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F-15S/MTDの編集履歴

2013-04-15 21:22:41 バージョン

F-15S/MTD

えふじゅうごえすえむてぃーでぃー

F-15B試作1号機を改造し、次世代機技術開発のための実験機としたもの。STOL性能向上のため数々の改修を行っており、現在もNASAで実験を続けている。

よく「F-15」と「S/MTD」の間は詰めて表記されるが、本当は「F-15 S/MTD」と間を空けるのが正しいようだ。


『アジャイル・イーグル・プロジェクト』

この計画は来たるべき次世代戦闘機開発のためのデータ収集を目的にしており、とくに『戦闘能力を保ったまま、どれだけSTOL性能を高くできるか』という課題には重点を置いていた。


1984年、マクドネル・ダグラス社は納品したF-15Bを改めて自社に戻し(=空軍から借用し)、STOL性能を高めるための改造・実験機を製作することになった。


1986年、製作が開始される。1988年には完成し、初飛行を行った。

完成した機は『F-15 S/MTD』と命名された。

これは「短距離離着陸/機動技術デモンストレーター」の略で、そのためにカナード(F/A-18の尾翼を流用)や2次元式推力偏向ノズルが採用されている。ただこの時点で推力偏向ノズルは装備されていない。


2次元式推力偏向ノズル

これは「推力を上下に偏向させることができる」というもので、のちにF-22に改良型が採用されている。

ちなみに偏向は上下20度ずつ可能。


ACTIVE:先進制御技術統合航空機

2次元式推力偏向ノズルが装備されたのは1989年で、これによってF-15S/MTDは真の姿となった。

実験は以降も続けられ、1993年以降はNASAに移管されている。


移管と同時に名称も『F-15 ACTIVE』と変更された。

今度は「先進制御技術統合航空機」の略で、もちろんコンピュータを用いた飛行制御の実験に使われている。1996年からは推力偏向ノズルが3次元型に変更され、さらに左右への噴射も可能になった。


IFCS:知的飛行制御システム

1999年からは『機体の不具合に対してコンピュータが瞬時に対応、操縦性を調整してパイロットへの負担を減らす』というIFCS実験を行っている。(F-15 IFCS)

この技術が実用化されれば、例えば損傷した機体の生還率が高まるなどの効果が期待されている。


ちなみに・・・

エースコンバット等では実戦機として登場するが、F-15S/MTD(ACTIVE・IFCS)はあくまで実験用なので武装・レーダーは外してある。ゲームのような活躍はできないので念のため。


赤・白・青

戦闘機に限らず、アメリカでは式典に赤・白・青の塗装がよく使われている。何故なのか。

それは星条旗の色だからである。


ロードスターにしても、アメリカ発売当初は赤・白・青の三色しかなかったが、こういった理由もあって非常によく受け入れられた。

(なにより『運転して楽しい車だったから』だったのは言うまでもないが)

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