意味を書いてみると、概要の通りで一見簡単そうに見えるが、実はかなり達成が難しいとされる記録で、達成人数的に言えば、ノーヒットノーランに匹敵する難しさともされる。
単純に言っても、1試合4安打しなければならないわけで、プロ野球などでは1試合で3安打すれば猛打賞として記録されるくらいなので、4安打する事はそれだけでも記録ものなのである。また三塁打は安打の中でも達成が困難と言われる記録で、本塁打よりはるかに少なく、サイクル安打より1試合3本塁打した選手の方が遙かに多い位である。
実は日本では長い間記録として知られる事がなく、1965年に阪急ブレーブスのダリル・スペンサーが達成した時に、報道陣が記録について誰も言わなかったので、自ら説明し、初めて知ったくらいだった。ちなみに24度目で、スペンサーの前の達成者は王貞治。
仮に3安打してあと1打席で達成できそうな状況でも、味方が貧打で9回までに打順が回ってこない、というケースもあり得る。自身がて3塁打、2塁打、1塁打で出塁して、すべて牽制でアウトになって、他がシャットアウトされれば、1番打者であっても、9回までに第4打席が回らない事になり、また本塁打で1点挙げたけど、同様にシャットアウトされると、9回表に試合終了してしまい、試合には勝ったけど第4打席が回ってこない事も可能性としてはある。
1試合4本塁打して、そのうち3本塁打でそれぞれ、本塁、三塁、二塁でベース踏み忘れをすれば、記録上はサイクル安打達成になる。ここまで極端でなくても、二塁打を打てば達成の状況で本塁打を打って、味方選手から「三塁踏み忘れれば達成ですよ」と言われた選手もいる(無論この選手は踏み忘れはしてないし、ジョ-クではあったが)