頼まれたことは何でも引き受ける、頑張り屋の見習いドクター「ダッシュ」。目指すは憧れの「キャプテンゴールド」。
今日も電車の街、トレインシティを、ダッシュがダッシュ!!
(アニメのオープニングナレーションより引用)
⚠️注意喚起ダッシュ!
イラスト投稿において、同一人物による、レゴのシミュレーターソフトを使用したスクリーンショットの投稿が相次いでいる。
本来pixivはイラストコミュニケーションソフトであり、非イラストがマナーに反すると考える人も少なくはない上に、使用しているシミュレーターの環境ゆえに、キャラの再現度にも限界があること、さらに、無関係の列車を作成したうえで本作のタグを使用するタグ荒らし行為にも手を染めていることが問題である。
本タグを閲覧される方は同じ作者の作品をまとめる機能の使用を強く推奨する。
概要ダッシュ!
『スーパートレインがんばりダッシュ』は、テレビ東京系列などで放送されていたアニメである。
教育番組の『のりスタ!』のワンコーナーとして、2003年4月から放送されていた。2024年12月現在はYoutubeの『のりスタチャンネル』にて、毎週日曜日17時(ただし、第16話のみ設定ミスにより午前0時)に放送されたエピソードが1話ずつ配信されていた。
内容は、列車のキャラクター「ダッシュ」が見習いドクターとして、他の列車たちと交流するギャグアニメで、基本的には1話完結形式である。
いいかいダッシュ?これが放送フォーマットだ。
第8話以降はダッシュが主にレスキューパーツを使用するときに、応募によって集められた視聴者の応援映像が放送されていた。また、応援映像が採用された視聴者には、顔写真入りのカードが贈呈されたという(参照)。
しかしながら、毎回応援映像が放送されていた訳ではなく、レスキューパーツが登場しない話など、応援映像の挿入なしでストーリーが進行する回は存在していた。一方で、第23、26話のようにパーツが登場しない回ながら応援映像は挿入される、という例外もあった。
このように放送途中から視聴者参加型番組となっていたが、Youtube配信版では放送から時間が経過しており、個人情報保護の観点から該当シーンをスキップして公開している。
本作は、上述の通り番組内のワンコーナー、尚且つ視聴者参加型企画であったがために、映像ソフト化や公式による配信が長い事存在せず、詳しい当時の放送内容は2024年12月時点でまとまったデータがない。
本作に関わったスタッフの1人であるミネタク氏のホームページ内の作品経歴には、本作について「全35話」という表記がなされている。その記載通りであれば最後のエピソードになるはずの第35話が2024年3月17日に配信されたが、その内容は数話を跨ぐエピソード群の1話目であり、最終章となるエピソードは全3部構成となっている。そのため、正確な本編数は全37話であり、前述の「全35話」という表記は、そのエピソード群をまとめて1話としてカウントした場合の話数と考えられる。
本編開始以前には、パイロット版ともいえる「車両紹介編」が放送されていた。そちらは長らく配信はされていなかったが、本編エピソード全37話分が揃った後も再生リストには今後配信予定の動画が数本追加され、本編最後の回である第37話公開の翌週となる4月7日からは、新たに車両紹介編の配信が開始され、6月9日までに10本の紹介映像が公開された。6月16日には本編全37話分の総集編が、6月23日からは2週に渡り本作に登場したキャラクターの一部やダッシュの秘密等について、当時『のりスタ!』の番組キャラクターの1人であった「エンジンくん」と共に紹介する、レスキューパーツ登場前のスペシャル回が、その後7月7日からは実写映像を用いて車両を紹介する実写パートが公開されており、アニメエピソードは出尽くしたものだと考えられている。
10月13日からは2006年度の『のりスタ は〜い!』時代に放送されていた「ダッシュののりものチェック」が新たに配信開始された。そちらは鉄道だけでなく、乗り物全般を紹介する内容となっている。
また、本作のファンの記憶等によると、本編終了後に「グリーティング」という実際の鉄道車両を紹介するコーナー、「ダッシュくんの新幹線ミニ百科」というミニコーナー、乗り物コーナー「のりものブックのりブー」にダッシュが出演していたという、実写パートに関する証言も存在し(参照)、車両紹介編配信終了後に予告編と思わしき回(番外編2本目がそれに該当)や、「のりブー」のフォーマットを使った実写パートがYoutubeで配信された。その実写パートや「のりものチェック」が「グリーティング」と異なるか否か、「新幹線ミニ百科」の配信が今後行われるかは不明。
ダッシュ、俺達の元ネタだ。
アニメは3DCGで描かれ、実在する鉄道車両や、一部背景は放送当時タカラが発売していた鉄道玩具「ポケトレイン」のものをベースにしている。また、本作放送当時の『のりスタ!』には、タカラがスポンサーの1社として参入しており(厳密には『のりものスタジオ』時代の2002年4月から)、番組内でポケトレインのCMが放映されていた。
そのため、ファンからはポケトレインの販促アニメと見る向きもある。しかし、ポケトレインは本作放送開始から半年が経過した2003年の10月、奇しくも本番組のメインキャラクターの1体であるドクターイエローの単品版発売をもって商品展開が終了、本番組の主人公、ダッシュの玩具化も叶わなかった(一応試作品が製作され、イベントで展示されていたという話があるが、真偽不明)ため、販促としてはいまいちな結果で終わってしまった。
また、放送開始が最後の商品の発売される半年前のため、放送開始と前後してポケトレイン自体の展開中止が決定された可能性も低くはない。
因みに、ポケトレインの発売元であるタカラは2006年3月にトミーと合併し、タカラトミーとなった事から、もしかしたらではあるが、今後ダッシュのプラレールやトミカが登場する可能性が少なからずあるかもしれない。実はトミーも2000年から2002年3月まで『のりものスタジオ』のスポンサーを担当しており、2002年度からタカラに交代した(これらはある意味、タカラがトミーと合併した伏線かもしれない)。
ぼくのキャラソンもあるダッシュ!
本作の主人公ダッシュが歌うキャラソンも存在し、2005年頃に番組内で放送されていた。曲の内容は主にダッシュ自身のドジっぷりを歌ったもので、合間にキャプテンゴールドがダッシュを叱り、それにダッシュが反応するやり取りが挿入される。
現時点でそのキャラソンは配信されておらず、『のりスタチャンネル』担当者が「大量のデータを確認しても見つからない」と語っている(参照)事から、紛失等により制作会社の小学館集英社プロダクション内に映像・音源データが現存していない可能性がある一方、『のりスタ』シリーズの楽曲を手掛けた酒井陽一氏(参照)やミネタク氏はその映像を録画等で保有している旨を語っている。
登場キャラクター紹介ダッシュ!
