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タイガーマスク

たいがーますく

タイガーマスクとは梶原一騎原作のコミック、及びその主人公・伊達直人のリング上での姿。またソレをモチーフとした実在のプロレスラー。
目次 [非表示]

概要

あらゆる憎しみあらゆる悪口

虎だ!虎だッ!お前は虎になるのだッ!!


正体不明のプロレスラー・タイガーマスクが、悪役レスラー達と壮絶な戦いを繰り広げる物語。

漫画・アニメともに昭和の名作として有名。

また、新日本プロレスとタイアップして実際のプロレスラーとして登場したタイガーマスクが、社会現象的な人気を博した。


プロレス(しかも当初主人公は反則上等のヒール)を題材とした作品で、そんなこともあってか残虐なシーンも少なくないが、「タイガーマスク、伊達直人は私の永遠のヒーロー」という人も少なくないそうで。


あらすじ

プロレス界に新星のごとく現れマットの上で大暴れする覆面悪役レスラー・タイガーマスク。誰も知らないその正体は、幼い頃に悪役レスラー養成所「虎の穴」に拾われれ、壮絶な鍛錬の末に悪役レスラーとしてデビューした「伊達直人」青年であった。

彼は悪役でありながら、得たファイトマネーを自分が育った孤児院「ちびっ子ハウス」に匿名で寄付し続けていた。しかしちびっ子ハウスの困窮は想像以上であり、それが原因で直人は虎の穴本部に課された上納金を収めることができなくなってしまう。それは虎の穴に対する重大な裏切り行為であり、一転直人はリングの内外で虎の穴から命を狙われる身となってしまう。

どうせ虎の穴を裏切ったのならば、せめて孤児院の子供たちに誇れる戦いをしたい。

直人は、悪漢としての自分と決別し、悪役レスラーと戦う正義の覆面レスラー・タイガーマスクとして生きる過酷な道を選ぶのであった。


原作漫画

原作・梶原一騎、作画・辻なおき

1968年から1971年にかけて、講談社の漫画雑誌3誌を渡り歩きつつ連載された。

あしたのジョー』や『巨人の星』と並び、梶原一騎作品の中でも特に高い知名度と人気を誇る。

当時人気だった実在のプロレスラーが多く登場し、物語を盛り上げた。中でもジャイアント馬場は、タイガーマスクを導く存在として半ばメインキャラの扱いだった。


アニメ版

1969年10月から1971年9月にかけて、読売テレビ制作・日本テレビ系列の一部で放送された。

原作と並行して展開され、大きな人気を博したが、当時それほど前例のなかった「人気漫画をアニメ化してみると、アニメでの展開が早くて、漫画の内容を追い越してしまった」現象に見舞われ、だんだんとアニメオリジナルの展開やキャラクターが増えていった。原作内容は「ブラックV」の辺りまでしか反映されず、「ウルトラタイガードロップ」「ウルトラタイガーブリーカー」に続く第三の必殺技は映像化されていない。


この影響で、最終回の展開も、原作漫画と大きく異なっている。構造的にはほとんど真逆の結末となったが、原作者の梶原はこれをいたく気に入っており、「こういう最終回を描いてみたかった」とまで激賞していたとのこと。

この最終回は大きな盛り上がりを見せ、現代でも昭和アニメの名シーンとしてテレビ番組などで取り上げられることがあるほどの人気を得た。アニメが見事に完結したあと、ほどなくして、原作漫画も呆気なく唐突に終了した。


なお、原作では出番の少なかったアントニオ猪木がこのアニメでは出番が増えているが、放送終了後に新日本プロレスが立ち上げられ、以降生涯にわたって馬場と袂を分かったため、このアニメは馬場・猪木の両名が揃って登場した最後のメディア作品(?)となった。


