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1998年に開催された第18回冬季五輪。

長野県が開催地となった大会で1972年の札幌大会以来となる日本開催の冬季五輪となった。

現時点で最も南の(緯度が低い)都市で開催された五輪である。

また、20世紀に最後に行われた冬季五輪でもある。

平成唯一の五輪でもある。


概要編集

金メダル5、銀メダル1、銅メダル4のメダル総数10は2018年開催の平昌オリンピックで抜かれるまで、長らく日本の冬季五輪における史上最高記録であった(地元での開催だったという点もメダル獲得数が伸びた要因として挙げられる。ちなみに記録を抜き去った平昌オリンピックもお隣の国での開催であった)。


特にスキージャンプでは通称:日の丸飛行隊の活躍が目立ち、3種目中2種目で日本代表が金メダルを獲得、ジャンプ種目だけで4つのメダルを獲得した。

また、スピードスケートでもメダルラッシュとなり、男子500mで清水宏保が金メダルを獲得するなど計5つのメダルを獲得した。


主な日本人出場選手編集

メダリスト編集

  • 金メダル
    • 船木和喜(男子ラージヒル、同ノーマルヒルでも銀メダルを獲得、団体にも出場)
    • 清水宏保(スピードスケート男子500m、同1000mでも銅メダルを獲得)
    • 西谷岳文(ショートトラック男子500m)
    • 里谷多英(女子モーグル)
    • スキージャンプ日本代表(岡部孝信、斉藤浩哉、原田雅彦、船木和喜)(男子ラージヒル団体)
  • 銅メダル
    • 原田雅彦(男子ラージヒル)
    • 岡崎朋美(スピードスケート女子500m)
    • 植松仁(ショートトラック男子500m)

その他主な出場選手編集


インフラへの影響編集

長野新幹線(北陸新幹線)は当オリンピックの開催決定を受けて、長野までの全線がフル規格での建設に変更された経緯がある。東京-長野間はそれまで在来線特急あさま号」で最速でも2時間39分を要していたのが、当新幹線の開業によって最速1時間19分(当時)で結ばれるようになった。信越本線には、選手村への最寄り駅として篠ノ井-川中島間に今井駅が新設された。

長野電鉄においては、営団地下鉄(東京メトロ)日比谷線で使用されていた3000系電車の導入や、北須坂延徳交換駅化により、当時の長野線(長野-須坂間)ならびに河東線須坂-信州中野間において、日中は特急列車1本と各駅停車4本を組み合わせたパターンダイヤを用いた列車の増発を行った。


川中島バス(現在のアルピコ交通)においては、選手やマスコミ、観客の輸送を行うべく臨時便を多数出していたが、自社の乗務員だけでは不足することから、西日本JRバスなどから応援の乗務員を受け入れて輸送にあたった。


上信越自動車道も当オリンピックの開催に間に合わせるために急ピッチで工事が進められ、オリンピックまでに中郷IC~上越JCT以外の区間が開通したほか、長野市内を中心に北信地方における幹線道路の整備も行われた。


スキャンダル編集

招致にあたり金銭による買収、つまり賄賂疑惑が噴出したが、会計書類は当初「紛失」とされ後に廃棄処分されたことが判明、これが真相究明を掲げた田中康夫知事当選につながるなど問題は長く燻った。しかし2006年に「反田中」を掲げた村井仁知事が就任したことでうやむやとなり、現在もその実態は明らかになっていない。


また、2020年の東京五輪に関しても、長野五輪の際の「おもてなし」で炎上した堤義明氏が、東京五輪の招致疑惑における裏金と思わしき金が送金される三か月前にJOCの最高顧問に就任していることも更なる疑惑を呼んでいる。


関連項目編集

オリンピック 長野県


1994年1998年2002年
リレハンメルオリンピック長野オリンピックソルトレイクシティーオリンピック

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