ダッシュ、キャプテンゴールドを除き、放送当時日本国内で運行していた鉄道車両が登場する。
また、ダッシュを除くすべてのキャラは顔パーツがなく、喋る時にうねうねした動きを見せる。
主要・サブ共に本編内の登場順に表記する。車両紹介およびアニメ本編のOP映像にのみ登場しているサブキャラクターは下部に表記する。
主要キャラクター(レスキュートレイン)
- ダッシュ
「よーし、がんばりダ~ッシュ!」
CV:比嘉久美子
本作の主人公。キャプテンゴールドに憧れており、彼のような立派なレスキュートレインになるため、見習いドクターとして日々修行に励んでいる。語尾に「ダッシュ」をつけて話す事が多く、「がんばりダッシュ!」が口癖。
車体はオレンジがベースで、窓周りに緑と黄色の帯が付き、底部が白という配色。側面窓は星型となっている。また、作中に登場する車両では唯一顔パーツが存在する(後部車両は先頭車両と同じデザインだが顔がない)。
彼の「頑張る心」によって、後述するしょうぼう、こうさく2種類のレスキューパーツを動かして救援活動を行う。
また、車両紹介編では目を光らせて、その車両の状態や特徴を調べる「トレインチェック」という機能も使用していた。本編でそれを用いる場面はなかったものの、目を光らせる動作は後述する「Communication Monitor」起動時や、視聴者からの応援を受けて力を振り絞った際にて行っている。
頑張り屋ではあるが、そそっかしいところがあり、物語は大抵彼のドジの結果で終わる。また、怖がりで高所やお化けに怯え、トンネルや鉄橋を渡るのを渋る事もある。
大好物はおイモ。レスキューパーツの使い方を答える際にそれを引き合いに出したり、眠っている際にそれ絡みの夢を見て寝言を言う程、無類のおイモ好きであり、呆れたドクターイエローから第32話では「お前はイモ電車か?」と、第33話では「スーパートレインというよりスーパー“トレイモ“だな」と皮肉られていた。一方で、本編等では描写されていないが、にんじんが少し苦手。
また、こまちちゃんに好意を寄せている節も見られ、一度ドクターイエローやぎんざせんさんの後押しを受けながら、彼女に告白した事がある(第23話。だが、告白し終えた時には既にこまちちゃんはその場からいなくなっており、告白は失敗に終わった)。
実在車両らと同じサイズの列車では唯一の架空車両であるが、モデルはカナダやアメリカで運用に就いていた「ターボトレイン」の造形に、フランス国鉄の高速列車「TGV」の旧塗装だと考えられる。
「ダッシュ、お前はすぐにおイモの話だな…」
CV:西本理一
ダッシュの先輩であるドクターイエローの男性。本作のオチを担うのは大抵彼である。
車両紹介編ではダッシュに様々な任務を与えるが、彼がそれを忘れる度に烈火の如く激怒するのがお約束となっている(初期の回では彼のドジっぷりに怒ってこそいるが、激怒まではしていない。回を重ねるごとに怒りの度合いが増していった)。回によっては一本角と緑のパーマが生えた、所謂雷様スタイルになる事もある(その際、標識灯部分をよく見ると、普段と違って吊り上がった形に変わっているのが確認出来る)。
本編ではその理由で激怒する描写は見られないものの、怒りっぽい性格は健在で、一部回のオチではダッシュの救援活動の結果、起きていたのとは別の問題が発生する(例:信号機の汚れをしょうぼうパーツで落とした結果、その信号機が故障する)、あるいは彼自身が何かしらの被害を被って(例:しょうぼうパーツで洗い流した油や泥がかかる)激怒する事がある。
上記の通り後輩のダッシュに対して厳しく、故に嫌気をさされる事もあるが、それは彼にもっと頑張ってほしいと思っているからであり、ダッシュがいなくなった時は心配するなど、彼の事は人一倍気にかけている。
また、ダッシュばかりに厳しいという訳ではなく、本編第24話ではズルをしてダッシュとのスピード競走に勝とうとしたつばさ兄弟を厳しく叱りつけ、反省させていた。
現実では当車両はJR東海とJR西日本がそれぞれ1編成ずつ保有(それぞれT4、T5編成)、2編成のみしか存在しないのだが、番外編の1本「がんばりダッシュのひみつ」では、キャプテンゴールドの仲間として、彼と同じ外見の車両が大量に登場している場面がある。
何故か「ドクターイエロー」と呼ばれず、いつもダッシュや彼の仲間からは「先輩」と呼ばれているが、後述のCommunication Monitorで「Dr.Yellow」と表示されたことがある(第32話)。
- キャプテンゴールド
「そう。その"頑張る心"さえ持っていれば、いつかきっと、私のようなレスキュートレインになる事が出来る」
CV:小山剛志
「ワールドレスキュートレイン」として世界中の電車達を助けてきたという、ダッシュが憧れる伝説の列車。他の登場車両より一回り大きく、飛行や線路以外の場所の走行も可能。
新しいレスキュートレインを育成するためにトレインシティに戻り、本編第5話にて初登場(それ以前からOPのナレーションや登場キャラの言及により、その存在が示唆されていた)。
ダッシュのドジには呆れている一方で、彼の「頑張る心」はしっかり理解している。
作中ではドクターイエローと違って、ダッシュに対し怒りの感情を見せる場面はないものの、キャラソンでは、曲の合間に挿入されるダッシュとの会話にて、彼の余りのドジっぷりに怒っている描写が見られる。
本作の主人公ダッシュを除くと唯一の架空車両であり、更には一般の車両とは違う挙動を頻繁に見せる特殊な存在ではあるが、こちらもポケトレインにて車両を収容できる巨大施設として商品化、はたまたダッシュとセットでの販売が予定されていたのだろうか。
サブキャラクター
「じゃあ私も!がんばりマ~ックス!」
CV:宇垣秀成
親分肌な性格をしたE4系新幹線の男性。
同じ山の線路を走行するつばさくんの我儘っぷりにはいつも手を焼いており、第1話では上り坂を嫌がるつばさくんに「坂道を下ったらいつかは登らなければいけない」と格言じみた説教をし、彼を反省させた。その一方で少しお節介な一面も。
前述の通りモデルとなった車両はE4系だが、本作のやまびこさんは実車で考えると矛盾が生じる設定が多い。まず、E4系はE2系・E3系とほぼ同時期(1997~2003年)に製造された車両であるはずだが、劇中ではE3系2体より年上扱いされている。また、坂道に関してもE3系が勾配のきつい仙岩峠や板谷峠を通過する中、E4系は北陸新幹線(当時は長野新幹線)でMaxあさまの臨時運用(予め急勾配対策等を施し、入線に対応した一部編成にて運行)を行った際、碓氷峠を営業運転時に登れない事が懸念され、峠を降りて東京方面へ向かう上り列車のみで運用された事により、E4系のほうが上り坂が苦手という事実が判明しており、劇中で弱音を吐いていたつばさくんとは逆の関係であった。
「うるせぇ!俺に歯向かうと水をぶっかけるぞ!」
