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概要

作詞:山口洋子 作曲:猪俣公章

1975年5月に徳間音楽工業(現在の徳間ジャパン)ミノルフォンレーベルからリリースされた。

元々は猪俣が、「春日はるみ」と名乗っていた頃の川中美幸のために作った曲であり、タイトルは「笛吹川夜曲」であった(ちなみに作詞は星野哲朗)。

実際に川中(春日)のアルバムに収録されたのだが、「紅白の常連になりつつあるしレコード大賞も取った。今度は紅白のトリ(最後を飾る歌手)よね。そのための詞を書きたいけど」と考えていた山口洋子が、件の曲のメロディーの美しさに一目惚れ、作曲した猪俣に頭を下げて譲ってもらった。

しかも山口は、島崎藤村の詩「千曲川旅情の歌」にインスピレーションを得たうえで、東京にいたまま(つまり、現地には一度も訪れたことがない)歌詞を作り上げたという。

オリコンヒットチャートで最高6位にランクインされたほか、第1回日本テレビ音楽祭グランプリや第17回日本レコード大賞最優秀歌唱賞などを獲得、そして、第26回NHK紅白歌合戦に出場を果たした際の歌唱曲に選ばれたばかりか、この曲でついにトリを飾った。

なお、第48回NHK紅白歌合戦でも披露されている(しかも大トリ、つまり紅白歌合戦最後の歌唱者)が、これは長野オリンピック絡みで披露したもの。さらにいえば紅白では常に新曲を披露してきた五木にとっては、初めて紅白で過去のヒット曲を披露した事になる。

晩年の山口はこの曲(詞)を自身の代表作としていた。また、五木曰く「音域が意外に広いのでけっこう難しい曲なんですよ」。

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