もしかして
本来の意味で使われる「ゲノム」→遺伝子
概要
20年以上にわたり連載が続いている古賀亮一のライフワーク。
毎回ひとつの生き物をテーマにした内容で、「ワルイコの○○学習マンガ」の名を冠している。
成人雑誌連載でありながら生々しいエロスな描写は殆ど無く、怒濤の如き下ネタエロネタ百合ネタホモネタヲタクネタの波状攻撃を繰り広げるスタイリッシュギャグマンガである。
連載経緯
1997年にビブロス出版「カラフルBee」にて連載を開始。その作風からマニアックな人気を得るも同紙の廃刊、出版社の倒産によって掲載の場をコアマガジン出版「コミックメガストア」に移し再出発(単行本タイトルは“新”ゲノムに変更)。2013年の同誌休刊後は「コミックメガストアα」へ移行、さらに2016年からは成年雑誌「コミックホットミルク」に移動し、現在にいたる。
なおビブロスから出版された旧ゲノム単行本全4巻は絶版の憂き目にあい長らく入手困難な状況だったが、2012年5月に新装版「ゲノム金」「ゲノム銀」として復活。
特別収録としてゲノム金では世界征服をしようとした博士の孫「黒岩少年」と残された戦闘ロボット「ネコさん」のおっぱいが見られる「そんなネコな」。
銀では旧ゲノムに収録されていたロリ百合ギャグ漫画「チョコんとチロルちゃん!」も収録されているが、流石にチロルちゃんのアレは修正された。
ストーリー
しゃべる動物や虫人間にゴリラが闊歩する現代日本に、エルフ界から留学してきた大学生「エルエルさん」。卒論製作のために生物研究所に居候してますが、メガネゴリラと緑色の美少年に毎日いじられる楽しい日々を送っています。まわりの人たちも常軌を逸したいやらし人ばっかりでさぁ大変。さてさて今日はどんな受難がやってくることやら…
(ナレーション:滝口順平)
登場人物
エルエル
本作の主人公。
エルフ女子大の女子大生で卒論テーマの研究のために人間界にやってきた尻尾つきのエルフ。
パクマン
本作のギャグ担当にして永遠のいやらし人。口を開けると出てくる言葉は下ネタばかりの世界一ハンサムなカエル型ロボット。
感情どころか性欲まで兼ね備えたAI(通称:イヤラシステム)を持つ貯金箱みたいな形をしているナイスガイ。女性からは敬遠されるものの、なぜか子供達からは絶大な人気を集めている。
大体のゲノムの始まりのコマは彼の意味不明な挙動からスタートするため、ゲノムの要とも言える。
毎回エルエルに生き物スーツを着せてはセクハラかますエロ大将。ひどい人(?)ジャナイヨ、ただいやらしいだけなんだ…。ちなみに下ネタ発言満載だが雑誌収録ではその一部が伏字にされ(主にチ○コ)、単行本で伏字が解除されている。
ちなみに、ニニンがシノブ伝ドラマCDではCV:中田譲治。ゲノムドラマCDではCV岩田光央。
小林所長
エルエルとパクマンが居候している生物研究所の所長。
豪快でがさつな性格、巨乳、そしてレズビアン。眼鏡を外すと美人というお約束つきである。
回が進むごとに出番が減っており、公然とそれをネタにしているタフな女。
キレると大暴れするためか、度々ゴリラ扱いされる。
当初は所長に対してパクマンは敬語まじりだったが、中旬になるとタメ口になっている。
なっちゃん
ナメクジがご先祖様の女の子。美乳。そしてパクマン曰く「ナメクジの背中の模様」の頬の模様が特徴。
たたずまいは女の子全開だが、ナメクジは雌雄同体なのでハッスルスティック装備。
エルエル大好き。もちろんレズビアン。
たまに「男」になる。
ダクエル
ボーイッシュな褐色肌のエルフ女子。
自称エルエルのイジメっ子であり、幼なじみ。巨乳。色黒。
ツンデレ気質だが数少ない常識人であるため、必然的にツッコミ担当を担ってる忙しい人。
定着したお仕事はパクマンへの鉄拳制裁。
当然のように隠れレズビアンでエルエルが好き。
バッタ16世
バッタの王様。
パクマンとは別種の変態でしょっちゅうエルエルにストーカー行為をはたらくが、たいていボコられてお話が終わる。
イナゴ姫
