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仮面ライダーザイア

かめんらいだーざいあ

特撮ドラマ『仮面ライダーゼロワン』の派生作品、Vシネマ『ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷』に登場するVシネマ限定の仮面ライダー。
目次 [非表示]

ゼツメツ!Evolution!

ミリタリーホーン!


「変身!」


パーフェクトライズ!

When the five weapons cross,

the JET BLACK soldier ZAIA is born.


"I am the president."


「Presented by ZAIA……」


「これこそZAIAのテクノロジーの全て、仮面ライダーザイアだ!」


CV:ジェイ・ウェスト

スーツアクター:中田裕士


変身者

リオン=アークランド


概要

ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷』に登場する仮面ライダー

ZAIAエンタープライズ本社CEOリオン=アークランドが、ザイアサウザンドライバートリケラトプスゼツメライズキーカルノタウルスゼツメライズキーを装填して変身する。

ゼロワン』シリーズにて今までありそうで無かった恐竜の力を持つライダーである。

なお、変身アイテムが通常の生物であることから分かるように、アークライダーではない。


外見は仮面ライダーサウザーが赤い複眼に真っ黒なボディになり、アークゼロを髣髴とさせるカラーリングになった色違い…の様だが、実は肘下と膝下がアークゼロと同じ形状に変わっている。また、ザイアにはサウザーにはなかった銀色のラインが入っている。

とは言え初見の印象は黒くなっただけのサウザーなので、初めて公開された際、多くのユーザーから「黒サウザー」と呼ばれた。

その為か、派手な見た目のサウザーとは真逆の印象となっている。


変身音声はサウザーのアレンジで、「五つの兵器が交わる時、漆黒の戦士ザイアが誕生する」「ワタシこそが社長」と言った所か。

また、お馴染みの「Presented by ZAIA」はシステムでは無く自分で言っている


スペック

現時点では詳細なカタログスペックは不明だが、「ZAIAのテクノロジーの全て」と言うだけあってスペックはサウザーの上位互換と思われ、実際に劇中でも仮面ライダー滅スティングスコーピオン仮面ライダー迅バーニングファルコンをまとめて相手取るなど高い戦闘能力を有していることがうかがえる。詳細は後述。


能力

リオンの「ZAIAのテクノロジーの全て」と言う台詞通りの優れた格闘能力を見せた他、サウザンドジャッカー抜きで触れた敵の能力を吸収、攻撃に転用出来ると言う恐ろしい力を発揮し、ゼロワン世界において指折りの強者であるを含んだ滅亡迅雷ライダーたちを完全に圧倒して見せた。最新のゼツメライズキーを二本使っていると言う事で、実質性能自体は完全なサウザーの延長線上に位置する事が分かる。

サウザンドライバーの特性故か、はたまたキーの製造工程から見直したのか、同じくゼツメライズキーのみを使用した例と比べても、特にベルトに急激な負荷が掛かる事も無かった。


但し、抽出したライダモデルを保存して攻撃や防御を自在に行えたサウザンドジャッカーとは異なり、吸収した能力は保持し続ける事は出来ない様子で、吸収能力を披露したのも滅や迅との初戦のみである。また、システム自体が上位互換と言っても吸収能力は数秒間敵に触れ続けないと発動出来ない。

そこそこのリーチから安全にライダモデルをジャックライズで盗めるジャッカーと比べると、これだけに依存するには安全性に関しては逆に退化しているとも取れる。その為、完全に武器要らずと言う訳では無く、無くても使える程度に考えておいた方が安全か(実際に作中でもサウザンドジャッカーを取り出している場面があり、リオンのボクシングを主体とするスタイルと噛み合わなかったのであまり使われ無かっただけだと考えられる)。


良くも悪くも吸収能力以外にはこれと言った強みがないので、所謂サウザーの時点でも指摘されていた基礎スペック以外に長所が無いと言う弱点も継承してしまっているのが痛い所。サウザーが『ゼロワン』本編でサウザンドジャッカーのライダモデル能力によって格上たちとの戦いにもある程度食らい付けていたのに対し、ザイアの場合はジャッカーの拡張性を活用しておらず、描写では相対的に弱体化して見えてしまう。

但し、これはあくまでリオンと天津の戦闘スタイルの違いによる面が大きく、天津のサウザーの戦闘スタイルをザイアが行うと想定した場合、ジャッカーを失った時に攻め手の大半を失うというサウザーの弱点はザイア本体にも吸収能力を付与した事で克服している。