CV:鈴木琢磨
ダッシュの友人というべきトラブルメーカーな車両で、山形新幹線用のE3系新幹線1000番台がモデル。後述の通り、本作本編にて発生した多くのトラブルは彼に起因するものであった。
性格は子供っぽく、「上り坂は登りたくない」「周りは山や木ばかりで嫌だ」など我儘を言ってやまびこさんを困らせたりしている(それぞれ第1話、第22話)。一応、山形新幹線は在来線の線路幅を変えた路線ながら、新幹線の中でもトップクラスに厳しい35パーミルの勾配が板谷峠にある。
暗所・閉所恐怖症な一面もあり、一度ぎんざせんさんの線路にあるトンネルを走行した際、その暗さと狭さからパニックを起こした(第22話)。
第20話では、しょうぼうパーツを盗んで(本人曰く「ちょっと借りただけ」)、色々な車両に水をかける悪戯をしようと企んだが、最終的にはダッシュによって阻止され、彼に取り返されたしょうぼうパーツにより水を大量にかけられるお仕置きを受けた(「頑張る心」がないとレスキューパーツの機能は使えないため、悪戯目的の彼には使えなかった)。しかし、その後もレスキューパーツの奪取は諦めていないらしく、第24話では後述する弟の400けいくんと一緒になって、たまたまダッシュが連結していたこうさくパーツを賭けたスピード競走にてズルをしていた。
第31話ではダッシュと同じ塗装を纏い、彼の偽者「にせダッシュ」としてこまちちゃんに嫌がらせをしていたが、駆けつけた本物のダッシュが連結していた、しょうぼうパーツからの水噴射で塗装を剥がされ成敗された。その後「ダッシュの真似はもうしない」と誓い、自分の行いを一見反省している様子であったが、直後に今度はドクターイエローの真似を始める(ただ彼の台詞をオウム返ししているだけで、ドクターイエロー本人曰く「全然似てない」)という、結局反省していない様な姿を見せ、ダッシュとこまちちゃんを呆れさせていた。
ブレーキ故障を起こして暴走した事があるが(第17話)、原因は違えど該当エピソード配信後の2024年3月に実車の方でもブレーキが利かなくなり、停車駅から約500mオーバーランして停車したという、笑えない劇中再現が発生した。ただし、こちらの事故当該車両は『ダッシュ』放送終了後に400系置き換え目的で製造された、「2000番台」という後期タイプの車両であり、加えて塗装変更が施されていたため、新庄延伸時の1999年から2016年まで採用されていた、劇中のつばさくんと同じ塗装ではなかった(当該ではない編成の1つがその塗装に復刻されているが、あちらも2000番台に施工)。
「下を見ちゃ駄目だ!下を見たら怖くなるぞ!ほ~ら、僕の顔を見てまっすぐ進んで来い!」
キザな感じの喋り方をする700系新幹線の男性で、本編では第1話に少し登場していた後、第4話と第26話、第34話にも登場。ただし、ゲストとして単独で登場したエピソードがない。
ダッシュ曰く、カモノハシに似ている顔。実際にモデルとなった700系新幹線も「カモノハシ」の愛称で親しまれていたため、それを作中にも取り入れたものと思われる。
久々に登場した第26話では、雪の中で自分達の白い車体色を利用したいという魂胆から、同じく車体色が白い300けいくんと一緒になり、雪の日にダッシュをかくれんぼに誘った(結果、ダッシュは2体が寒さの余り隠れていた雪の中から自ら出てくるまで彼らを見つけられなかった)。
モデルの700系や300系が運用されていた東海道新幹線は、大半の区間が暖地ではあるものの、関ヶ原が豪雪地帯であり、冬季は当該地域が原因での遅延が発生する事が、後継車両のN700系やN700Sに運用交代した現在でもよくある。上述した通り彼らが雪の中で凍えていたのは東北・上越・北陸新幹線系統と違い、雪対策が軽装で済まされている事を踏まえた設定だろう。
「ハッハッハッハ!白い雪は、俺達の味方なのさ!」
CV:小尾元政
第1話にも登場していたが、その時はテロップなしで、作中での名称は不明であった。
第15話にて再登場した際は、巨大な水たまりにはまり、走行不能になったところをダッシュに助けられる。その回でのテロップ表記は「300けいしんかんせんくん」名義であった。なお、該当エピソードがYoutube配信される4年前の2019年10月に上陸した台風で千曲川が決壊し、付近にある長野新幹線車両センター内に留置されていたE7系・W7系電車が冠水する被害が生じており、路線や形式は一致せずとも劇中の事例が発生してしまっている。
本編での名称が上記の「300けいひかりくん」で固定されるようになったのは第22話から。
テロップでの紹介名が不安定だが、車両紹介編放送開始当時のダイヤではのぞみの本数が少なく、300系がひかり以下の種別での運行が主体となっていた。しかし、2003年10月以降はのぞみ主体ダイヤに転換し、さらに愛知万博等による需要増により、300系でののぞみ運用も増加していた傾向にあったため、「ひかりくん」と呼ばれる扱いを一時的に改めたと考えられる。
潮風が強く吹き荒れるという理由で、自分が走る線路を嫌がった事も(第22話)。
「最近暑いやろ?トンネルがめっちゃ涼しいさかい、ちょっと寝てたんや」
CV:堀本等
呑気な性格をした南海50000系電車の男性。
実車が難波駅から関西空港駅まで運行する、大阪府内で完結する列車なためか、本作では関西弁で話すキャラになっている。ただし、作劇の都合か本来この列車の目的地となる空港が登場しておらず、同じく南海電鉄が保有する別路線の高野線の方をイメージしてか、山の中にいる事が多い。
トンネルの中がお気に入りらしく、第3話ではその中で昼寝していた際にかいた鼾により、ダッシュ達からお化けと間違われた。
橋から落ちそうになった際、ダッシュのこうさくパーツを用いた救援活動の末、先端部分のプレートを曲げられた事も(第12話)。
かなり久々に登場した第34話では、他に登場したサブキャラクター達と同じく、春の陽気で眠くなる「ねむいねむい病」にかかっていた。また、その回では台詞らしい台詞はなく、殆どモブ同然の扱いであった。
車両紹介編や初期の本編登場エピソード(第2〜4話)では、「ラピート”さん“」と呼称、テロップ表記されていた。
「ん~、怖がりのダッシュには、無理かもしれませんが?」
CV:山口隆行
真面目で親切なダッシュの友人。かくれんぼの時、ダッシュに見つからないよう彼の後ろに隠れるといった冴えた一面も(第2話)。キャプテンゴールドみたく空が飛べるようになりたいと考えていたダッシュに、空を飛ぶ方法を教えた事もある(第27話)。
登場する話やシーンによって敬語だったり、タメ口だったりと口調が一定しない。車両紹介編ではタメ口であり、本編初期まで見られた少々自信家な性格だった。