実写映画

2013年にはウエンツ瑛士主演で実写化された。

連載当時と現代でのプロレスの扱いの違いを反映してか、あるいは予算の問題か、舞台はプロレスから地下闘技場に変更されている。

またスタントシーンの影響で、タイガーマスクをはじめとするレスラーは、ボディスーツとアーマーで全身を覆うデザインになっており、プロレスラーというよりは特撮ヒーローっぽさが強かった。


ウエンツの他に釈由美子や平野綾哀川翔などが出演し、主題歌をAAAが担当するという豪華なメンツの映画だったのだが、全国でわずか39館での公開に留まり、そのうち3割が初週で、残りも2週目で公開を終了するという何とも寂しい扱いに終わった。

あまりにも売れなかったせいか知名度は低い。


続編

タイガーマスク二世

前作から10年ほど経って製作された続編。

アニメではなく原作漫画の後日談となっており、孤児院『ちびっ子ハウス』出身のスポーツ新聞記者・亜久竜夫が新たなタイガーマスクとなって戦う。伊達と同じく虎の穴出身だが、彼とは違って最初からスーパーベビーフェイスとなっており、単純明快な勧善懲悪の戦いを繰り広げる。


漫画は1980年から1981年にかけて、複数の雑誌で連載された。原作は引き続き梶原一騎。作画担当は掲載紙によって違った。


1981年4月から1982年1月にかけてアニメ化もされ、月曜19:00-19:30の時間帯にテレビ朝日系列で放送された。

全日本プロレスと関係が深かった日本テレビ系列ではなく、新日本プロレスと縁の深いテレビ朝日系列での放送ということもあってか、登場するのは新日本プロレスの選手のみで、前作であんなに活躍していたジャイアント馬場が一切登場しなくなっている。


裏番組に「あしたのジョー2」があった当時は視聴率が6〜7%に低迷、テレ朝編成部の高橋浩はテコ入れをしても視聴率が回復する見込みがないと判断し打ち切りを決定。33話で終了した。


タイガーマスクW

2016年秋に、東映アニメーション創立60周年記念企画の一環として、完全新作の続編が制作された。

『二世』とは異なり、アニメ版第1作の続編であり、被災地出身のレスラー・東ナオトと、その同期藤井タクマの二名が、二人のタイガーとなって鎬を削る。


テレビ朝日系列フルネット24局でカバーされた。クロスネットの福井放送とテレビ宮崎では放送なし。テレビ朝日にて土曜深夜に「プロレスアワー」として、ABCで日曜深夜「マッスルサンデー」として、本作とプロレス中継番組「ワールドプロレスリング(ワープロ)」のコンプレックス編成となった。一部の局を除き「ワープロ」の前か後に放送され、同作と番組連動となったた。

本作終了により、「ワールドトリガー」終了以来半年ぶりに再開していたテレ朝制作の東映アニメーション作品は再び休止期間に入った。


詳しくは個別記事を参照。こちらのタイガーマスクも新日本プロレスのリングに上がっているのだが、便宜上としてリングネームは「タイガーマスクW」となっている。

新日本プロレス公式サイト内 タイガーマスクW プロフィール


実在のタイガーマスク

1981年、『二世』と新日本プロレスとのタイアップで、現実の試合にもタイガーマスクが登場した。当時、『二世』のアニメに合わせて「新日本プロレスの試合にタイガーマスクが本当に登場するぞ」という告知も流れていた。

このタイアップは成功を収め、タイガーマスクは現実でも大人気を得た。以降、今日に至るまで、計5人のタイガーマスクが現実のリングに登場している。

わかりづらいが、初代タイガーマスク連載中には存在せず、『二世』の頃に生まれたレスラーである。


初代

現実に現れたタイガーマスクの伝説の始まり。とにかく身軽で、華麗な蹴り技と、「空中殺法」と呼ばれる跳び技が特徴(梶原がタイアップ企画承諾の条件として「コーナーポストに飛び乗れるほど身軽なレスラーを」と条件指定したため)。このスタイルは以降のタイガーマスクの原型ともなった。