単純な実力だけを見ればメタルクラスタホッパーランペイジバルカン、これまでに登場してきたアークライダーたちにも負けない優れたハイスペックを持つ事には変わらないと思われるが、自身に比肩するスペックを持つリアライジングホッパーや、それ以上のゼロツー辺りと比べると少々格は落ちるかもしれない。


エデンが備えていたナノマシン能力の様な搦め手も特に持っていない事を見ると、仮に滅亡迅雷らを何とか出来たとしても『ゼロワン』世界最強と名高いゼロツーを敵に回すには余りにも分が悪い様に見える。実際に劇中でも飛電或人通信衛星ウィアの打ち上げで地球にいない所を見て滅亡迅雷.netに接触したと言う事実が、ある意味仮面ライダーザイアの性能の限界を証明してしまったとも言えるだろう(そして、その選択肢がゼロツーの株を戦わずして上げたと言える)。


もっとも劇中の描写を見る限り、リオン本人としては「ソルドを統べる存在」として仮面ライダーザイアの力を使うつもりだった様子であり、事実初めから自身一人だけで敵と相まみえた事は劇中で一度も無い


後述するリオン自身のスタンスも踏まえて考えれば、遠近共に隙が無い強大過ぎる力を自分一人が持つ事自体にそもそも意味や価値を見出していなかったと考えるのが妥当であろうか。


使用アイテム

変身ベルト。2つのゼツメライズキーをそれぞれ装填し変身する。

リオンが来日した後、CEO権限で説明も無しに天津垓から没収した物である。複製した2本目では無く同一の物を使用した影響か、後述の形でサウザーにも影響を与えてしまう。


前者は植物食恐竜「トリケラトプス」、後者は獣脚類の恐竜「カルノタウルス」のデータイメージ「ロストモデル」が保存されている。

それぞれの外観はアメイジングコーカサスプログライズキーアウェイキングアルシノゼツメライズキーと同一の形状と構造で、外装はバーニングファルコンプログライズキーの様なクリアレッドとなっている。トリケラトプスゼツメライズキーはゼツメライズキーの中でも珍しく、「ミリタリーホーン」と言うアビリティの音声が鳴る。


開発経緯は不明。変身エフェクトはアーク系統ではなくサウザーと同タイプとなっている点、ゼツメライズキーが二つあるという点、ZAIA製のプログライズキーソルド用のゼツメライズキーと同様のクリアタイプの外装である点等から、アズに与えられた物では無く、こちらも自社開発であると考えられる。

因みに、変身直前に生成される「ロストモデル」は頭部のみだが、頭部だけで既に通常のロストモデルと同じサイズである


何気に初かつ唯一の人間が変身に使用する前提で製造されたゼツメライズキーであり、負荷が見られないのはこちらも関わってくるかもしれない。


仮面ライダーザイア

仮面ライダーザイアが使うライダーウェポン。吸収能力がある都合上、C.E.O.ディストラクション等の必殺技の使用直前以外はそこまで使われず、滅と迅のダブルライダーキックを防ぐ盾としての使用に留まった。


必殺技

  • C.E.O.ディストラクション

トリケラトプスゼツメライズキーを押し込む事で発動。

エネルギーを右足に集め高蹴りを放つ。その威力は滅と迅のライダーキックを正面から打ち破る程。

C!E!O!」と一文字ずつかなり気合の入った発声をする。


ゼロワンライダーの必殺技の基本法則であるキーの名称やアビリティを完全に無視した自己主張の激し過ぎる必殺技となっているが、飛電ゼロワンドライバーの様にC.E.O.にしか使えない使用者制限があるのかは不明。


劇中での活躍

元々リオンはアズによりエス達のようにゼロワンドライバーを与えられていたのだが、そちらを使うことなく天津垓から無断で没収したサウザンドライバーを使用。


劇中の初陣では迅の身柄を拘束する為にソルドマギアを引き連れ、変身。仮面ライダー滅・迅(バーニングファルコン)を相手に戦った。戦闘ではリオンの趣味なのか、ボクシングの様なパンチ主体の格闘を好み、「Come on!boys!(来いよ!ガキ共!)」「Is that your best?(それで本気かぁ?)」などの挑発的な態度を見せる等、戦いを楽しむかのような言動を発する。

