オモチャではあるがアクセサリーとして銃器を装備することもできる。
「作るからには量産してみたい!」という倉田氏の想いから設立された水道橋重工によって管理運営が成されており、価格は一体につき1億600万円の予定。
すでに国内および海外から3000件に達するオファーが届いたらしいが、倉田氏いわく「一体作るのに一年かかるから全部作ろうと思ったら3000年かかる」とのことで、今後は量産に向けた体勢作りおよび協力を申し出てくれた国内企業との連携による機体のブラッシュアップに努めるとのこと。個人制作のロボットなのでまだまだ粗が多いらしく、倉田氏は協力者と一緒に完成度を高めていく方針のようである。ロボットの量産化とは険しい道のりなのである。
言うまでもないことだが、これは漢の浪漫を実現するために作られた大きいお友達向けの高価な玩具であり、兵器として制作されたものでは断じてない。