概要
アメリカ軍は9mm弾の威力に問題を感じ威力の高い.45ACP弾を使うサブマシンガン開発計画が軍内部で持ち上がった。
しかし.45ACP弾による高い反動の問題が発生、そこでスイスに本拠をおくTDI社とピカティニー造兵廠の共同開発が始まり、そこで誕生したのがKriss Super Vという反動吸収システムである。そしてその反動吸収システムを組み込んで誕生したのがTDI ヴェクターである。
銃本体はMAGPULにより設計。
グリップ部などにマグプル製品の印象が残っており、グリップ内に収める工具やバッテリーケースなど、MIADやMOE用オプションの一部の流用が可能。
使用弾は.45ACPの他.40S&Wモデルも存在する。マガジンはグロック21の物が使えるとあって便利となっている。
TDI社がクリスアームズに名を改め、現在のKRISS VECTORという名称になった。
2012年末に発売したKSC/KWAのエアソフトガンは図面提供を受けたオフィシャルモデルであり、日本とアメリカ以外ではクリスアームズがトレーニング用ウエポンとして販売を行っていた。
2013年4月、クリスアームズとKWAの排他的商標のライセンス契約は終了し、エアソフトガン版ヴェクターの販売は終了することになる。
ライトやレーザーサイトなどを内蔵する部分がレールとなり、外装が簡略化しているK10が現在開発中。
また.22LRモデルの開発も進められている。
データ(KRISS Vector SMG .45 ACP)
全長 | 406 mm(617mm) |
---|---|
銃身長 | 140mm |
重量 | 2.54kg |
口径 | .45ACP |
装弾数 | 13/30+1発 |
バリエーション
- Vector CRB .45ACP:セミオートオンリー長銃身の民間向けカービンモデル
- Vector SBR .45ACP:クラス3ライセンスが必要な短銃身の民間向けカービンモデル
- Vector SDP .45ACP:ストックレス、短銃身の拳銃モデル
- Vector SMG .45ACP:セレクティブファイア搭載のSMGモデル
- KWA(KSC) Vector SMG:トレーニングウェポン用エアソフトガン