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チョウセンアサガオ

ちょうせんあさがお

ナス科の草本植物。ダチュラ、マンダラゲとも。観賞用に栽培されるが、意識障害を引き起こす有毒成分を含む。
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概要

チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)とは、ナス科チョウセンアサガオ属(ダチュラ属)の植物である。曼陀羅華(マンダラゲ)、キチガイナスビの別名を持つ。

また学名の属名である「ダチュラ」と呼ばれる事もある。「ダチュラ」の名で流通していたが、オウム真理教が本種の薬効を悪用したことで風評被害に遭ってしまった。

似ている種類にキダチチョウセンアサガオがある。


名前に「アサガオ」とあるが、ヒルガオ科に属するアサガオとは縁遠い植物である。(アサガオにも種子に軽い毒があり、薬用に使われることがある)


日本には江戸時代に薬用植物として伝来し、帰化植物として定着した外来種である。熱帯アメリカ原産ともインド原産とも言うが、いずれにしても朝鮮半島とはあまり関係がない。


麻酔鎮痛作用が見込まれ古代から活用されてきた。江戸時代の医者である華岡青洲がこの植物から通仙散という麻酔薬を精製することに成功した実例もあるが、同時に含有されるヒヨスチアミンやスコポラミンの効果による幻覚作用や意識障害を引き起こす強い性を有する。


つぼみはオクラ、根がゴボウ、種子はゴマに似ているため、誤食による被害が発生することもある。毒性が強いため、食べるだけでなく舐めるだけでも危険。

興味本位に摂取するのはやめるべきである。また、この植物を台木として接ぎ木を行ったナスやトマトの苗を栽培し、その果実を食したところ、めまいや嘔吐を引き起こしたという実例もある。


白いラッパ型の花を咲かせ、観賞用としても用いられる。

黄色く先が広がった花を咲かせるキダチチョウセンアサガオはこれまではチョウセンアサガオ属の変種と考えられてきたが、研究が進み、近年はキダチチョウセンアサガオ属(園芸名は「ブルグマンシア」)として独立し、「エンジェルズ・トランペット」の名で売られるようになった。ただ、チョウセンアサガオ属の品種もエンジェルストランペットの名称で売られることがあるためややこしい。


余談

アメリカ大陸では、棘が生えている丸い実の形と毒性から「マッドアップル(狂人のりんご)」「ソーンアップル(トゲのあるりんご)」という別名がある。

植民初期のバージニア州ジェームズタウンで飢餓に陥った住民の多くが犠牲となり、後に植民地の反乱制圧に訪れた英国軍人の食事に住民が仕込んで中毒を起こさせたともいわれる。

その歴史から「ジムソンウィード(ジェームズタウンの毒草)」という呼び名もある。


インディアンは、おしゃべりな双子が精霊に口止めされていた秘密をしゃべってしまったために変えられてしまった毒草であると伝える。(意識障害を起こししゃべり続ける中毒症状から)


罪人を意志のないゾンビに変えるブードゥー教の秘薬・ゾンビパウダーの原料の一つであるとの説もある。


薬屋のひとりごと

曼荼羅華の別名でアニメ1期20話で放送された。

猫猫の活躍により皇弟華瑞月暗殺計画が失敗したことを知った翠苓が、「チョウセンアサガオ」と「フグ」を材料に発明した「蘇りの妙薬」を検視後に目覚めるように調節し服用、助けに来た一味と死体置き場から逃亡する顛末が描かれた。

事件の前から軍部直属の薬草園に少数ながら植えられており、翠苓も「春が来たら(チョウセン)アサガオを植えるつもりよ」と猫猫に語っており、このことが猫猫に事件の真相を見抜かせるきっかけとなった。

翆苓を検視した医官によると「あくまで伝説」であり、フィクションである。


花言葉

「素敵な恋人」「愛敬」「偽りの魅力」「変装」「恐怖」


誕生花

8月9日10月23日


関連タグ

植物  毒草

曼陀羅華 ダチュラ(ダツラ) エンゼルトランペット(エンジェルトランペット)

イワン・ペレペルキナ 姑獲鳥の夏 オメガトライブ  薬屋のひとりごと

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