Youtube配信開始時点では、放送当時とは異なり16両から8両に短縮され、こだま主体での運用にシフトしており、往年のように通過運転をする事がほぼなくなっていた。しかし、2024年1月19日に発生した東海道・山陽新幹線のダイヤ乱れで、のぞみ号の山陽新幹線内での代走運用に500系が充当され、その事が話題となった2日後の1月21日に500けいくん久々の登場回となる第27話が公開されるという二重での奇跡が起きた。
「だったら私に水をかけてよ!暑くてたまらないの…」
CV:松来未祐
本編第6話にて初登場した秋田新幹線の女の子。暑がりで、ダッシュのしょうぼうパーツで水浴びがしたいと言う程(第6、7話)。暑がり設定なのは、上述の300けい・700けいくんが凍えていたのとは逆で、寒冷地を走行する車両故だろうか。
一方で、ダッシュがドクターイエローと喧嘩した際は彼と仲直りするよう後押しし(第21話)、つばさくんがダッシュを騙してジェットコースターの線路を走らせた際は素直に謝るよう彼に諭す(第28話)など心優しい性格の持ち主。しかし、にせダッシュとしてつばさくんから嫌がらせを受けた時は流石に激しい怒りを顕にしていた(第31話)。また、女の子らしく綺麗な花が好きなようで、最終章(第35~37話)では車両点検中により、桜を見に行く事が出来ず悲しんでいた(絆創膏があったので、車両故障だろうか)。
ダッシュが彼女に好意を寄せている事には気付いていない様子。実車では本来恋人のような役割であるE2系は本作に登場していない。
つばさくんと同じく、車両は放送当時運用されていたE3系(こちらは0番台R編成。先頭車両のワイパー数からR17編成以降がモデル)。
余談にはなるが、合併前後を問わず、タカラトミー系の鉄道アニメで秋田新幹線がモチーフのキャラクターが女性キャラになった例は本作だけである。他作品がロボットものであり、女性キャラ設定のメカは売り上げが伸びにくくなるという通説があるためだろうか。そのため、Youtube配信時のコメント欄でも「こまちが女性キャラなのに違和感を覚える」という意見も少数ながら見られた。
「よっしゃ!ありがとダッシュ!」
ディーゼル機関車のおじさんであり、江戸っ子口調で話す。
作中に登場する車両では唯一となる、機関車かつ非電車車両である。
登場回の第11話では、貨物列車として材木を運んでいたが、その材木が落下する不慮の事故に遭い、ダッシュに助けてもらった。ただし、序盤に登場した車両の1体ながら本編に登場したのはその回のみで、以降のエピソードにて再登場する事はなかった。
作中では材木を積載した長物車のみの編成を牽引していたが、実際のポケトレインでは、中間車両が電源になっている車両構造の都合故か、体積のない長物車は商品化されておらず、作中の編成を再現する事は不可能である(その代わりなのか、別売の「貨物車両セット」に付属するトキ25000に材木を積載可能)。また、OPではポケトレインの本車両と同様に18D形コンテナを積載したコキ100系2両を牽引している。
放送当時はDD51による貨物列車の運用は多かったが、Youtube配信開始時点では既にJR貨物所属編成はDF200やHD300といった後継車両に置き換えられ、JR東日本所属の同機は2024年11月を以て事業用車GV-E197系に置き換えられて運用撤退しており、JR西日本に所属の同機も、現時点では臨時・工事列車用として少数が残るのみとなっている。
「簡単、こまちちゃんに好きだと言えば、スッキリしますよ」
放送当時、銀座線で現役だった01系電車の男性。実車と同様に都会の路線で運用に就く車両故か、生真面目なサラリーマン気質かつ敬語口調である。ただし、車両紹介編ではタメ口で話していた。
本編初登場の第14話では倒れそうな鉄塔に遭遇し、ダッシュに助けを求める。
都会の線路に嫌気がさし、同じく山の線路に嫌気がさしていたつばさくんと走行線路を交換した事がある(第22話)。
第23話ではこまちちゃんに好意を寄せるダッシュに対し、恋について指導した。
ちなみに放送途中の2004年4月に営団地下鉄が民営化したため、東京メトロへと移管した。また、本作配信開始時点で、後継車両の1000系に運用交代して銀座線からは引退、ごく一部編成が保存、または熊本電気鉄道への譲渡が行われた。その譲渡により、01系電車が地方路線を走行するという描写が(作中程ではないが)現実のものとなった。
車両紹介編でもOP映像に登場していないながら4本目と早い時期に紹介された他、本編第14話では地下鉄車両にも拘らず、地上区間の事故を通報しているという不自然な描写があった。本作にて他に登場する通勤車両の205系が山手線から撤退途中の時期であったために扱いに困っていた事に加え、『のりスタ』に実車の映像ストックが存在した事により、代役として都合が良かったため選定されたと考えられる(しかし、実写映像のある車両は優先して紹介されていたため、代役の線は恐らく薄いが)。
「でんででで~ん!」
CV:松山智美
路面電車の赤ちゃん。まだ赤ちゃんなため、「でんでん」としか話せない。保護者や性別については不明。
ブレーキが効かなくなって暴走したつばさくんと衝突しそうになる(第17話)、工事中のビルに入った末に鉄骨の崩落に巻き込まれる(第19話)、火山噴火で線路に流れ出た溶岩によって身動きが取れなくなる(第33話)等度々危険な目に遭っており、赤ちゃんながら苦労が絶えない。
車両は放送当時運用されていた東京都交通局7000形7015号車。実車は2016年に更新改造が行われた際に改番され、7700形7704号車となり、2024年現在も運用中である。
ポケトレインの都電と同様に、行先表示器1枠化改造(放送開始前年の2002年より施工)が施される前の仕様で登場しているが、作画ミスなのか、殆どのシーンで車両前面にあるワンマン表示器と行先表示器の配置が逆転している(本来ならば左にワンマン表示器、右に行先表示器の配置が正しい。また、ポケトレインの都電では配置の逆転は発生していない)。
ポケトレインでは「組みかえパレットシティ」に付属するパレットの線路を走行する車両であるが、本作ではダッシュ達と同様の線路を走行している(ポケトレインの都電は車両の構造上、通常のレールは走れない)。ポケトレインでの都電を意識してか、劇中では基本的に併用軌道上を走行しているが、久々に登場した第33話に限り専用軌道を走行している。実際の荒川線も専用軌道が多いために登場させたと考えられる。
Youtubeのコメント欄ではこの車種が古い車両(都電7000形7015号車の元となった7069号車の製造年は1955年と、作中に登場する鉄道車両の中では最も古く、車体更新が行われたのも1977年)なのに赤ちゃんなのはおかしいという指摘があったが、本作では車齢を考慮せずにキャラクターの設定が考えられているとされる(これに関しては、前述のMaxやまびこさんや後述の400けいくん等にも言える事であるが)。
「作戦を考えたのは兄ちゃんだろ?兄ちゃんが悪いんだ!」