バッタ16世と結婚したイナゴのお姫様。肝っ玉母ちゃん気質の常識人である。女の子の虫は美少女で描かれるゲノム世界でも何故か彼女はまんまイナゴの姿であり、バッタ16世は完全に尻に敷かれている。バッタの変態行為にも鉄拳制裁で対処しており、彼からは大いに恐れられている。
ウミさん
ウミウシのお姉さんでなっちゃんの親戚。
本作随一の巨乳でたたずまいも言動も艶めかしいエロス人。女の子には肉食獣のごとき欲望を惜しみもなく振り向ける、ある意味パクマンより危険な存在である。
ちなみにウミウシは雌雄同体なのでワンダフルキャノン装備。
やっぱりレズビアン。特にダクエルが被害に遭ってしまっている。
人の名前を覚えるのが苦手で、パクマンを「ポルノンさん」などと微妙に的を射た名前で読んだりしている。7巻でとうとう頭文字の「パ」の字もつかない名前で呼んでしまった。
エルエルの母
エルエルのお母さんで、パクマンの発言をあっさり信じたりしているおっとり美女。
名前はマリエル。
作中でそのご両親がハッスルした結果、エルエルに超年下の叔父さんララエルが生まれたため、頻繁に遊びに来るようになった。
エルエルと違ってしっぽは生えていないため、エルエルにしっぽがあるのは父親系列譲りと思われる。
パクマンの親父
パクマンの夢の中の住人。
全身真っ黒なパクマンの姿をしている。
パクマンに帝王学とエロスをたたき込んだパクマン以上のド変態かついやらしさん。
途中から夢の世界より脱出して研究所に置いてるテレビの中に住み着いている。
テレビがブラウン管から薄型液晶になってからはホログラフ映像などで実際に現れることがある。
キング・ジャック・ジョーカーダイナマイトゴリラ3兄弟
コバヤシ研究所の近所に住んでるゴリラ兄弟。ことあるごとにパクマンと対決するが根はいい奴らで喧嘩友達と言ったところ。古賀先生のゴリラ狂いから新ゲノムから出番が多めである。
ゴリラ特有の怪力で暴れまくるが、長女のクィーン姐さんには頭が上がらない。
「てめーパクマン!」から入るのがお約束。
コオロギ兄さん
ミュージシャンを志望しているコオロギのお兄さん。自堕落でちゃらんぽらんなダメ兄さんで、ミュージシャンの才能も普通すぎな困った人。ちなみに妹が一人いるが、かわいい上に歌って踊れてギターも得意なスーパー美少女なので完全にキャラを食われている。
妹さんの名前はさとみでCVこおろぎさとみ。おいこら。
ウサギンジャー
TV番組「ウサギンジャー」で大人気の謎めいたヒーロー。見た目はどう考えてもマッチョでキモいのだが、子供には大人気のマスクマン。エルエルも大ファンであり度々交流しているのだが、パクマンからは大いに嫌われており会うたびに衝突している。
ウサギンジャー「・・・・・・。」
佐藤さん
テレビの実況中継を担当しているお姉さん。ゲノムでは珍しい正統派の美人であり、出番は少ないが印象的な活躍をしている。やっぱり巨乳でエロハプニングに事欠かない愉快な女性であり、性格もちょっと抜けている。
「カネタタキ」の回では股に下げた楽器でウサギンジャーに「チンチン」された。
チャタテさん
納涼の時期にやってくるチャタテ虫のお嬢さん。怪談話を盛り上げるBGM担当なのだが、子供なので夜には寝ちゃうし怖い話も苦手。いいのかそれで・・・。
シバンムシ
「~でおじゃる」が口癖のやせ形でマントにパンツ一丁の死神。何度かパクマンが臨死体験をしていたため、突然現れた。
当初はパクマンにしか見えなかったが、エルエルとなっちゃんの服を「シバンムシスーツ」に変える術により、二人にも見えるようになった。しかしギャルパワー二人にやられ、逃げ出した際に所長とダクエルの恥部を偶然にも覗いてしまい、他には見えないことをいいことに「女湯闖入(ちんにゅう)」に目覚めた。
その後、それが原因で上司の「エンマムシ」から死神のクビ宣告をされてしまうが、パクマンの機転により、二人して死神界をクビになった。
更にその後、同じく死神をクビになったシデムシムシと共に、ウサギンギャーの協力もあり「スーパー 地獄」の店員に復職した。