概要
超常現象捜査局の特別捜査員。
いわゆる半魚人だが、その出自は謎に包まれている。しかし、最近『HELLBOY』のスピンオフ作品『B.P.R.D.』でその過去が明らかになってきた。
ヘルボーイ一番の親友。
人物
フルネームはエイブラハム・サピエンだが、本名ではない。
ワシントンDCにあるセント・トリニアンス病院の地下で働いていた配管工たちが閉ざされていたドアを破り、その奥に長い間隠されていた部屋にチューブに入った姿で発見される。捜査局はチューブのそばにピンで留めてあった『イクチオ・サピエン(魚人)。1865年4月14日』と書かれた紙切れから、彼に名前を付けた(1865年4月14日はリンカーン大統領が暗殺された日)。
調査局に保護されてから何週間も反応がなかったため、彼を解剖しようという意見もあった。
意識を取り戻してからもチューブの中で実験されていたが、同情したヘルボーイによって実験は中止され、彼はチューブの中から引き上げられた。
そのときからヘルボーイは彼の親友であり、良いリーダになった。(1979年)
陸上での呼吸は問題ないが、一定時間ごと(約一週間程度陸上に居られる)に皮膚を水で濡らす必要がある。
仕事でホテルに滞在する場合はバスタブに水を張って眠る。
繊細な神経の持ち主。
映画版
基本的なプロフィールは原作と同じ。1944年に発見される。
コードネームは「ブルー」。
サイコメトリー能力を持つ青い半魚人。ブルーム教授曰く『ユニークな前頭葉』を持っており、そのサイコメトリー能力は高い。サイコメトリー中のエイブに接触すると、彼の頭に浮かんだ映像を一緒に見る事が出来る。
性格は温厚で、内観的。読書やルービックキューブ(30年かかって2面しか出来ていない)等を好む。
陸上では20~30分間は自力で呼吸ができる。地上における任務の際には、液体を満たした専用の呼吸器を身に付けているが、第二作目では途中から長時間呼吸器無しで活動できていた。
血液は暖かく、色が濃い。腹部には退化したおへそがある。
エイブの出生に関しての生物学的調査やファイルは長い間封印されており、その内容はヘルボーイさえ知らない。
好物は「腐った卵」。劇中でブルーム教授が「珍味」発言していることから皮蛋と思われる。
ネタバレ
原作でヘルボーイが超常現象調査局を辞去後
スピンオフB.P.R.D.: Plague of Frogsのエピソードをきっかけに徐々に過去が明らかになっていく事になる。
B.P.R.D.3: Plague of Frogs
2004年ミシガン州の事件でラスプーチンの亡霊がWake the Devil(魔神覚醒)で予言したとおり槍に貫かれ瀕死の重傷を負う。。
生死の境をさ迷う彼の精神は海底の奇妙で美しい建造物と生物、そしてセント・トリニアンス病院の閉ざされた部屋で儀式を行うOannes Societyの一人ヴィクトリア朝の科学者Langdon Everett Caulの姿を見る。
儀式の後エイブの精神はCaulに引き寄せられるように近づき…
B.P.R.D. Hell on Earth: Gods
2011年B.P.R.D. Hell on Earth: Godsで少女Fenixに首と胸を撃たれ倒れ長い期間意識を取り戻さなかった。
2013年『Abe Sapien: The Dark and the Terrible』より調査局を抜けた彼は荒廃したアメリカを放浪中。
『B.P.R.D.』シリーズから離れ個人誌での活躍がメインとなった。
ランドン・エベレット・コール
オアンネス協会に所属。
ランドン・エベレット・コールはエリフ・キャベンディッシュの元で何度も航海した人物の一人だったが、
後にロードアイランドの小さな港に建てた屋敷に定住しエディス·ハワードと結婚した。
彼は1865年2月22日に家を出たきり二度と戻らず、その一ヵ月後精神を病んだ妻エディスは海に身を投げました。
年齢は70歳のはずだが、図書館に残っていた写真に写る彼の姿はせいぜい30歳~にしか見えないものだった。
関連イラスト
別名・表記ゆれ