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「どうせ俺なんか、ワームしか相手にしてくれない……!」

「弟は俺が守る……!」


演/CV:徳山秀典

スーツアクター:塚越靖誠


データ

  • 身長:195.0cm
  • 体重:95.0kg
  • 特色/力:クロックアップ使用による高速戦闘/カブトやガタックのライダーキックを模したようなキック技

概要

仮面ライダージオウ』EP37「2006:ネクスト・レベル・カブト」から登場するアナザーライダーの1人。

変身者は地獄兄弟の兄にして仮面ライダーキックホッパーの変身者である矢車想

モデルは仮面ライダーカブトライダーフォーム

アナザーオーズアナザーリュウガアナザーブレイドに続く4人目のレジェンドキャストが変身するアナザーライダーである。


「弟」である影山瞬仮面ライダーパンチホッパーと行動を共にしている。

ただし、本物の影山は「カブト」終盤で矢車自身の手で倒されて死亡しており、彼が行動を共にしている影山はワームが擬態したもの。


矢車はホッパーゼクターを引き続き所持しており、キックホッパーにも変身可能。これによりアナザーライダーとしては初の現役の仮面ライダーが変身する個体となった(これまでの元ライダーの変身者はアナザーライダー化した時点では元々のライダーの力を持っていなかった)。

そのためか、これまでのアナザーライダーと異なりその力に溺れている様子もなければ欲望のままに暴走するような気配もなく、「カブト」当時のやさぐれ状態から良くも悪くも全く変わっていないようにも見える。

そうした意味ではアナザーライダーの中で一番まともな存在とも言えるが、その一方で自らワームに手を貸しているという点を考えれば一番タチが悪い存在とも言え、メンタル面におけるその異色ぶりが際立っている。


矢車が何故アナザーライダーに選ばれたのかは不明だが、ワームの擬態であることを承知で弟分に固執すること、本来死んでいる影山にワームが擬態できるはずがないことから考えると、ウールとの契約の対価は自身を利用しようとするワームを影山に擬態させることだと考えられる。

なお、アナザーライダーとしての役回りとタイムジャッカーの目論みが食い違っていたため、劇中ではタイムジャッカー側からも妨害を受けている。


アナザーライダーを知らない加賀美新からは「カブトもどき」と言われていた。


容姿

Another2006

カブトの姿形をしたワームのような姿を持っており、顔から胸にかけてにはサナギ体に見られる目の中に手の指が入り込んだ腕のような意匠も存在している。

アナザーライダー特有の目はオリジナルのカブトの目を模したパーツの下に窪んだ形で存在し、そこに前述の手の指が入り込んでいる。

その姿はまさしくカブトムシを模したワームといった感じで、頭部にはオリジナルよりも大型化した角を生やしており、頭部の形状も戦国武将の鎧の兜のようになっている(これはカブト→兜からの連想と思われる)。肩、太もも、わき腹など各部にも昆虫の脚を思わせる意匠を備えており、各部に見られる甲殻類の甲羅のような形状は原典でワームを率いていたボスであるカッシスワームを始めとした一部のワームにも見られたものである。

胸の茶色いモールドはカブトムシの翅に似ている造形だが、目が存在するようにも見える不思議な造形となっている。


その頭部にはカブトホーンから繋がった鼻を中心に人間の顔を模した出で立ちになっており、「マスクドライダー」とは正反対に素顔を晒しているとも、人間に擬態して暗躍するワームの性質を表しているともとれるものとなっている。

なお、顔の表情はさながら何かを羨み、嫉妬で怒っているかの造形になっている。アナザーカブトのモチーフが仮面ライダーカブトである事、変身者が矢車である事などを考えると、日向の道を歩く天道総司(または太陽の神と呼ばれるカブト)を羨んでいるようにも解釈できる。良くも悪くも、天道が彼の人生に与えた影響はそれだけ大きかったという事なのだろう。


左右対称のデザインであるオリジナルと違い、右肩には角、左肩の装甲状のパーツには間に黄色が配色されており、どこか横から見たカブトムシを意識したような形状に見える。右肩の角は同じカブトムシモチーフのライダーが元ネタか。


ベルト部分にはカブトゼクターではなくカブトムシの幼虫のような装飾が存在し、上記のサナギ体と同じ頬を覆う手のような意匠を含めて全身を俯瞰すると、幼虫・サナギ・成虫というカブトムシの成長段階を取り入れたデザインとなっている。カブトゼクターがカブトムシの幼虫のような造形をしているのは、仮面ライダー1号のベルトの造形を元にしているからとも解釈できる(カブトは仮面ライダーシリーズ生誕35th記念作品である他、作中にも黄川田将也版本郷猛が出演している)。見様によっては仮面ライダーストロンガーのベルトにも似ている。

