概要
「菓子折り」あるいは「菓子折」とは、菓子を入れた折り箱のこと、またはそのもののことである。主に贈答に用いられる。
古来、お菓子などの食べ物を届けるときは「重箱」に詰めていたが、それを簡略化するために、経木などの薄い木で作った使い捨ての箱を使い始めたのが「折り箱」の始まりである。
渡し方
「菓子折り」の渡し方は、昨今は紙袋で持っていくことが多くなっているが、本来は風呂敷に包んで持っていくものである。
渡すタイミングは、玄関をあがって部屋に通されて、挨拶をした後が通例である。だが、和室のときは座ってから、洋室のときは座る前に渡すことが基本となっている。ただし、アイスクリームなどすぐ冷蔵庫へ入れたほうがよいものは玄関先で渡しても構わないので、臨機応変な対応が必要である。
渡す時は、紙袋あるいは風呂敷から出してから、中身を両手でしっかり持って差し出す。
受け取り方
「菓子折り」を渡されたら、和室の場合は正座の状態で両手を床につき、頭を下げながら御礼を言う。そして、両手でしっかりと受け取る。
受け取った「菓子折り」は上座側に置いて、その場では開けない。
欧米の場合は、その場で一言言ってから開けて、すぐに喜びや感謝の気持ちを伝えることが良いとされる。