【球繰】
たまくり
あらすじ
日本のとある県にある海と山に囲まれた街、「逢巳市」。そこでは様々な「都市伝説」が流布していた。
誰もが「作り話だ」「戯言だ」と言って、噂を本気に取る者はいなかった。
―――だが、その噂の陰には恐ろしい「鬼」が潜んでいる事など、誰が予見できただろう?
その鬼の名は「忌鬼」と言い、人々の暗い心に付け込んで不安と恐怖をばら撒き、哀れな犠牲者を喰らうその瞬間を今か今かと待ち構えているなど、誰も知る由もなかった。
そんな折、またひとつの都市伝説が流れた。
『街中に綺麗な球が転がっていて、それを拾うと幸せになれる』と言う噂だ。
そんな事をふと耳にした「貴方」は、道に転がる小さな球を見つける。ほんの興味か、はたまた無意識か―――「貴方」は球を拾ってしまう。
その瞬間、目の前に人とも獣とも付かぬ何かが現れる。
『我は球神、悪鬼「忌」を払う者…お前が私の主か?』
「球神」と名乗るそれは、忌鬼を祓う唯一の存在であった。
こうして「貴方」は球神を操る「繰者」として、街中に広がる噂と怪奇の元凶を探ることとなる。
可笑しくも恐ろしい『神球繰奇譚』、始まり始まり…。
企画概要
街に広がる「都市伝説」。神球を持つ「繰者」と繰者に付き従う「球神」が協力し合い、都市伝説の後ろに潜んでいる「忌鬼」と呼ばれる存在を退治し、街に平和を取り戻そうと言うホラー要素強めの交流企画です。
企画期間は5月18日から1月31日の約8カ月を予定。
世界観
時代は現代。経済は滞り、明るき兆しが中々見えない日本のとある街、「逢巳市」が舞台。
元々は山と海に囲まれた漁業が盛んな街で、都心からの交通の便が良い事からベッドタウンとしての開発が進み、人口が増加の一途をたどっている。
キャラクター
繰者と球神
「繰者(くりしゃ)」
元々は普通の人間だったが、神器「神球(しんきゅう)」を拾ってしまった事により、球神を操り街に潜む脅威を探る事になってしまった一般市民。それぞれの思惑を胸に怪異に立ち向かう。
「球神(たまかみ)」
神器「神球」に宿る神。人知を超えた能力を一つだけ持っており、忌や忌鬼を喰らい祓う存在。普通の獣とも人とも付かない姿をしている。