「闇が何だ!闇が怖くてTVが務まるか!闇に・・・闇に明かりを当ててやる!」(第25話)
過去に製作された「ウルトラQのリメイク版として制作された番組であるが、内容的には
ウルトラシリーズの雰囲気は感じさせないものとなっている。
王道の怪獣ものから量子力学を応用した物語、ゲノムに対しての是非を問うなど、
一話一話が別の世界観で構築されたバラエティ性のある物語が特徴。
概要
今作はウルトラQが本来目指していたミステリー系番組の流れを汲んでいる。
遵って、この作品は怪獣はあまり登場しない。どちらかと言えばミステリーやホラー系の
物語が割合を占める。また深夜枠で放送されていたこともあり、内容はウルトラシリーズとは
思えないほど難解でメタ性が強い。なので正直子供に見せてはいけない話もある。
とはいえ、ミステリーやホラー作品としても十分に楽しめる作品となっており、
豪華キャストによる独自の世界観の応酬は必見である。
登場人物
坂本剛一(さかもと ごういち)(演:袴田吉彦)
政治事情からオカルトまで取り扱う大衆紙、MINDのジャーナリスト。
いい加減で大雑把な性格だが、ジャーナリスト故の閃きと行動力がある。
他人と打ち解けやすい性格で、闇の鏡から生まれた「入れ替わり」(鏡の前の本人を
殺害して入れ替わり、現実世界で善悪の規範無く殺人を繰り返す存在)の少女亜乃留に
愛という概念を教える事が出来たほど。
好物はハンバーガーで、これが無いと禁断症状で手が震える程。
楠木涼(くすのき りょう)(演:遠藤久美子)
フリーのカメラマン。天真爛漫な性格で江戸っ子的な雰囲気を持った女性。
剛一の事はむさ苦しいおっさんと言う事もあるが、内心どこかで惹かれている。
月の魔神ヘカテやその他の「太陽系惑星住人」達が人類を滅亡させようと画策している
洋館に紛れ込んでしまったり、涼達が知らないところで人類滅亡級の事件に関わることがある
取材の都合上デジタルカメラを使うが本人は銀板フィルムのカメラの方が気に入っている
というこだわりを持つ。
渡来角之進(わたらい かくのしん)(演:草刈正雄)
帝都大学工学部教授。応用物理学が専門だが、実際はオカルト等のジャンルにも精通している
独自の「渡来方程式」は下手をすれば一滴の水の量子振動で世界を分裂させてしまう事が
可能な方程式であり、ある意味でかなりのマッドサイエンティスト的人物。
性格はダンディである様にもおちゃらけているようにも見える不思議な性格。
剛一と涼は渡来の元教え子の生徒であり、本人曰く「不肖の弟子」。
事あるごとに大学のゼミを「怪獣退治のため休講」しては、剛一たちと共に
アンバランスで通常では解決不可能な事件を解き明かしている。
渡来自身は帝都大学の真柄太郎(まがらたろう)という男の最後の教え子らしく、
その真柄は「人間の想念を力場に変えて動かす反永久機関」の研究で追放された。
登場怪獣・装置
・隕石怪獣ガラゴン
・落書き宇宙人 ジラフ星人
・リビング・ブレイン
・パズルの女
・ヒエロニムスマシン
偽装刑事D1&D2
・ネズミ捕り
東京地空間清掃ロボット TGS-55
「楽園」への配達人
・綺亞羅
異人
・スシ大好き遊星人ウニトローダ星人
宇宙怪獣サビコング
・コスモネット星人ヤマダ
・送り火
・三つ目のトーテムポール
・隕石
ウツギ星人
・入れ替わり
鏡の番人ヴァーノ
・リリー
・光る船
・セミ女
隕石怪獣ガラゴン(2号)
・小町
・金髪少年
・時空越えカメラ
・ゲノム新人類
・月の魔神ヘカテ
太陽系住人代表
・コイン怪獣カネゴンヌ
・OZマシン
・雛
・異なもの
・電波怪人レキューム人