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令和の米騒動

れいわのこめそうどう

曖昧さ回避。ここでは、2023年8月頃に中日ドラゴンズ内で起こった「米禁止令」について解説。
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曖昧さ回避編集

  1. 2023年8月頃に中日ドラゴンズ内で起こった米禁止令。本記事で解説
  2. ゲーム「天穂のサクナヒメ」のブームに付けられたフレーズ。
  3. 2024年に発生した米の価格高騰のこと。2024年8月末頃にニュース番組などで取り上げられ、「令和の米騒動」は「新語・流行語大賞2024」にノミネートされている。⇒こちらの詳細は令和の米騒動(2024年)を参照。

概要編集

プロ野球・中日ドラゴンズにまつわるなんJ語の1つ。

「令和の米騒動」という名称は、2023年8月23日に発行された新聞「夕刊フジ」のとある記事見出しタイトルから。


事の経緯編集

2023年8月3日の本拠地バンテリンドームでの阪神タイガース戦が始まる前、ベンチ裏にある食堂の入り口に「当面の間、白米を提供しません」との張り紙がされた事を発端とする騒動。

きっかけは横浜DeNAベイスターズから現役ドラフトで加入した2023年、開幕から打線の中軸として活躍してきた細川成也選手。彼が夏場に入り調子が落ちてくると、立浪和義監督は「ご飯の食べ過ぎで動きが鈍くなったからだ」と考え、改善策としてご飯の準備をやめさせた。すると成績がまた上がってきたため、「だったら他の選手にも当てはまるのでは」との発想で立浪監督の鶴の一声で決まった。


炊飯器は忽然と姿を消し、白米は小さなおにぎりのみ。何の前触れもどこからの説明もないまま、紙切れ1枚で主食を召し上げられたナインは不満を爆発。そして夕刊フジによって報道されると、あまりにも古臭い昭和的考えから立浪監督への批判が殺到。ネット上では自軍への兵糧攻めと皮肉られている。


ソースが夕刊フジであったことから、信憑性に関しては8月16日読売ジャイアンツ戦、試合前の声出しの際の石垣雅海選手の発言

  • 今日食堂入ったとき、米なかったので。今日は米米CLUBではなくて、米なしCLUBで行きましょう

…を膨らませた創作で、単なるトラブルであり立浪監督が指示を出したわけではないのではという見方も存在した。ところが、地元・CBCラジオ制作の中日ドラゴンズ情報番組「ドラ魂キング」でも若狭敬一アナが言及しており、米が出ていないのは事実とされている。なお、9月12日のデイリー新潮によれば石垣選手の円陣での発言が立浪の逆鱗に触れ、「円陣で監督の方針を揶揄するような発言は禁止」というお触れが出されたとか。


8月31日には週刊文春がバンテリンドームの食堂で撮られたとされる「しばらくお米はありません!」と書かれた張り紙の写真を掲載している。

9月12日には、夕刊フジ(ZAKZAK)に続報となる記事が載った。曰く球団幹部やスタッフでさえも米禁止であること、8月22日の阪神戦では阪神甲子園球場が高校野球で使えないため京セラドーム大阪での開催になった関係で発注ミスが起き、カレーライスが出たこと(なお試合にはサヨナラ負けしたため再び米禁止になっている)、選手たちはおにぎりを複数どんぶりに入れて牛丼を作っているが、おにぎりを食べ過ぎると立浪に密告されかねないといった情報が掲載された。


事の真相編集

同年10月21日、メ~テレ社屋で行われたイベントにおいて、野球解説者で中日OBの平田良介氏から事の真相が語られた。

平田氏曰く、細川成也福永裕基の両選手が試合の2時間前にバンテリンドーム内の食堂にて談笑しながら山盛りの白米を食べていたところ、そこに偶然立浪監督が来訪。「そんなに食べて動けるのか」と聞かれ、「動ける」と返答した両選手に「結果を出せなければわかってるな」と監督が発破をかけたとのこと。しかし両選手は結果を残せず、結果監督の判断で米が出なくなった。

おにぎりが出ているので米が食べられないわけではないこと、米禁止にライデル・マルティネスが抗議し投手は米が解禁されていることも事実だという。


また、立浪監督と親交のあったタレント・稲村亜美氏が同年11月4日、山梨放送のラジオ番組出演した際にこの件について立浪監督本人に伺っていた事を報告。

スタメン選手が試合の1時間前に「丼メシを牛丼にして食べていた」のを見て、「それを食べたら体が動かないだろ」と注意しても止めないから「もう撤去しろ」ということに。スタメンの野手には「おにぎりがあるからそれで我慢しろ」と通達していたという。「立浪監督自身は現役時代に試合前の食事をバナナ1本で済ませており、自身の成功例も踏まえて選手が体が動かなくなるのを考慮して止めた。試合後は独身の選手のために監督の意向で食事が用意され、『終わってから食え』という話だった。」とのこと。