能力を吸収しつつ、格闘戦のみで2人を変身解除に追い込み、更にヒューマギア本体へのダメージでを立ち上がれない状態にまで損傷させた。


その後、アジトにて囚われたを救出しようと侵入してきた滅亡迅雷を、ソルド軍団と共に迎え撃つ。

圧倒的な戦闘能力をもって滅や雷、亡を寄せ付けず圧倒、迅もマスブレインシステムに取り込まれた弊害で錯乱してしまい、万事休すの状況に追い込む。

しかし、滅亡迅雷.netが意志を固めた事で仮面ライダー滅亡迅雷が誕生。


「Wow!Amazing!!Very good!(ワオ!素晴らしい!!最高だ!)」


彼を「人類が戦うべき敵」と印象付ける為のデモンストレーションとして、わざとZAIAエンタープライズジャパン本社ビルにて交戦を開始する。

だがゼロワン世界においてトップクラスの戦闘力を持つ滅亡迅雷が相手では流石のザイアと言えど分が悪く、終始圧倒されてしまい、「マスブレインインパクト」による強烈なパンチを受けて変身解除されてしまった。


その後、記者会見により滅亡迅雷.netを世界の敵に仕立てあげたリオンはソルド軍団と共に再び滅亡迅雷と対決。

しかし、この戦闘にて現場に居合わせたソルド達全機をマスブレインシステムから切断され、彼らが変身するはずのソルドマギアによる支援を得られない孤立無援の状態となってしまう。


単独で格闘戦に臨むが、現場に駆けつけた不破諫が滅亡迅雷を止めようとする程に誰の目にも力の差は歴然であった。

それでも戦いを止めようとはせず、必死に食い下がるが遂には滅亡迅雷の必殺技を受けて変身を解除。

致命傷を負ったリオンはそれでも尚不敵な態度を崩さぬまま「ZAIA…forever…!!」との最期の言葉を遺して命を落としてしまった。

ゼロワンにおいて仮面ライダー・怪人含め、変身した人間が戦闘時の敗北により死亡した初の人物となる


本編において終盤も活躍し続けた仮面ライダーサウザーの上位互換的存在のはずでありながら、あまりパッとしない活躍となってしまっている(滅亡迅雷.netのライダー四人をまとめて相手取って優勢に戦っている時点で相当凄いことではあるが)。

ザイアとアズとドライバー

リオンの思想

上述の通り、アズに渡されたアーク製のアイテムを使用せずにサウザーの延長として生み出された仮面ライダーであり、仮面ライダーザイアは厳密にはアークライダーでは無い。アークの力を使った事がある滅からも「アークに“なる前”にお前を滅ぼす…!」と、その力が別物である事が見抜かれている。

一方で、通信衛星アーク自体が仮面ライダーサウザーを産む過程の産物であり、そのサウザーの最終到達点と言う意味では、アークの力を別ラインで引き出した存在でもある。ザイアがアークゼロを彷彿とさせる漆黒のボディを持つのは、ある意味先祖からの名残とも言えるかもしれない。


アークゼロの系譜が世界を滅ぼすための破滅的な特殊能力に特化しているのに対し、サウザーの系譜は純粋に仮面ライダーとしての単体スペックが追及されており、そのアプローチは大きく異なる。

これは、通信衛星アークが選定する変身者は「何らかの理由により世界を滅ぼしたいと考えている」事が基準となっているのに対し、リオンや天津はあくまで世界を滅ぼす気はない事による、力の目的による物と考えられる。


彼の目的は兵器ビジネスによる企業利益であり、その手段として戦争を続ける事にある。端的に言って、世界が滅んでしまっては困るのである。戦争を続けるには「敵」が必要である為、自社で滅亡迅雷.netに人類を敵視させる一方で、それらを単純スペックで上回るのみならず、その力を吸収出来る事で(理論上は)プログライズキーを用いるあらゆる相手に対抗出来るサウザー及びザイアは、その対抗手段としては最も理にかなったシステムである。

この野望を持つためか、リオンは自身も関わっていたはずのアークを「既に時代遅れ」と切り捨てており、滅亡迅雷と人類それぞれの正義をぶつけ合うことによって勃発する戦争を利用して企業利益を得ようとしていたわけである。


