仏国のタイヤメーカー・ミシュラン社のマスコットキャラクター。日本では本名の他、俗に「ミシュランマン」とも呼ばれる。
生まれは古く明治31(1898)年であり、110歳を超える超長寿キャラクター。
頭のてっぺんから手足に至るまで、もこもことマシュマロを重ねたように段がついた特徴的な造形をしている。これはタイヤを積み重ねたさまを表現したものである。
名称の由来は、登場時に「硝子も釘も何でもへっちゃらで飲み込む強いやつ」を意識してつけられたラテン語のキャッチフレーズ、"Nunc est bibendum"(今こそ全て飲み込む時)にちなむ。当時はまだゴムタイヤが普通ではなく、よく車輪に硝子や釘など鋭いものが食い込んで駄目になることが多かったのを意識している。
タイヤ男のくせに躰が黒くないのは、明治時代にはまだ炭素を付加することでゴムを強化する技術が発見されておらず、タイヤと言えば白かったからである。生まれた時代の古さを物語る事実と言えよう。
なお一番最初の登場時は今のように愛嬌のある姿ではなく、ミイラ男のような姿で、硝子や釘の入った盃を傾けているという、ある意味トラウマものの姿であった。
ちなみにヨコハマタイヤとは、同じタイヤ系のマスコットということで共演が見られることもある。