他にも、カブトムシの幼虫と蛹が土の中で生活するという生態から、まだ成虫=本来のカブトには到底及ばない、暗い世界に引きこもってばかりで自分の殻を破ろうとしない地獄兄弟の精神性を表しているとも取れる。しかし、地獄兄弟は光を求めようとしていた節がある事から、アナザーカブトが日向の世界で生活するカブトムシの成虫をモチーフにしたライダーフォームの姿を模せているのは皮肉ばかりの要素の中で、彼らにとってたった一つの救いなのかもしれない。太陽の神と称されるカブトは彼らにとって日向の世界の象徴なのである(「カブトムシは夜行性なのでは?」という突っ込みについてフォローしておくと、カブトムシは街灯の光に集まってくる習性があり、ここに地獄兄弟の生き様に重ねる事もできる)。

なお、ベルトのバックル部分は矢車や他のマスクドライダーシステムの資格者が所有するゼクトバックルに見えなくもない(地獄兄弟が所有するベルト以外は変身アイテムの都合上、変身後に現れる)。

即ち、アナザーカブトは日向の者から日陰者に堕ちた矢車の人生を表しているとも取れるし、日向の者になろうとしてもなりきれない矢車の心情が形になった姿なのだろう。しかし、アナザーカブトのデザインは蛹が成虫になるかのように、いつか日向の道を再び歩ける日がやって来るという希望とも解釈できる。


ライダー名と年号は脚部のサイドアーマーに存在し、右部分にKABUTO、左部分に2019と書かれている。


なお、成虫の「カブト」をモチーフとするのに全体的にサナギをイメージした外見となっているのは、原典における矢車が鎖で自らを雁字搦めに縛るシーンを元ネタにしているのかもしれない。いわば動きを縛る物からの連想と言ったところか。

ちなみにキックホッパーのモチーフであるバッタは不完全変態の昆虫であるため、サナギは存在しない。


また、本家のカブト以上に赤いモールドが多いのは、初期設定画のカブトもデザインとして取り入れてるからかもしれない。


能力

オリジナルのカブト同様にクロックアップを使用可能(クロックアップの扱いについてはカブト本編時からブレが生じているので、そちらの記事も参照)。

なお、発動する時はオリジナルや他のマスクドライダーたちと同じようにスイッチを押すような仕草を見せてから発動、「クロックアップ」の音声を低く加工したような音声が鳴る(作中一度だけ発動時に音声が鳴らなかったが押す動作はしていた)。


また、本家のカブトと同じライダーキックと思しき技を発動することも可能。

劇中では天道が発つ回し蹴りのようなカウンターキックやガタックに変身した加賀美が発つ助走を付けた飛び蹴りのようなキックを披露。

発動する際のホーンにエネルギーがベルトから移動してから足に行き着く演出も健在。

こちらではクロックアップとは逆に特に操作もなく(ベルトに触れたようなシーンは1度だけあった)音声もなっていない。

なお、演出や撮影の都合だと思われるがキックを放った際の炎で攻撃してる描写もあり、ちょっとした遠距離の攻撃にも応用できるのかもしれない。


更にキックホッパーへの変身能力も健在の為、状況に応じて任意に変身形態を変えることが出来る。その為、アナザーライダーの中では矢車自身の戦闘能力も相まって純粋な格闘であればかなりの強さを誇る(オリジナルのカブトもチートライダーに名前が挙がるぐらいの強さを持っている為、割と妥当ではあるのかもしれない)。ただ、アナザーライダーの中では『作品の特性を利用して世界を滅ぼそうとする奴』『攻撃を跳ね返す』『重加速を持つ』など特殊能力持ちが多い為、そう考えるとまだマシと言える。


誕生による改変

ZECTに所属していた加賀美の記憶やガタックの力、カブトの敵であるワームが健在であることから、2019年製個体のパラドックスにより改変は起きていないと思われる。

しかし加賀美の言動とソウゴの反応、の言動から、「カブト」の始まりたる1999年の「渋谷隕石」が「カブト」側では起きているが「ジオウ」側では起きていないという食い違い、士曰く「時空の歪み」が発生している模様。