E3けいつばさくんの弟。
性格は兄と似て子供っぽく、第24話のみに登場し、ダッシュのこうさくパーツを手に入れるため、兄と一緒にスピード競走中にトンネル内で兄弟交代するというズルをしてダッシュを惑わせたが、こうさくパーツの名前を正しく言えなかった(「イエローパーツ」「ショベルカーパーツ」「きいろパーツ」と呼んでいた)ため、ズルをしていた事がバレてしまった。
本編ではその1話にしか登場せず、さらにOP映像や車両紹介編では一切登場していないため、実は本作で一番のレアキャラクターだったりする。
兄であるE3系1000番台(山形新幹線用編成)が現実で製造されたのは、400系の増結車含む増備が終了してから4年後の1999年および本作放送中の2005年の事であり、製造順では明らかに400系が先に生まれている。Youtubeで第24話が配信された際、この矛盾を指摘するコメントが複数みられたり、『それいけ!アンパンマン』のメロンパンナとロールパンナの関係よろしく、「後から兄としてE3系が作られたのではないか?」と考察するコメントがあった。
「この頃頑張ろうとしてもパワーが出ないんだ。どうしたらいいだろう…?」
通勤電車の男性で、日々忙しく働く仕事好きの頑張り屋。
初登場の本編第25話では、休む間もなく働いてばかりなのが災いし、パワーを出せずにいたが、ダッシュから「きちんと休む事も大事」だと教わり、言われた通りしっかり休んだ事でパワーを取り戻せた。
ダッシュやドクターイエローからは「つうきんでんしゃくん」と呼ばれている。これは、放送期間が2003年度から2005年度であり、現実にて山手線用の205系が後継車両のE231系500番台によって置き換えが進んでいる時期と一致しているため、視聴者の混乱を防ぐためだと考えられる(ただし、彼が再登場した第30話でもテロップ表記は「205けいやまのてせんくん」のまま変更されなかった)。
ただし、彼の登場後ぎんざせんさんが一切登場しておらず、2004年度以降営団地下鉄が東京メトロに代わったためにキャラ名の措置に困り、互いに補完するような関係で登場したとも考えられる。
「ダッシュ君に会えるなんて嬉しいわ!是非私の体を、チェックしてくださらない?」
485系電車国鉄色(非貫通車)の女性。
名前の通りポケトレインでの本車両と同様に、放送当時運用に就いていた「雷鳥」のヘッドマークを掲出している。
同じ女性キャラであるこまちちゃんより大人びており、上品な口調で話すのが特徴。
車両紹介編では8本目に登場し、初めてダッシュに会えた事を嬉しがっていた。その後、本編では第30話にて登場したが、台詞やテロップはなく(やまのてせんくんが「特急」と発言するだけ)、ただ無言で踏切を通過するのみであった(そのため、名称は後から配信された車両紹介編のものに準ずる)。
本編で第30話のみにしか登場しなかった理由として、本編製作開始と前後して、レギュラーキャラに相当するゲストキャラクターを選定する際に新幹線キャラを主軸にする事が決まり、ヒロイン枠の座をらいちょうさんからこまちちゃんに譲ったのではないか、と考察されている。他にも、キャラの年齢的にもダッシュと同世代設定の方が作劇上都合が良かったのだろう。
485系電車は本作配信開始時点で全車両が運用終了(最後まで残存していた「リゾートやまどり」編成は2022年12月28日付で廃車)しており、既に過去の車両となっていた。しかも、末期まで残った485系もJR東日本が更新、またはジョイフルトレイン用の改造を施した車両ばかりであった。
「僕はいつも南の国を走っているから、雪を見た事がないレッド…」
車両紹介編では9本目に、本編では第32話にて登場した、放送当時JR九州管内で現役だった485系電車レッドエクスプレス色(非貫通車)の男性。語尾に「レッド」をつけて話す。
雪の降らない南国出身故に雪に憧れていたが、ダッシュが連結したしょうぼうパーツからの水噴射によって雪を降らせたため、雪を見たいという望みを叶える事が出来た(しかし、案の定頑張りすぎたためドクターイエローが雪に埋もれるというオチが付いた)。
些細な事ではあるが、この車両の愛称の片仮名表記は本来ならば「レッドエ”ク“スプレス」であり、実際にポケトレインでの本車両もその表記で商品化されている。しかし、本作本編では何故か呼称・テロップ表記いずれも「レッドエ“キ”スプレス」となっており、ポケトレインでの表記と整合性が取れていない。一方で車両紹介編では本来の「レッドエクスプレス」名義で登場しており、車両紹介編と本編とで表記揺れが起きている理由は不明。
「南国出身で雪に憧れている」と上述したが、実際のJR九州に所属していた485系の中には、東北地方での在籍歴があった車両が転属してきたケースも存在する。もしかすると、彼の出身地にいた仲間に以前寒冷地で活躍していた車両がいて、その車両から聞いた話で雪に興味を抱いたのだろうか。
「大丈夫!健康そのものだべ!その調子で、頑張んべな~!」
CV:平野俊隆
車両紹介編10本目に登場したE926形新幹線の男性。
ダッシュから「先輩」と呼ばれている事から、彼もまたトレインドクターの一員であり、ダッシュの「トレインチェック」と同様に車両の状態を確認する機能を持つ。
実車がJR東日本の検測車両であり、検測路線の1つである東北新幹線を意識してか、本作では東北弁で話すキャラになっている。その訛った口調やダッシュ・ドクターイエロー・キャプテンゴールドと同じ基地にいる描写がない事から、トレインドクターの支部が地方に存在し、普段はそこに配属されている可能性も考えられる。
レスキュートレインの1体という設定でありながら、登場したのはOPと車両紹介編のみであり、本編には一切登場していない。
ドクターイエロー共々、実車のE926形は2024年現在も検測車両として現役(ただし、予備軌道検測車のE926-13は2015年に廃車)であるが、ドクターイエローより影が薄いと見做されて本編での登場予定が後回しにされ、その後本作本編が打ち切られて登場予定エピソードがお蔵入りになった事で出番が消滅したのか、本編未登場に終わった理由は不明。
(いずれも敬称不明、テロップ不明による暫定表示)
現時点でOP映像のみ登場し、車両紹介編および本編には登場しないキャラクター達。
前者はスローでよく見てみると、やまのてせんくんと違って所謂「メルヘン顔」の前面にわざわざモデリングされている事が確認出来る。
後者は実車同様にしらさぎロゴが車体側面に描かれているのが特徴だが、ポケトレイン販売開始の2001年にこの塗装が登場し、本作放送開始の1ヶ月前、2003年3月から放送中の同年7月の間にしらさぎ運用に683系が導入されて車両が置き換えられた事により、登場機会を逃したと考えられる(今後の配信次第では登場していた事が判明するかもしれないが)。
レスキューパーツについてダッシュ!
