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曖昧さ回避編集

1.白鷺のひらがな表記。

2.特急列車の名称。本稿で解説。

3.『ゴジラ×メカゴジラ』『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS』に登場する支援航空機。→AC-3しらさぎ

4.V-107の愛称の一つ


しらさぎ(列車)編集

運行区間名古屋駅米原駅敦賀駅
運行路線東海道本線(JR東海区間)・北陸本線
車両681系・683系の6・9両編成(吹田総合車両所京都支所所属)

サンダーバードとともに北陸本線の看板列車として長年活躍している特急列車であり、湖西線を経由し大阪駅へ向かうサンダーバードに対し、こちらは北陸本線をそのまま南下し、米原駅名古屋駅発着。中京圏・北陸間のアクセス列車として設定されている。

2018年3月のダイヤ改正では「L特急」の名称を廃止した。


名古屋発着は上下列車共に実際の走行距離は営業キロよりも約3km長い。理由は勾配緩和で下り名古屋発は新垂井駅(廃駅)経由で2.9km、上り(米原行含む)は鳩原ループ経由で3.1km遠回りしているからである。

下りは垂井駅を経由すれば良いのでは?と言いたいが、関ケ原駅の分岐器が垂井経由に対し徐行が生じる為に時短効果が減殺されてしまう。更に681系の電動車比率が低く、悪天候で急勾配を自力登坂出来なくなるリスクが孕んでおり、最悪故障(オーバーヒート)する事もある。現に富山地方鉄道信越本線で故障多発し、同条件の283系天王寺駅で立ち往生した実例がある。


歴史編集

485系・583系時代編集

国鉄481系 しらさぎ485系しらさぎ202Xとツインテちゃん

1964年10月の東海道新幹線開業に合わせて、名古屋駅富山駅間で運行を開始。481系の落成が遅れたため実際の運行開始は同年12月25日までズレた。

1972年3月には名古屋駅~名古屋駅間の循環急行「こがね」「しろがね」の名古屋駅~米原駅~富山駅部分、1975年3月には名古屋駅~金沢駅間の急行「兼六」を格上げして吸収するなどして本数を増やした。


当初から向日町の481系・485系・489系を使用して運行されたが、1972年3月~1978年10月までは名古屋駅~博多駅間の寝台特急「金星」の間合いで581系583系も使用されていた。


長らく一般塗装で運行されていたが、1997年スーパー雷鳥から転属してきた増結用3両編成が追加。2001年には車体リニューアルと共にパノラマグリーン車が連結され、塗装も青と白がベースとなる専用色となった。

2003年683系が導入されたため485系は定期運用から離脱し、2006年に臨時を含む全運用から撤退した。


683系2000番台時代編集

683系2000番台加越しらさぎ(北陸新幹線開業前制服)

2003年から683系2000番台が投入された。この2000番台は「サンダーバード」で使用されている0番台と違い、運転当時はグリーン車のほか編成そのものの向きが逆になっているのと、基本編成が5両となっていたこと(サンダーバードは6・9両)だが、このうち前者は米原での増解結と関係していた。

683系は付属編成が両側貫通型なので、基本+付属+付属の11両運転も行われた。

ちなみに派生列車として東海道新幹線からの連絡を目的として「加越」が米原駅~金沢駅で運行されていたが、683系投入の半年後に「しらさぎ」に統合された。

以降は名古屋発着に0番台、米原発着に50番台の号数が振られ8往復ずつ(計16往復)が設定された。


北陸新幹線金沢延伸後編集

681系(しらさぎ色)北陸特急 しらさぎ (683-8000系)

2015年3月の北陸新幹線金沢駅延伸に伴い富山駅和倉温泉駅を発着する列車は全て金沢止まりとなり、グリーン車や指定席の位置もサンダーバードと統一された(サンダーバードが方向転換)。金沢以東へのアクセスには北陸新幹線「つるぎ」に乗り換える必要がある。

使用車両も変更され、「はくたか」からの転属車である681系・683系8000番台の2形式(サンダーバード能登かがり火ダイナスターと共通運用)となり、全列車が6両編成(多客期は米原~金沢間9両)となった。転属された681系は「しらさぎ」用として青と黄の帯に塗装変更されたが、「SHIRASAGI」のロゴが施されず、リニューアル等もされなかった。置き換えられた683系2000番台は運行を終了し、福知山方面の「きのさき」等の山陰特急、和歌山方面の特急「くろしお」、JR神戸線の「らくラクはりま」へ転用された為、新しい車両が古い車両に置き換わるという珍現象が起きた。


北陸新幹線敦賀延伸後編集

巽紺誕生日&北陸特急廃止記念絵

2024年3月16日の北陸新幹線の敦賀駅延伸に伴い、サンダーバードと共にしらさぎも運転区間が敦賀以南に短縮。また同ダイヤ改正で全車指定席新幹線との乗継割引が廃止

敦賀以北へのアクセスには以前と同じく「つるぎ」に乗り換える必要があるが、新幹線の営業時間の関係上「つるぎ」への接続ができない52号・65号の1往復は廃止され、今後は15往復の運転。敦賀駅〜米原駅間のみ運行の短距離列車も生まれた。


ちなみに、全車指定席化告知ポスターで「しらさぎ」の車両として「683系(流線型)サンダーバード新塗装」が描かれていた。2024年3月に、「しらさぎ」として活躍していた683系N03編成が「サンダーバード新塗装」に変更されたが、今後のどのように使われるかは不明。なお、N13編成はしらさぎ色のままだが、サンダーバードの増結車として使われている。一方、W32編成が2024年6月の吹田総合車両所公開イベントでリニューアルされ、さらにしらさぎ用の新色(サンダーバードのリニューアル色に山吹色のラインを追加、SHIRASAGIロゴ省略)に変わっていることが判明。今後、他編成に波及するかは不明。2024年7月現在、試運転後に宮原総合運転所で疎開留置されている。


停車駅編集

()内の駅は一部の列車が停車


今後の懸念編集

近年では東海北陸道の全線開通により、名古屋~北陸各地を結ぶ高速バスマイカーの台頭により更なる競合に晒されている。

また、前述の北陸新幹線敦賀駅延伸に伴い、乗換回数増加による利便性の低下、乗継割引廃止による事実上の値上げ、加越時代から続いた東海道新幹線からの乗継需要がなくなる(特に東京北陸間輸送は北陸新幹線のみに完全シフト出来る)等の要因から利用者数が減り始めており、24年GW・お盆シーズンでは40~50%減となった。

このままだと列車の減便・廃止につながると不安視する沿線自治体鉄道ファンも多い。


関連タグ編集

サンダーバード(列車) ひだ L特急 特急 列車愛称 JR東海 JR西日本

289系:683系2000番台を改造し転用

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