ソウゴは2000年生まれのため、この食い違いを今一つ認識できていない。

作中の台詞から、これはアナザーライダー誕生によるものではないと思われる。


活躍

  • EP37『2006:ネクスト・レベル・カブト』

前話でソウゴ達がギンガを撃破した後、街には度々ワームを伴った隕石が落ちるようになっていた。


ワームが擬態した矢車のかつての弟分・影山が変身するパンチホッパージオウⅡ仮面ライダーガタックが交戦中、ジオウⅡの未来予知で追い詰められたパンチホッパーの前に現れ、ガタックの攻撃をカブトと同じライダーキックで打ち消した。

そして「弟に手ぇ出すな」「加賀美、お前はいいよな…」と恨み言を呟きクロックアップで撤退した。


その後、「自分はワームだが、兄貴があんな怪物になったのが辛い」と告げる影山からの懇願で廃工場へソウゴを呼び寄せるが、その真の標的はソウゴの後をつけていたガタックこと加賀美新であった。しかしアナザーカブトを倒すためソウゴもその罠を利用しており、現れたウォズが変身したウォズギンガファイナリーにパンチホッパーの動きを止められてしまう。

直後、突如現れた巨大隕石を破壊すべくフォーゼアーマーで離脱したジオウを他所に、パンチホッパーと共にウォズ・ガタックと戦闘を開始した。


加賀美の「こいつは影山じゃない!」との説得にも、弟分の影山を守ることだけ考えていた事から聞く耳を持たず、ウォズギンガファイナリーをクロックアップで苦戦させたが、ウォズギンガワクセイフォームの「水金地火木土天海エクスプロージョン」は回避し切れず爆散した。しかし……


(差分)キックホッパー2019


「どうせ俺には宇宙の力なんて無い……地獄の力だけだ!」


爆炎の中からキックホッパーに変身して現れ、ライダーキックをウォズに叩き込むとその隙に姿を消した。

だが地獄兄弟だけでなく、加賀美までもがいなくなっており、建物の外に出たウォズは何故かカップ麺(令和印の極弟味噌)を重石にした置手紙を発見する。


その後、隕石破壊に向かったジオウを見守るゲイツの前に、ふらつきながら川の中を歩く矢車が現れた。


「今……誰か俺を笑ったか?」


  • EP38『2019:カブトにえらばれしもの』

川から上がったところをゲイツに呼び止められるが、「影山は俺が守る」と「弟」を守ることに固執し続けており、影山がワームであることを指摘されても「ワームだったらなんだって言うんだ」「俺のかわいい弟だ」と意に介さなかった。


「笑えよ。どうしても倒さなきゃならなくなったら、俺がやる。もう一度、この手でな……」


影山に固執する理由を問うゲイツに上の言葉で答えた矢車。ゲイツはその姿に、ジオウに「魔王になったら俺が倒す」と言ったかつての己自身を重ねていた。

直後、ソウゴからの電話を受けたゲイツが「何、影山瞬が…?」と呟いたのを聞くな否や、邪魔をさせまいと言わんばかりにアナザーカブトに変身、クロックアップで影山の元へ向かう。


影山は隕石を確実に落下させワームの侵略を成功させるべく、加賀美を人質に取り隕石の破壊に必要なフォーゼ・ギンガのライドウォッチをソウゴとウォズから奪おうとしていた。

ソウゴ達のコダマスイカアームズタカウォッチロイドを使った機転で加賀美は救出されてしまったものの、クロックアップで影山を止めようと変身したガタックを同じくクロックアップで妨害し、ライドウォッチの奪取に成功。さらにパンチホッパーとの連携でガタックを痛めつけ、変身解除に追い込んで去っていった。


潜伏先では地球を滅ぼそうとしている影山に「お前さえいりゃそれでいい」「俺たちはずっと一緒だ」と語っていたが、「地球を滅ぼされちゃ困る」と時を止めたウールにライドウォッチを奪われてしまった。

なお、この時の矢車と影山は令和印のカップ麺(それぞれ『極兄貴塩』『極弟味噌』の兄弟ラーメン)を食していたが、影山がウォッチを奪われたことにかなり動揺していた一方、矢車は我関せずとばかりに食べ続けていた。まさしく先述の言葉に一切の嘘偽りなしというところだろうか。


その後はパンチホッパーと共にゲイツ・ウォズと交戦。「地球なんて俺たちにとっては地獄だ」と地球の危機にすら無関心であり、ゲイツの説得もやはり聞き入れなかった。


必殺技の撃ち合いで一度は変身解除されるも、今度はキックホッパーに変身してガタックと激突。

ライダーキックの撃ち合いに競り負けるも、キックホッパーの装甲を破ってアナザーカブトに変身し、歪められたカブトの力でガタックを変身解除に追い込んだ。


かつてはカブトゼクターに選ばれず、カブトに勝つこともできなかった加賀美。それでも「俺は戦士だ!」と諦めず立ち上がる加賀美の元に、突如カブトゼクターが飛来する。

カブトぜクターを用い、仮面ライダーカブトに変身した加賀美。


矢車「カブトォォ…!