エピソードの途中から登場した救援用パーツ。作中では2種類登場しており、ダッシュはそれらパーツを用いて救援活動を行う。
第20話でのドクターイエローの台詞によれば、ダッシュ以外でも連結した者に「頑張る心」があれば、パーツが持つ機能を使う事が出来る模様。ダッシュの場合は、連結していなくても彼の「頑張る心」によってパーツを動かす事が出来るが、彼以外でも同様の事が出来るかは不明。
レスキューパーツ連結シーンの前では、緊急事態発生後にダッシュがどちらのパーツを使うべきかで迷い、見かねたナレーションが、その時起きている状況に相応しいパーツをダッシュに教えるよう視聴者に促すという流れがお約束となっている。
格納庫は3番まで存在するが、その3番は本編では未使用であり、何が収納されているかは不明。Youtube公式配信のコメント欄では、「ダッシュが切り離した後部車両を収納している」「しょうぼう、こうさくに次ぐ新たなパーツが登場する予定だったのでは」という考察もあった。
しょうぼうパーツ
赤い車体色のレスキューパーツで、放水によって消火、油など液体の除去を行う。
また、側面に付いている吸水管で、水を吸い上げる事も出来る他、水だけでなく、吸い込んだ空気を勢いよく発射する事も出来る。
さらに、水を噴射した勢いで大岩を動かす(第13話)、浮上する(第27話)といった事も可能。
こうさくパーツ
黄色い車体色のレスキューパーツで、線路上の障害物撤去や、車両の牽引に使用可能。
先端部分は、ショベルが付いた「ショベルハンド」の他に、2本の爪で物を掴める「グリップハンド」や5本指で細かい作業が出来る「フィンガーハンド」に切り替えられる。
作中の用語ダッシュ!
トレインシティ
ダッシュ達の住む、鉄道車両達が行きかう街。
路線の周りにビルや民家等といった、人間しか出入り出来ないような建造物が見受けられたり、登場する車両達は駅に停車しているが、人間のキャラクターがいる描写はないため、そこに人間が住んでいるかは不明(OPの山手線の止まるホームには人間がいる)。
日本国内で運行していた鉄道車両で占められている事や、車両紹介編にて、ダッシュが「日本一」という単語を口に出す場面がある事から、恐らく日本国内にあるようで、さらに車両紹介編で500けいくんが「博多から1000km走って来た」と台詞を発しているため、直線距離的に東京都内のどこかに存在している街と思われる(ただし、プロトタイプ色の強い車両紹介編での言及であり、その設定が本編にも反映されているかは不明)が、同じく01系銀座線の車両紹介では、ぎんざせんさんの台詞の中に「今度お礼に東京の街を案内する」とある事から、東京都外の可能性があるか、そもそも都内であっても都心ではない可能性がある。実キロで博多から東海道・山陽新幹線を丁度1000キロ走行すると、小田原~新横浜間にあたるため、神奈川県内の可能性もある。しかし、南海電鉄の車両はおろか、JR東日本の新幹線車両が乗り入れてくるという点で矛盾する。
また、本編32話に登場したレッドエキスプレスくんが南の国出身である事を示唆する台詞や、車両紹介編にてドクターイエローがダッシュに与えた、500系回での「隣町でレールを受け取る」、700系回での「マリンシティで昼にドクターイエローと待ち合わせる」、300系回での「ストーンシティから線路に敷くための石を運ぶ」という任務の通知の中で、トレインシティに該当しない都市や地域に関する言及がなされている。
トレインドクター
ダッシュが見習いとして属している、トレインシティの平和のために日々活動する組織。そこに所属する車両達は「レスキュートレイン」と呼ばれる。
基地にはダッシュ達が寝泊まりする編成用の車庫や、3つのレスキューパーツ格納庫があり、その格納庫には、赤の1番にしょうぼうパーツが、黄の2番にはこうさくパーツが格納されている。青の3番は一度も使われなかったため、詳細不明(前述した通り、ダッシュの後尾車を収納しているという可能性もある)。
トレインドクター設備の元になったポケトレインの情景品は、レスキューパーツ格納庫の転車台が「転車テーブル」、その周辺のレールが「のせレール」、編成用の車庫が「ジョイント機関庫」である。
また、緊急事態発生時に現場の状況を確認する際、「Communication Monitor」というツールを使用しており、それでダッシュはドクターイエロー・キャプテンゴールドと通信を行う。ツールでの表記は、それぞれダッシュが「Dash」、ドクターイエローが「923」(ただし、初期は「Catptain Gold」で、第32話のみ「Dr.Yellow」)、キャプテンゴールドが「Catptain Gold」となっている。
エピソード一覧ダッシュ!
