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概要

娼婦(売春婦)のうち、国家地域都市などの公的機関から、一定の基準のもとで営業を公認されている者、または組織のこと。そうした制度のことを『公娼制度』と言う。

逆に公認を得ていない者・組織は私娼と呼ぶ。


近代の公娼制度について、歴史学者秦郁彦氏は、19世紀初頭にナポレオン戦争において、性病兵士の間で流行したことがきっかけとなって始まったとしている。


公娼制度のある国

現在でも公娼制度が存在する国はあり、「地下に潜らない」「病気の予防がしやすい」「人数の管理がしやすい」「保険や福利厚生が施せる」「税金が掛けられる」といったメリットから少なくない。


アルゼンチン

  • 登録制で売春を公許・規制して、売春宿は組織的に運営されており、全世界から売春斡旋業者がやってきて売春婦を調達している。

ブラジル

  • 売春宿の経営は禁止されているが、売春婦は特別な鑑札制度によって規制されている。

スイス

  • 売春婦は必ず登録しなければならず、定期の健康診断を受けることを義務付けられている。

イギリス

  • 売春自体は厳密に言えば合法であるが、いくつかの外部活動は非合法化されており、合法的に働くことは難しく、勧誘・宣伝・売春宿の経営は違法となっている。

ポルトガル

  • 売春宿の営業は許可されているが、1949年に出来た法律第2036号によって、以降の新規開業は禁止されている。

オランダ

  • かなりの面で自由なことで知られており、売春は港町アムステルダムの『飾り窓』という名の売春地帯(赤線地帯)が有名で、1988年より法的な職業として位置づけられ、売春婦はサービスの分野の組合に加入し、1995年にはなんと「売春奉仕短期大学」がアムステルダムに開校している。

ドイツ

  • 売春婦は国家に登記(法で定められた一定の事柄を帳簿や台帳などに記載すること)しなければならず、定期的に健康診断を受けなければならない。

オーストリア

  • 売春は一つの地方を除き合法であり、必ず登録しなければならず、毎週の健康診断を受ける義務があり、所得税を払わなければならない。

スウェーデン

  • 売春自体は合法であるが、必ず登録しなければならず、街娼・ポン引き(路上勧誘)・無届けの売春宿などは違法となっている。

シンガポール

  • 売春は合法化されており、一帯のみ政府公認となっている。ただし、商業的宣伝は禁止されているため、ネオンサイン(看板や広告)・公衆電話内のチラシなどは一切無い。

インドネシア

  • 売春婦は登録制。性産業はかなり大規模であり、中でもスラバヤが有名。1995年1月の社会情勢省による売春婦更生長が試算したところによれば、インドネシアの71281人の登録された売春婦の内の60%は15歳~20歳で、近年ではそうした子供たちの街頭での売春も増加しているという。

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