よって、リオンは元々この姿を自社のライダー開発の最終的な結論としており、アズに与えられた新たなアークとしての変身は最初から眼中に無かった物と考えられる(劇中でもアズから授かったゼロワンドライバーは使わずに日本に来日後すぐさまサウザー課からサウザンドライバーを押収している辺り、アズとリオンの思想のズレを感じ取る事が出来る)。


アズの事情

これまでのアークを生み出すアズの作戦自体、或人と滅で終末戦を起こす計画は両者の和解により失敗、エスによる楽園創造は計画その物が嘘であり一泡吹かされ、自身もアークゼロワンにて敗北と失敗続きであり、彼に接触したのは後が無いからであったようにも考えられる。


また、或人個人を駆り立てても終末戦を起こせる程の兵力にはならなかった事、仮面ライダーアバドンは運良く技術流出で生み出せた副産物である事を踏まえると、自社で兵士兵器も大量生産出来るZAIAは、世界を滅ぼす規模の争いを実現するにはこれ以上ない存在であったとも言える。

アズがゼロワンドライバーだけで量産型のアークワンプログライズキーを渡さなかったのも、ZAIAには自身が新たにキーを渡さずともアークに覚醒すると見込んでの事だった可能性もある。


また、今までのアークに選ばれた人間は喪失感等による衝動的な面が大きかったのに対し、リオンは自らの意思で根っからの戦争を望んでいる存在である。

彼自身が語っている通り、一時的な悪意は克服出来てしまうが、一時的では無く信念である正義の為の戦いは止まらない為、仮にリオン自身がアークになった場合、改心する事は無く自社の利益と言う「正義」の為に戦い続けた事だろう。


アズにとって「アークランド」は立場も名前もアークの創造主その物、正に「運命の人」であり、最終的にそこに接触するのは極めて自然な流れと言える。過去の変身者にはあくまでアイテムを与えるビジネスライクな接し方であったのに対し、リオンには社長秘書を名乗り甘える等、その入れ込み様も別格であった。戦争その物を好み、アークを生み出した張本人ともなれば、悪意の受け皿としても非常に優れている事は誰の目にも明らかに見える。


しかし、実際には「ビジネス」の為に滅ぼさない程度に戦い続ける事が重要であり、世界を滅ぼすか否かと言う根本の部分で致命的な人選ミスでもあったと言える。(本編でも「(滅亡迅雷を変身させる為に)ドライバーを渡した訳じゃないんだけど」と言及していた)。


こうした思惑のずれが生じていた事に気付かぬまま計画を進めてしまった結果、蓋を開けてみればアズはマスブレインシステムによる兵器ビジネスを目論むリオンによって良い様に使われた挙句に用済みとして破壊される顛末を辿ってしまった。


一方、彼女を利用したリオンもまた、自ら生み出した「仮想敵」である滅亡迅雷を制御出来ずにその滅亡迅雷によって滅ぼされてしまった。アークやそこから生まれる悪意を利用したやり方を「時代遅れ」と嘲った彼であったが、そのアークを生み出した人物以上に因果応報な結末を迎えたこととなる。


こうして、両者の思惑が一致せずに進められたこの計画は、「破壊者」として生み出したはずの存在が「死の商人」となるも、利用しようとした「仮想敵」によって「死の商人」すらも滅ぼされ、後には制御不能の「仮想敵」だけが残ると言う、両者共に大損する結果に終わってしまったのである。


余談

  • ゼロワンライダーとしてだけでなく、劇場公開と同時期に放送されていた『仮面ライダーセイバー』にも登場しなかった令和初の恐竜モチーフの仮面ライダーである…と言っても前述の通りパーツの大半がサウザーやアークゼロのリデコなので、見た目では恐竜モチーフと言われてもイマイチピンと来ないかもしれないが。

  • ライダー自体の情報解禁から長らく変身アイテムの商品化情報が無く、の様に玩具未発売で終わると思われていたが、滅亡迅雷のDVD/BDの発売日にプレミアムバンダイ限定でキーセットの予約が開始された
  • 元々敵ライダーのアイテムなので、一部の劇場版・Vシネマ関連のキーと異なりリオンのセリフは収録されておらず、劇中の仕様的にも「Presented by ZAIA」はザイアの変身音声では無い為、実際に自分で言う必要がある。
    • 因みに、ファンの要望が多かったから販売された訳ではなく、元々発売する予定だったとのこと。

関連タグ

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