CV:荘真由美
おジャ魔女どれみの登場人物。マジョリカのライバルで瀬川おんぷの師匠。
実力はあるが高慢であり、他者を見下す悪癖を持つ。魔法の運用に関しても、周囲への影響を慮らない手前勝手な思想が見え隠れしている。
人の欲望を肯定して、そのために魔法に頼る事を是とし、迅速に依頼者の願いを叶えはするものの「何かを望むなら犠牲は当然つきもの」という主義の持ち主でもあるため、魔法で願いをかなえる事に対するリスクの説明などは行わない。そのため結果的に美空町に災厄をばらまく事となった。
概要
マジョリカの魔女学校時代からのライバル。お付きの妖精はへへ。
マジョリカの魔女ガエル化の後、とある事情により魔法堂の経営権を入手した問屋魔女デラから、これを買い取り一時、魔法堂のオーナーになる。
しかし上記の主義と儲け第一主義の考えから、マジョリカでさえ行わなかった副作用のある強力な魔法グッズをばら撒き美空町を混乱に陥れる。
のちに、お付きの妖精ヘヘの失敗や、どれみたちが実力をつけた事によって、彼女らおジャ魔女たちに敗北し、魔法堂を奪い返される。
その後、沖縄にて傷心を癒すためのバカンスとしゃれ込んでいたが、同地にて瀬川おんぷに魔女であることを見破られて魔女ガエルに姿を変えられてしまう。
性格は悪いものの頭は切れる。経営者、教育者としての手腕はマジョリカに勝り、芸能プロダクション「ルカ・エンタープライズ」をほぼ自分ひとりの手腕で持たせていた(マジョルカが魔女界に戻った後、後継会社を立ち上げて業務を引き継いだ、おんぷの母はその激務で脳梗塞を引き起こしてしまった。また、おんぷの人気も急落した)ほか、禁忌の魔法の使用を躊躇わぬおんぷの性格を危ぶんでお守りを授けたり(ただし、これは魔法の師としての行動としては本来「禁忌の魔法は使うな」と指導せねばならない立場である以上、正しい行動ではなくむしろ「裏技」を用いてズルを行っている状態ともいえる。一応、お守りの力に限界があることを告げて濫用は戒めている)彼女に魔法文字を教えるなどし、成果を上げていた。魔女として使用した術でも、コウモリやネズミを人間に変身させ、嗜好のかなりの部分まで人間化させるなど高度なものを使用している。しかし詰めが甘く迂闊なところもあり、ヘヘの失敗と合わさって魔法堂を奪い返される一因になった。
おジャ魔女たちとの関係
上記の経緯から、当初はどれみ、はづき、あいこの3人にとっては敵役(かたきやく)として立ちふさがっていた。これは3人がマジョリカの弟子である事もさることながら、マジョルカの魔法グッズが強力な副作用を伴うものであり、それが3人の周囲の人々に害を及ぼす事になっていたためである。
どれみたちによる敗北後は改心……などするはずもなく、おんぷの禁断魔法を見過ごすどころか、お守りを与えて積極的に使わせる(強力な魔法を使わせれば、より強力な成長を得られるからだが)など、その考えには未だにかなりの問題がある。
TVシリーズでは魔女ガエル化後、頻繁には描写されなくなったものの、おんぷとの師弟関係は最後まで持続した。またおんぷの所属プロダクションの社長として彼女を後見し続けている。
なお『ドッカ~ン!』の最終回で魔女界へと帰還し、そのまま人間界には戻ってこなかったため『16』でおんぷ自身はマジョリカの門下に移っている。
次期女王指名者後見人に関しては『16』序盤でハナちゃんによって、マジョリカがクビにされた後、後見人に就任するが、ハナちゃんが人間界にやってきたことで有名無実化する。
マジョリカとの関係
どれみの師であるマジョリカとは魔女学校時代からの犬猿の仲で、MAHO堂を乗っ取ったり、弟子の成長具合で張り合ったり、ハナちゃんの後見人指名で対抗したりとあらゆる機会で競っている。
魔女ガエル化後は悪友同士といった感が強くなり、魔女界の宴会で一緒にサンバダンスを踊ったり、二人して酒を飲んで飲んだくれるなどしている。
実はマジョリカとはウィッチークイーンローズの同じ花株から、ほぼ同時に生まれた姉妹である事が『16』で発覚した。どちらが姉で、どちらが妹であるのか、また、育ての親の魔女は判明していない。