ダッシュ、こっちは本編だ。
サブタイトル読み上げは毎回ダッシュが担当しており、サブタイトルの後には必ず「ダッシュ!」を付ける。
話数 | サブタイトル | 登場サブキャラ | 登場パーツ | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | のぼりざかはきらい | つばさくん、やまびこさん、700けいくん、300けいくん | - | 第5話までレスキューパーツは未登場 |
2 | かくれんぼたいけつ | つばさくん、500けいくん、ラピートくん | - | 終盤にてドクターイエロー本編初登場 |
3 | トンネルのおばけ | つばさくん、500けいくん、ラピートくん | - | |
4 | てっきょうはこわい | 700けいくん、500けいくん、ラピートくん | - | |
5 | キャプテンゴールドがかえってきた | やまびこさん | - | キャプテンゴールド初登場。ダッシュがレスキューパーツなしで救援活動を行う唯一のエピソード |
6 | しょうぼうパーツのとうじょう | こまちちゃん | しょうぼう | このエピソード放送前に、後述する番外編が2週に渡り放送 |
7 | こうさくパーツのとうじょう | こまちちゃん | しょうぼう→こうさく | 途中しょうぼうパーツでの救援を試みるが、失敗する |
8 | こうじょうがかじ | なし(火事を知らせる声はあるが、誰かは不明) | しょうぼう | この話より視聴者応援コーナーが入る |
9 | おおきないしをどかす | こまちちゃん | こうさく | この話からドクターイエローがひどい目に遭うオチが登場する |
10 | せんろのあぶらをけす | 500けいくん | しょうぼう | |
11 | ざいもくをもちあげる | DD51さん | こうさく | こうさくパーツの「グリップハンド」初使用 |
12 | ラピートくんがあぶない | ラピートくん | こうさく | ドクターイエローの代わりにラピートくんが被害に遭う。終了間際の「つづく」テロップが表示されない |
13 | がけのうえのいし | 500けいくん | しょうぼう | |
14 | てっとうがたおれそう | ぎんざせんさん | こうさく | こうさくパーツの「フィンガーハンド」初使用 |
15 | せんろがみずびだし | 300けいくん | しょうぼう | しょうぼうパーツの吸水管初使用 |
16 | こもりはたいへん | とでんちゃん | しょうぼう | |
17 | つばさくんがとまらない | とでんちゃん、つばさくん | こうさく | |
18 | しんごうのおべんきょう | とでんちゃん | しょうぼう | |
19 | こうじちゅうのビルはきけん | とでんちゃん | こうさく | |
20 | しょうぼうパーツがぬすまれた | つばさくん | しょうぼう | |
21 | おこりんぼうのせんぱいはもういや | こまちちゃん、とでんちゃん(回想シーンのみ) | しょうぼう(ドクターイエローの回想シーンにて登場) | 第13、18話の1シーンが回想として用いられている |
22 | つばさくんがちかてつに? | つばさくん、やまびこさん、ぎんざせんさん、300けいくん | - | |
23 | こまちちゃんがすき | ぎんざせんさん、こまちちゃん | - | |
24 | つばさくんとたいけつ! | つばさくん、400けいくん | こうさく | こうさくパーツは連結しているだけで、機能は未使用 |
25 | がんばれるヒミツ | やまのてせんくん | - | |
26 | ゆきのなかのかくれんぼ | 700けいくん、300けいくん | - | |
27 | そらをとびたい | 500けいくん | しょうぼう | |
28 | あたらしいせんろ | つばさくん、こまちちゃん | こうさく | CGミスか不明だが、ジェットコースター走行シーンでは何故かこうさくパーツを連結していない |
29 | せんろがかちんかちん | やまびこさん | しょうぼう | |
30 | ふみきりのこしょう | やまのてせんくん、らいちょうさん | こうさく | |
31 | にせダッシュとうじょう | こまちちゃん、つばさくん | しょうぼう | |
32 | ゆきをみたい | レッドエキスプレスくん | しょうぼう | |
33 | ダッシュがジャンプ | とでんちゃん、こまちちゃん | こうさく | |
34 | ねむいねむいびょう | こまちちゃん、300けいくん、500けいくん、700けいくん、つばさくん、ラピートくん | しょうぼう | |
35〜37 | さくらがさいた | こまちちゃん | しょうぼう | 1つのエピソードを3話に分割して放送。サブタイトル画面では各回①から③までナンバリングが振られている。本編最終章 |
ダッシュ、車両紹介の一覧だ。
本編以前に放送された車両紹介編。
初期のエピソードでは、ダッシュ役の比嘉氏の演技が本編とは異なっていたり、映像もCGや使用フォント等で仮のものが多い事に注目。
映像面で異なる点をいくつか挙げると、
- 地面に芝生のテクスチャが貼られておらず、雪景色のように真っ白になっている(初回のみ)
- 軌道がポケトレインの線路の1つ「のせレール」をそのまま3DCG化したもので統一されている(初回のみ)
- キャラクター登場時の名称テロップや終了間際の「つづく」テロップのフォントがポップ体ではなく、それぞれ角ゴシック体や明朝体が使用されている(6本目まで)
- 「トレインチェック」時に、実写による車両の解説映像が流れる(5本目まで)
etc…
紹介順は、初期では実写映像が存在する車両をポケトレインの品番順に紹介しており、6本目以降は実写映像がない代わりに作中のCGにて車両を紹介していた。
話数 | 紹介車両 | 任務 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 500系のぞみ | 隣町でレールの受け取り | 線路表現等が上述の通り異なる。恐らく仮データを使用していると思われる |
2 | 700系のぞみ | マリンシティで昼にドクターイエローと待ち合わせ | OPも含めた線路表現等が本編とほぼ同一のものに変更された(OP冒頭のダッシュ走行シーンは変更なし)。紹介順はここまでポケトレインの車両の品番順となっている |
3 | 300系ひかり | ストーンシティから線路に敷く石を運搬 | この回以降、OP映像が完全に本編と同様のものが使用されるようになる |
4 | 01系銀座線 | トレインシティの踏切が赤く光るか確認 | |
5 | 南海ラピート | 隣町の工場から駅に取り付ける四角い看板を持参 | 看板は外見的に停止位置目標の事と思われるが、本編含めてそれが登場するシーンは現時点では存在しない |
6 | E4系Maxやまびこ | マウンテンシティのトンネル数を計測 | この回より実写映像のストックがなくなり、フルCGになる |
7 | E3系つばさ | 新しく出来た線路が平らか確認 | この回よりテロップの使用フォントが本編と同様のポップ体に変更される |
8 | 485系L特急雷鳥 | トレインシティの踏切が黄色と黒で塗装されているか確認 | |
9 | 485系L特急レッドエクスプレス | 駅のホームに黄色い線(点字ブロック)があるか確認 | |
10 | E926形イーストアイ | トレインシティの線路が壊れていないか確認 | |
- | 不明 | 10回で終了し、本編に移行したと思われるが、今後の配信次第で覆る可能性あり |
ダッシュ〜、スペシャル回の一覧だぞ〜!
『のりスタ!』の乗り物コーナー「のりものブックのりブー」にて乗り物の解説を担当するキャラクター・エンジンくんが助っ人として登場する、本作の登場キャラクター等について、ストックのある実写映像や車両紹介編・本編の映像を交えた上で紹介する、総集編・予告編的内容の番外編。レスキューパーツはこの番外編で初登場している。
話数 | サブタイトル | 紹介キャラ等 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | トレインシティのなかまたち | 300けいくん、500けいくん、700けいくん、ラピートくん | |
2 | がんばりダッシュのひみつ | キャプテンゴールド、しょうぼうパーツ、こうさくパーツ |
実写パートで車両を紹介ダッシュ!