カブト


満を持して登場した「カブトにえらばれしもの」を前にかつての因縁を思い出したのか、苛立ちとも羨みともつかぬ怨嗟の声を上げながら戦いを挑むも、本物の「カブト」との戦いの中で劣勢に追い込まれる。


一方でゲイツリバイブ疾風と戦っていたパンチホッパーも追い詰められており、ゲイツから暗に今こそ自ら影山を倒す「その時」であると諭されるも、「俺達は永遠に二人で地獄を彷徨うんだ…!」とこれを拒否。

直後、ゲイツリバイブの必殺の一撃がパンチホッパーを貫き、影山は倒れる。

影山を助けようと夢中で駆け寄ろうとしたところで割り込んだカブトがライダーキックを放ち、アナザーカブトも爆散。ウォッチも破壊された。


さらにスウォルツの言葉を思い出したツクヨミが自身の力を開放して隕石の動きを止めたことでウォズギンガタイヨウフォームの「バーニングサンエクスプロージョン」で隕石内のワームは焼き尽くされ、ジオウトリニティによって隕石は粉砕。影山の野望は完全に打ち砕かれた。

絶望に打ちひしがれる影山に、矢車は最期の言葉をかける。


矢車「影山…もう一度、兄貴って呼んでくれよ…」


擬態影山「…俺は影山じゃない…お前は俺の…兄貴なんかじゃない……!」


ずっと守ってきた「弟」は最期に「兄」「弟」も否定し、ただの「虫」に戻って散った。


「笑えよ……誰か、俺を……笑ってくれよ……」


全てを失い、再び一人の地獄の住人に戻った矢車は、誰にともなく呟いてフラフラとその場を去っていく。

そんな彼の姿にゲイツは「矢車、すまない……」と言葉を漏らす事しかできなかった。


かけられた言葉は「嘲笑」ではなく「謝罪」……矢車が向かっていくその後は、全てを失った者の絶望の道か、明日への希望の道か。それは誰にもわからない……。


  • EP42『2019:ミッシング・ワールド』

改変された2019年にて、加古川飛流/アナザージオウⅡの配下として登場。

劇中では飛流の命令を受け、アナザービルドと共にツクヨミを付け狙う。途中で門矢士の妨害を受けたりツクヨミに時間を止められたりしたが、最終的にウールがツクヨミを捕縛し、ウォズがジオウⅡを足止めしている間に城まで撤退した。


