カゲロウデイズ
かげろうでいず
夏といえば、というよくある話。
「だから夏は嫌いなんだ」
「咽返るような暑さで目が覚める。
いつも同じ感覚で蝉が鳴いている。
あぁ、これだから夏は嫌いなんだ」
概要
じん(自然の敵P)の3作目となるVOCALOIDオリジナル曲、及びカゲロウプロジェクト第3話目である。
疾走感のあるメロディーには驚異的な中毒性があり、
ショッキングなストーリーの歌詞も様々な解釈がされ、話題を呼んでいる。
独自の世界観で多くの人を虜にし、投稿からわずか3日後にVOCALOID殿堂入り(10万再生)を達成。
さらに4ヶ月後には伝説入り(100万再生)を達成、作者じん氏の転機となる大ヒット作となった。
「そらる」らを始めとする歌い手の影響でpixivユーザーに認知されはじめたのだろうか、当初はその人たちに関係するイラストが多かった。
その後、(おそらくそれとは無関係に)本家動画に注目が集まり、人気絵師たちがそれを元に描いたイメージイラストが人気になり、pixiv内でも広まっていったと思われる。
現在でも多くのユーザー達に影響を与え、イメージイラストが多数投稿されている。
ちなみに、歌詞中に登場する少年の名前は「ヒビヤ」という。
このことはじん氏のツイートで明らかになった。(→詳細)
現在JOYSOUNDおよびDAMでカラオケが配信中。
JOYSOUNDでは動画付きVer.も配信されている。
またこの楽曲の歌詞にもあるが、8月15日はニコニコ動画にて「カゲロウデイズ」とされており毎年多くのユーザーが視聴しコメントが大量に投稿されている。
動画
ニコニコ動画はコチラ↓
- 作詞・作曲・アレンジ : じん(自然の敵P) →ニコニコマイリスト
- MIX & Mastering : がっちゃん
- イラスト : しづ →pixivプロフィール
- エンコード : ちゅうた
and more
↑こちらの動画は、じん(自然の敵P)1stアルバム「メカクシティデイズ」に収録される音源を使用したものとなっている。
ギターのエフェクトやベースラインに大きなアレンジが加えられたほか、動画にも若干の変更点が見られる。
歌詞
8月15日の午後12時半くらいのこと
天気がいい
病気になりそうなほど
眩しい日差しの中
することも無いから君と駄弁っていた
「でもまぁ 夏は嫌いかな」
猫を撫でながら 君はふてぶてしく呟いた
あぁ 逃げ出した猫の
後を追いかけて 飛び込んでしまったのは
赤に変わった 信号機
バッと通ったトラックが
君を轢きずって鳴き叫ぶ
血飛沫の色、
君の香りと混ざり合って
むせ返った
嘘みたいな陽炎が
「嘘じゃないぞ」って嗤ってる
夏の水色、かき回すような蝉の音に
すべて眩んだ
目を覚ました 時計の針が鳴り響くベットで
今は何時?
8月14日の午前12時過ぎ位を指す
やけに煩い蝉の声覚えていた
でもさぁ 少し不思議だな
同じ公園で昨日見た夢を思い出した
「もう今日は帰ろうか」
道を抜けた時周りの人は皆
上を見上げ 口を開けていた
落下してきた鉄柱が
君を貫いて突き刺さる
劈く悲鳴と
風鈴の音が木々の隙間で
空廻り
ワザとらしい陽炎が
「夢じゃないぞ」って嗤ってる
眩む視界に君の横顔、
笑ってるような気がした
何度世界が眩んでも
陽炎が嗤って奪い去る
繰り返して何十年
もうとっくに気が付いていたろ
こんなよくある話なら
結末はきっと1つだけ
繰り返した夏の日の向こう
バッと押しのけ飛び込んだ、
瞬間 トラックに
ぶち当たる
血飛沫の色、君の瞳と
軋む体に 乱反射して
文句ありげな陽炎に
「ざまぁみろよ」って笑ったら
実によく在る夏の日のこと
そんな何かがここで終わった
目を覚ました8月14日のベットの上
少女はただ
「またダメだったよ」と
一人猫を抱きかかえてた
収録CD
小説/漫画版「カゲロウデイズ」
2012年3月30日、作曲者じん氏のメジャーデビューとともに、「カゲロウデイズ」の小説及び漫画化が発表された。(→詳細)