その派手でキレのある戦いぶりが老若男女を魅了し、アントニオ猪木やジャイアント馬場をも凌ぐほどの凄まじい人気を獲得。若干人気が下降気味だった新日本プロレスを復活させたばかりか、黄金期ともいえる人気をもたらした。

……が、中の人はかなり嫌々やっていたらしく、結局2年ちょっとでマスクを脱いで引退してしまった。以降、新日本プロレスは、このタイガーマスクブームを再現しようとして迷走することになる。

今なお、タイガーマスクと言えばこの人を指すことがほとんど。ぶっちゃけ、後に続く3人とも、この人の人気には遠く及んでいない。

羊羹を一棹まるごとポッキーのように食うという凄まじい甘党でもあった。


二代目

中の人は元来ヘビー級で、身軽な初代とは似ても似つかないスタイルのレスラーだったが、元来のセンスの良さを生かして、初代とは違うタイガーマスク像を作り上げた。

しかし、それでも「タイガーマスクと言えば空中殺法」という期待には終始悩まされた。最後には無理が祟って膝を壊し、1年近く休場せざるを得なくなったりもした。


三代目

当初は1回限りの登場の予定だったが、人気だったために正式デビューした。

しかし二代目同様、初代とは違うスタイルなのに「空中殺法」を期待されたことで悩み、結局1年もせずにマスクを脱いでいる。

ただ、中の人はマスクを脱いだ後もタイガー系の技を多用していることから、タイガーマスクとして戦った経験はその後も生かされている様子。

現在埼玉県上尾市内にて道場を経営。


四代目(現役・正体不明)

現・タイガーマスク。1995年にみちのくプロレスでデビューし、その後新日本プロレスへ移籍した。

これまでの3人とは違い、デビュー当時からタイガーマスクを名乗り、一度もマスクを脱いでいない、今時珍しい正体不明のレスラー。わかっているのは、初代タイガーマスクの直弟子ということのみである。

……が、自身のInstagramではほとんど素顔が見えている投稿があったりする。子供の同級生にも、タイガーマスクであることがバレてしまっているらしい。

ちなみにタイガーマスクだが大の巨人ファンである。


[[新日本プロレス公式サイト内 タイガーマスク プロフィール

http://www.njpw.co.jp/profile/691


五代目(現役・正体不明)

原作者の弟である真樹日佐夫がプロデュースした、これまた正体不明の謎のレスラー。

真樹氏曰く「新人ではなく既にキャリアのあるレスラー」との事。


番外・タイガーマスク運動の虎達

タイガーマスク運動において「伊達直人」と名乗り、児童保護施設にランドセル等を寄付した者達。詳細は該当項目を参照。


影響を与えた(?)キャラクター

「タイガーマスク」以外の作品に登場する、トラ(またはヒョウなど)のマスクを被ったキャラクター。


パロディ・オマージュ

後の『キン肉マン』シリーズでは作者が梶原一騎作品のファンなのもあってか非常にパロディやオマージュが多い。ジャンプ漫画ではよくあることである


題材タイガーマスクキン肉マン(2世含む)、闘将!!拉麺男
主役の衣装を勝手に着たせいで人違いでボコられる仲間大木金太郎ラーメンマンランボー
縞模様の覆面グレートゼブラキン肉マンゼブラ
急に現れたため主人公に疑心暗鬼の念を抱かれる助太刀モンゴルマン
新技会得の為に山で猛獣を倒すタイガーV(VSヒグマ)
剣山デスマッチゴルゴダ・クロスヒカルド
蜘蛛の巣デスマッチデビル・スパイダーアシュラマン
水中デスマッチピラニアンアトランティス
魔法陣デスマッチアメリカの偽タイガーサタンクロス

関連タグ

プロレス 佐山聡 三沢光晴 金本浩二

虎の穴 伊達直人

トラ) マスク

タイガーマスク運動

타이거마스크

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