珠魅が泣くと嵐がくるんだって
概要
宝石を「核」とする麗しい種族。
メインストーリーのひとつ『宝石泥棒編』は、主人公が若い珠魅の瑠璃・真珠姫に出会い、絶滅の一途をたどる彼らと、珠魅を狩る「宝石泥棒」を巡り、珠魅一族の内情に関わってゆく物語。
繁殖能力が無いため、男女の別はあるもののあまり意味を持たない。
「姫」と「騎士」が二人一組で行動する。
(戦闘能力をもつ者が騎士となり、※癒しの力をもつ者が姫。この役割にも男女は関係ない。
※現在姫は名だけの存在。後述参照)
珠魅は核が傷つかない限り生き続けるが、一旦核が傷つくとそれを治すには「涙石」(珠魅の涙で、命のかけら)を用いるしかない。
階級
珠魅は皆「座」という階級に属しており、
一族のシンボル「玉石の座」
一族をとりまとめる「輝石の座」
一般の珠魅「半輝石の座」
立場の弱い「捨石の座」
がある。
歴史
誕生の経緯は謎に包まれているが、人手に触れなかった宝石が長い年月を経て、その宝石の美しさに見合う心と体を持つにいたった、という説がある。
核は美しい装飾品、また偉大な力を秘めた魔石として他種族の標的となった。核を狙う者たちに狩られる歴史を経て絶滅の危機に瀕した彼らは、他種族との関わりを断つようになった。
各グループは「煌めきの都市」と呼ばれる町を作り暮らしたが、閉鎖的な営みの中でいつしか珠魅は涙を忘れ、「涙石」の存在は幻と化した。
不死皇帝軍の侵攻を受け玉石の騎士レディパールが負傷した際、一人の少女が涙を流した。捨石の座だった蛍石の少女は奇跡の少女として「玉石姫」に祭り上げられた。
負傷する珠魅を癒し続け、蛍姫の核は傷つきボロボロになっていった。
蛍姫を救うためレディパールは聖剣を探す旅に出たまま、行方不明に。レディパールから蛍姫を託されたアレクサンドルも、蛍姫と共に姿を消したー。
いま、残された珠魅は各地にバラバラになり、巷を騒がす「宝石泥棒」の存在でその残り僅かな命も途絶えようとしていた。
小説版では飲み食いなど生理活動を必要とせず、
例え人が窒息してしまうような密閉された場所でも珠魅なら生活できると言われている。