エピソードあれこれ編集

  • 立浪監督が現役時代よりフレーズとして使用してきた「」(「気」の旧字体)に注目が集まり、「氣から米の字を抜いて气になった」とネタにされた。
  • 中日のクローザー、ライデル・マルティネス投手が「なぜ白米が提供されないのだ」と反旗を翻した(キューバは中米の国としては珍しくバレンシア米を中心とした米を主食としている国である。)ところ、程なくして投手陣にはどんぶり飯が解禁された。また「米禁止令」そのものは、二軍の選手は元から対象外。そのため、9月26日の二軍の試合で米の差し入れを受けた大野雄大投手も「ファームは米食べれるんで」と言っていた。
  • 中日のベテラン、大島洋平選手は自分の立ち位置を示すため、練習後に選手・スタッフに「うな丼弁当」配り(一部報道では「ひつまぶし」とも)を月1回行っている。8月は4日・5日に手配され、この日野手は(実質的に)米が食べられたそう。
  • 記事の掲載日である8月23日は、夏の甲子園の決勝が行われていた。慶應義塾高校が「本家の米騒動」よりも遡る107年ぶりの優勝を決めた中この「令和の米騒動」が報道されると、X(Twitter)では高校野球関連の話題をかっさらってトレンド入りした。
  • この騒動が騒がれた頃とほぼ同時期に、音楽フェス「サマーソニック」(サマソニ)にて芝生の劣化を防ぐためとの名目で一部エリアでスポーツドリンクが禁止され、塩飴なども没収されたことにより熱中症による体調不良者が続出した事が批判された(参考記事)。「白米禁止」と「塩飴没収」の文字がX(Twitter)のトレンドに並び、「これは本当に令和の日本の話なのか?」とユーザーが困惑する事となった。
  • 3年前の2020年。「米は力だ!」がキャッチコピーであり本格的な稲作を体験できるゲーム『天穂のサクナヒメ』がヒットを記録し、パッケージ版が品薄となった際に「令和の米騒動」というフレーズが話題となっており、今回は別の形でなんJ語として再燃した。
  • 漫画『逃げ上手の若君』では、松井優征先生が元々プロ野球ファンだった影響もあり、『「しばらくお米はありません!」と書かれた張り紙』のネタが拾われている。「週刊少年ジャンプ」2023年48号に掲載。

余談編集

この騒動に前後して、

  • 8月20日にアサヒ芸能で「立浪監督はほんのジョークのつもりだったかもしれないが、『こんにちは、おバカさん』と選手のモチベーションを削ぐ発言をしたとされる」という趣旨の記事が報道・公開される
  • 8月23日の阪神戦でビジター球場14連敗の球団ワースト記録更新
  • 8月25日のDeNA戦では、9回表に3年目の近藤廉投手が敗戦処理で投げるも1イニングに10失点を喫して大敗、相手の先発だったトレバー・バウアー投手から同情するようなコメントを残したほか、近藤投手に労うファンや出身大学からもコメントが寄せられる。
    • ちなみに、近藤がウマ娘 プリティーダービーでの推しキャラの一人にライスシャワーを挙げており、「ライスシャワー推しを公言したから晒し投げに遭った」というネタがあった。
    • なお、近藤が過去に登場曲に使用していた水瀬いのりが白米を好物として挙げていたため、このことも関係があるのではないかとネタにされた。
    • その翌日、立浪監督はこの試合で登板した4投手全員を登録抹消。近藤については現実的に62球も投じたリリーフはどのみち数日投げられないという事情も考慮する必要はあるが、(当時防御率5点台だったとはいえ)この試合唯一0点で抑えたはずの3番手・岡野祐一郎までとばっちりで抹消されたため、「連帯責任を取らされたのでは?」という推測も上がりなんG民は戦慄。
    • なお、近藤については次のチャンスもないまま戦力外通告による現役引退に追いやられる可能性まで危惧されていたが、最終的には自由契約を経ての育成再契約に落ち着いている。
  • 同日の試合では両チームとも長打を打つたびにJAあいち経済連から「あいち米 愛ひとつぶ」が贈呈されたが、中日サイドは2人分の米獲得だったのに対し、DeNAサイドは10人分の米を獲得したため「米スターズ」「鬼畜米帝」と呼ばれる
  • 同じく25日、バンテリンドームで販売されている「選手プロデュースメニュー」のラインナップが更新、偶然にもこのタイミングで「立浪監督プロデュースメニュー」がこれまで販売していた「回鍋肉丼」から「Wチーズバーガー」へと切り替え(米派よりパァン!)
  • 8月26日のDeNA戦で大島洋平選手がNPB通算2000本安打を達成するも、温存していた勝ちパターンの投手が打ち込まれて延長戦で敗戦
  • 同日まで8連敗を記録し、「第二次世界大戦中の米の節約」に因んで「中日本帝国」「(米を)欲しがりません、勝つまでは」、中国の不動産会社「中国恒大集団」に因んで「(反米の)中日恒敗集団」と呼ぶネタが自然発生する
  • 8月27日、柳裕也投手が登板して6回裏に味方が1点入れるまで、直近の登板4試合含め34イニング連続でムエンゴ
  • 同日の試合では宇佐見真吾選手の適時打で延長戦でサヨナラ勝ちを収めるも、「宇佐見のサヨナラ」×2(13日・16日)→負け×8→「宇佐見のサヨナラ」…と直近の3勝で「宇佐見が打たないと勝てない」という珍現象が起こる

…と前後の1週間でこれでもかというぐらいネタが大量投下され、なんJ界隈では内容の濃い1週間になった。

チームの連敗続きに立浪監督への批判が殺到し、彼の解任を求める声や中日ファンを辞めるを宣言する者も現れていたが、同年9月15日には立浪監督の続投(元々3年契約の3年目にあたる部分でもあったとされている)が発表され、続投を決めたフロントや受託した監督を対象とした炎上騒動めいた状態に発展していた。


切り抜き動画編集

立浪監督が若手時代に出演していた、スポーツ用品メーカー・SSKのCMなのだが……


関連イラスト編集

第72話『3年B組竜歌ちゃん先生』某球団に入団したライスに知らされる米禁止令

メジロ・アントワネット米スターズ


関連タグ編集

中日ドラゴンズ なんJ語 戦う顔 打つ方はなんとかします チュニドラ


しばらくお米はありません!:『逃げ上手の若君』でもネタにされた言葉。北畠顕家(逃げ上手の若君)の記事も参照。


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