  • EP43『2019:ツクヨミ・コンフィデンシャル』

アナザージオウⅡが率いるアナザーライダー軍団の一員として再び出現。

アナザーファイズアナザー鎧武と共にディケイドを襲撃するも、ディケイドが繰り出したディケイドスラッシュでまたしても撃破された。


余談

  • デザインを担当した篠原氏によると、デザインコンセプトは「オリジナルのカブトとネイティブワームのハイブリッド」との事。
  • TV本編では初となる、原典のレジェンドライダー(厳密には本人ではないが)が単独でとどめを刺した(基本形態で)ことで完全撃破されたアナザーライダーである。今回ジオウは隕石破壊に奔走していた為、ゲイツとの絡みがほとんどであった。
    • 劇場版も含めればアナザー電王の前例があるがあちらは基本形態でなく別のフォームがとどめを刺している。
  • アナザーライダーの共通の意匠が見られる一人で、アナザーウィザードアナザー鎧武アナザークイズアナザーリュウガアナザー龍騎アナザーブレイドアナザーキバと同形状のパーツが確認できる。
  • 変身シーンを挟まずアナザーカブトからキックホッパーへと変わり炎の中から登場する様は、ワームの脱皮やカブトに登場するライダーシステムのキャストオフの演出を彷彿とさせており、アナザーカブト自体には再現されていないオリジナルのマスクドフォームの要素とも取れる。
    • 第38話では逆にキックホッパーの装甲を破ってアナザーカブトに変わっており、よりキャストオフに近い描写がされている。
  • 矢車は、アナザーライダーの中では唯一以前のライダーの力を失っていない人物である。それに加えて、カブト編のアナザーライダーでもある。ジオウでのレジェンドライダーはジオウ達とは誤解や成り行きなどで交戦することはあっても、最終的にソウゴ達に協力するライダーが大半を占めている中、矢車・影山の地獄兄弟は最後までソウゴ達と敵対した数少ないレジェンドライダー達である。
  • 矢車の行動は例え偽物であっても、それが大切な存在であれば守り抜くというカブトの根幹をトレースしたとの解釈できる。
    • しかし、矢車の真意は外見を模したワームを守ると言う代替行為に過ぎず、アナザーライダーとしての在り方同様、本来のカブトからは著しく歪んでいる。
    • また、「影山になったワームの頼みで彼を守る」目的自体が、「ネイティブになってしまった影山の頼みで彼を介錯する」と言う原作ラストの展開の反転と見る事も出来る。
    • 擬態影山の目的は「ワームの巣食う隕石を地球に迎え入れる」事であり、これはTV版との繋がりが示唆される劇場版カブトの物語を思わせ、曲がりなりにも「カブト」がそれに加担してしまっている形なのは、天道に対する強烈なアンチテーゼとも言える。
  • アナザー影山の最期の台詞は「ワームの芝居で影山を完全にコピーできていなかった」説、「逆に影山を完璧にコピーし過ぎていたが故に、影山の意識がワームの本能を上回り、矢車の「兄弟」への未練を断つ為に放った説もある。
  • 原典の矢車は闇の中でも輝く白夜を目指した所で終わるが、こちらでは闇への兆しである夕日へ向かっていくと言う対比になっている。これを全てを失った者の絶望と見るか、明日への希望と見るかは視聴者に委ねられている。
    • 担当監督の山口恭平監督は「当時白夜を目指そうとした矢車に、最後は闇ではなく光に向かう形にしてあげたかったのです」Twitterで語っている。
  • 今回の戦いは「カブトに選ばれし者」と「カブトに選ばれる事のない者」との戦いを描いている。
    • 加賀美はパーフェクトゼクターを持った天道の次に多くのゼクターに認められた男であり、原典ではガタックゼクター・ザビーゼクター・ハイパーゼクター(ハイパーバトルビデオ)と3体のゼクターの有資格者だった。
    • 一方で、カブトに選ばれずアナザーカブトに変じた矢車は、かつて仮面ライダーザビーだったがゼクターに見放された経験があり、加賀美とは対になる存在と言える。
    • 尚、彼は最初にカブトと対峙したマスクドライダーであり、キックホッパーとしてもカブト及び、ガタックへの「赤い靴計画」の対抗策として作られた設定もあるとされる為、その点でカブトとは対立する存在とも言える。
    • 今回の「カブト編」では地獄兄弟・加賀美・(三島正人が変貌していた)グリラスワームと、ザビー関連の人物?が勢揃いしている。
  • カブトの「ハイパーバトルDVD」において、加賀美は天道のカウンター主体で戦う戦法を真似しようとしたが結局失敗しており、今回加賀美が変身したカブトも積極的な戦闘スタイルを取っていた。
    • まさに天道とは違う道を行く「加賀美のカブト」であると言えよう。
  • また、特殊な存在であるアナザーディケイドを除くと、平成一期のアナザーライダーの中では最後に登場したアナザーライダーとなる。アナザーカブト自体、時に関する能力を持っている点、アナザーライダーの中でも特にオリジナルと対極な見た目変身者がオリジナルキャストかつ、かなりの戦闘能力がある等、こちらもアナザードライブと同様「歴史から消えた仮面ライダーとその敵の存在を引き受ける存在」にして「仮面ライダージオウにおける敵怪人」でもあるアナザーライダーの1つの完成形と呼べる存在でもある。

関連タグ

仮面ライダージオウ アナザーライダー カブト(仮面ライダー)

矢車想 仮面ライダーキックホッパー

アナザーフォーゼ/アナザーファイズ:「脱皮」するアナザーライダー。前者は『宇宙の敵』と戦った同例がある。

アナザードライブ:平成二期最後のアナザーライダー。


フィロキセラワーム:『仮面ライダーディケイド』のカブト編に登場するワーム。仮面ライダーザビーの変身者であり、カブトの変身者に擬態していた。ディケイドにおける矢車枠。

仮面ライダーコーカサス:劇場版『カブト』で登場した仮面ライダー。ジオウにおける矢車と同じくワームの巣食う隕石を地球に迎え入れる計画に加担していた。

奇械人スパーク:同じカブトムシの仮面ライダーを歪めた存在。


天道総司:現実の仮面ライダーカブト


アナザーキバアナザーカブトアナザー電王

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