現時点で正式名称が判明していないため、実写パートとして扱う(前述の通り「のりブー」にダッシュが出演していたという証言がある事から、「のりブー」で該当する回を選り抜いたものと考えられる)。
こちらでもエンジンくんが登場し、「のりブー」と同様にクイズを出題する場面がある。
回によってはドクターイエローも登場する。
話数 | 紹介会社・列車 | 紹介車両 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 小田急ロマンスカー① | 小田急7000形LSE、10000形HiSE、20000形RSE、30000形EXE | 10000形にダッシュが乗車、弁当をトレインチェックする描写がある |
2 | 小田急ロマンスカー② | 小田急10000形HiSE、30000形EXE | 10000形の運転席をダッシュが見学。30000形の車内を紹介 |
3 | 小田急ロマンスカー③ | 小田急7000形LSE、10000形HiSE、20000形RSE、30000形EXE | 7000形の運転席と、大野工場(現:大野総合車両所)内をダッシュが見学。紹介はされていないが、急行用の小田急5200形が登場する場面もある |
4 | 小田急ロマンスカー④ | 小田急7000形LSE、10000形HiSE、20000形RSE、30000形EXE | ロマンスカーの展望席の場所に関するクイズ等、この回以降は過去に放送されたロマンスカー紹介の再放送的な内容となるが、ドクターイエローは登場しない |
5 | 小田急ロマンスカー⑤ | 小田急7000形LSE、10000形HiSE、20000形RSE、30000形EXE | 内容とクイズのお題は紹介②とほぼ同様 |
6 | 小田急ロマンスカー⑥ | 小田急7000形LSE、10000形HiSE、20000形RSE、30000形EXE | 内容とクイズのお題は紹介③とほぼ同様 |
7 | 江ノ島電鉄① | 江ノ電300形、1000形、2000形 | 極楽寺検車区での出発前点検の様子と、乗務員が使用する道具、パンタグラフの上げ方を紹介。OP映像はなし。明治製菓(1201F)、シーブリーズ(1501F)の広告車両が登場したが、商品名は消されていた |
8 | 江ノ島電鉄② | 江ノ電300形、1000形、2000形 | 江ノ島-腰越間の併用軌道、鎌倉高校前駅、指さし確認を紹介 |
9 | 江ノ島電鉄③ | 江ノ電300形、1000形 | 極楽寺検車区での車両メンテナンスの様子を紹介。クイズは、その1つである打音検査について出題 |
10 | ゆりかもめ① | ゆりかもめ7000系、7200系 | ゆりかもめのゴムタイヤ、集電装置を紹介 |
11 | ゆりかもめ② | ゆりかもめ7000系、7200系 | 有明車両基地での車両メンテナンスの様子を紹介。クイズは、その1つである洗車について出題 |
12 | 東京モノレール | 東京モノレール1000形、2000形 | モノレールの車両、レールの特徴を紹介。終盤で次回もモノレールの紹介を行う旨の台詞があったが、現時点で公開されているのはこの回のみであり、今後続きが公開されるかは不明 |
13 | 交通博物館① | 1号機関車、9850形マレー式機関車、C57 135号機 | 2006年に閉館した交通博物館の鉄道展示車両、模型展示、模型鉄道パノラマ、信号機と線路の展示、205系運転シミュレータを紹介。①②共にOP映像はなし |
14 | 交通博物館② | 館内の運転シミュレータ(205系と209系)、パンタグラフの展示、戦前の客車モックアップ、鉄道以外の展示物について紹介 | |
- | 未定 | 今後の配信については不明 |
「ダッシュののりものチェック」で乗り物紹介ダッシュ!
『は〜い!』2006年度に放送。概要にて記した「グリーティング」がこれに該当するかどうかは不明。
本コーナーの尺は約1分程度と短めで、コーナーでは鉄道以外の乗り物に関しても紹介されている。
話数 | 紹介した乗り物 | 備考 |
---|---|---|
1 | ブルドーザー | |
2 | ホイールローダー | |
3 | オフロードダンプトラック | |
4 | 油圧ショベル | |
5 | ロードローラー | |
6 | モーターグレーダー | |
7 | つくばエクスプレス① | 路線について紹介。この回以降、映像にコーナー専用のフレームが付く |
8 | つくばエクスプレス② | TX-1000系の車内を紹介 |
9 | つくばエクスプレス③ | つくばエクスプレス総合基地での車両点検の様子を紹介 |
10 | 特急ニューレッドアロー① | 「ニューレッドアロー」こと西武10000系の座席を紹介 |
11 | 特急ニューレッドアロー② |
2024年12月15日時点で、Youtubeでは本編エピソード全37話(+本編総集編)と車両紹介10本と番外編2本、実写パート14本、「のりものチェック」10本が公開中。
余談ダッシュ!
当時、主人公ダッシュの着ぐるみも存在し、実際にイベント等で登場していた。しかしその着ぐるみは先頭部分が90度曲げられて顔が正面を向いており、さらに車体の乗務員扉が手に変化し、そして下を向いた妻面付近から灰色の足が生えた、鉄道車両らしからぬ非常にシュールな外見になっている。どうしてこうなった。ちなみに表情の切り替え(キラキラ目と自惚れたあるいは落ち込んだ時等に見せる目の2種類)や口を動かす事も出来た。
現在公開されている実写パートに登場している他、下の「世界はピーポー」を踊る動画でも、ドン・ファン達と一緒に踊っている姿が確認出来る。
立ち位置一番右がダッシュの着ぐるみ。
また、本作本編終了後に放送開始されたコーナーアニメ『冒険!でぃーボーイ』の劇中にて、ダッシュがカメオ出演している回があるという放送当時の視聴者の証言もある。
みんなが描いてくれたイラスト達ダッシュ!
「作品はまだまだ募集中ダッシュよ!」
ぼく達の活躍、試しに観てみるダッシュか?
記念すべき本編第1話
車両紹介編の1本目。全体的にパイロット版的な雰囲気が強く、2本目以降や本編と比べ、様々な点が異なっている
関連項目ダッシュ!
超特急ヒカリアン:『のりスタ』シリーズの前身番組『のりもの王国ブーブーカンカン』にて放送された鉄道アニメで、競合商品の「プラレール」から派生。また、2002年4月から本作放送開始直前の2003年3月まで、30分アニメとして続編が放送されていた。
きかんしゃトーマス:『のりスタ』における鉄道アニメの後釜。『のりスタ』内で放送されたテレビシリーズ(第9〜11期、13期)の内、第13期は本作同様に3DCGアニメとして制作された(NHKEテレ移行後も、第24期まで3DCGによる制作は継続)。本番組での放送開始を機に、トーマス役の声優が戸田恵子氏から本作のダッシュ役である比嘉久美子氏に交代した。比嘉氏の他にも、本作の一部キャストが『トーマス』に出演している。『のりスタ』でのトーマス放送開始時点で、前述した通りタカラはタカラトミーに合併済であり、トミー由来の「プラレール」でトーマス達は商品化されている(ただし、第11期に登場したキャラクターは商品化されていない)。