概要
初登場は高校生。
性格は飄々としており良くも悪くもマイペース。
素行の問題から上級生に快く思われず歴史の授業で明智光秀を「あいださん」と記憶するなど勉強も不真面目。
学校の帰り道に戦国時代へタイムスリップし、病弱な織田信長と出会い身代わりを頼まれ織田信長として生きていくことになる。
ネタバレ注意
初めは身代わりとなった事実を受け入れず苛立ち脱走を謀っていたが、流れるように信長として生きることになる。
織田信長・徳川家康といった名前は知っているが、歴史上どのようなことを成し遂げたのかはよく知らず、「織田信長は天下をとった」と勘違いしている。
しかしその勘違いから来る発言と天性の物怖じしない性格、そして迅速な行動力によって仲間を増やし、織田家を束ねていく。平成生まれ故にサッカー、クール、ブラザーズ、ブラコン、%など現代語を使うことがあるが周囲には当然のように理解されていない。
自称都会っ子もあって、兵農分離政策や領内の産業を活性化させたことで領地経営も成功し他国でも織田家は豪勢で裕福と称されているまでに成長。
やがて本物の織田信長と再会を果たし、彼が明智光秀と名を改めて自ら力になるべく参上したことで家臣として受け入れて、改めて織田信長として役を引き続き任されることになり、物語は真に始まっていく。
「気にしなくていいよ。俺が許可あげたんだから」
将軍、足利義昭の許可なく独断でルイス・フロイスのキリスト教の布教を許したサブローの台詞である。正直、おいおいと突っ込みたくなるがサブローの性格はマイペースで唯我独尊。
上洛の為に足利義昭を将軍にしたサブローであるが副将軍と管理職の褒美を断り天下統一発言やキリスト教の一件で反感を抱かれ、各国に討伐の密書を送られてしまう。しかし・・・。
「将軍さん、色んな所に手紙を送ってるらしいんですけど。そーゆうのやめてもらえませんかね?」
松永久秀による密告で知るも特に動揺せず発言(しかも当の本人や家臣達の目の前で)。
サブローは結局どうして将軍が裏切ったのか最初から最後まで全く気づくことはなかった。
各大名が敵に回ったことで義弟である浅井長政から窮地に追い込まれるものの持ち前の運の強さで生き延び、将軍の皮肉にも素で返した(明智光秀は密かにキレていたが)。
「戦国時代だからね」
延暦寺を滅ぼしたことで弥助に恐ろしいところにいる、と言われたときに返した台詞である。
このときのサブローはなに食わぬ顔、というより平然としており初期の慌てた様子は全く見せなかった。既に天下統一の為ならば手段は選ばない。目的の為に現れる敵がいるならば滅ぼし、骨を埋める覚悟を決めた。
武田信玄が死に足利義昭を京へ追放し、浅井長政を滅ぼしたことで時代は彼を中心に変わっていく。
物語が進むにつれて幾度の戦場をくぐり抜けた結果、奇妙な迫力と大将としての風格を供えていった。しかし礼儀作法が苦手で、明智光秀に代行を頼むこともある面倒くさがりやな面もある。
腹の底が読めずともついて行けばいいという圧倒的なカリスマ性と懐の深さは家臣に慕われておりときに町へ降りて様子を見に行ったりするなど民からの評判もいい。
持参した歴史の教科書を読んで遂行しようとしたがその教科書は忍びのゆきによって故意に燃やされてしまった為に、ときに思い出しながら戦いに身を投じていく。
ルイス・フロイスとの出会い以降、南蛮のマントを身につけており単行本の表紙では南蛮の衣装をまとった姿が描かれている。
成長しても大将の自覚がやや欠けており、護衛もつけずに帰蝶とデートをしに行くことがある。
それは巻が増えるごとに護衛の人数がどんどん増えていった。
やさ男で背が高く端整な容姿の持ち主。
他者にもよく容姿を褒められたり貶されたりしているが気にしておらず、恋愛関係でサブローがが異性を褒めたのは帰蝶だけである。
「めちゃくちゃ可愛いじゃないですか!誰?」←奥さんです。
他者との関係
正妻の帰蝶とは仲睦まじく、本物の織田信長とは不仲(というより病弱なせいで構ってあげられなかった)であったがサブローのデートによって一気に距離が縮んでおりベタ惚れされている。
サブローにとっても大切なようで、本物の織田信長と再会したときは平成へ帰ろうとしたが帰蝶のことで躊躇していた。
戦では非情な面が見られる一方で身内には甘い。
弟の信行の裏切りを許したり長益に欲しい物を強請られれば買い与えている。特に妹のお市には強く言えず幼い頃から非常に懐かれており、重度のブラコンっぷりには呆れ含め困惑気味。血は繋がってはいないが兄弟同然に接している。
本物の信長である明智光秀との絆は強く、唯一サブローという本当の名前を言い合える関係でもある為にお互いにかけがえのない存在となっている。
後継者役を押し付けた彼を悪く思っておらず、共に行動することもあり相談相手は明智光秀が多い。延暦寺攻めも受け入れたのも、相手が彼であったこそである。
サブロー自身は自分が未来から来た存在であると明かしてはいなかったが松永久秀の台詞で光秀は真相を知っている。