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墓守のウェザエモン

はかもりのうぇざえもん

墓守のウェザエモンとは、「シャングリラ・フロンティア」に登場する最強種、ユニークモンスターの内の一体である。
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「我が究極を超えぬ限り この身は葬るることあらず」


概要

墓守のウェザエモン(Weathermon of Tombguard)とは、「小説家になろう」及び「週刊少年マガジン」に連載中の『シャングリラ・フロンティア』に登場するキャラクター。

劇中ゲーム「シャングリラ・フロンティア」に存在する、「ユニークモンスター」と呼ばれる七つの最強種のうちの一体。

NPC「遠き日のセツナ」から受けられるユニークシナリオEX「此岸より彼岸へ愛を込めて」を受注することで戦うことができる。


見た目はサイバー風な白い装甲を持つ鎧武者を模したロボット、あるいはサイボーグというべき姿。手には身の丈ほどの大太刀「バンガード」を携え、膝から先の両足はネジのようになっている(足のデザインは原作者の熱い要望によるもの)。

その見た目から、当初は機械系のモンスターだと思われていた。


名前の由来は、天候を模したスキルを使用することから「Weather」+侍によくつけられる「左衛門」と思われる。


データ

モンスター名墓守のウェザエモン
本名ウェザエモン・アマツキ
分類
レベル200
クリア条件
  • 戦闘開始から30分(各形態10分)経過後に放たれる奥義「晴天大征」および「天晴」の終了時に参加者全員が生存している(詳しい攻略情報は後述)
  • 大太刀を奪う、破壊する等で使用できない状態にし、戦闘開始から30分が経過するまで粘る(ペナルティあり)
ユニークシナリオ「此岸より彼岸へ愛を込めて」
シナリオ発注者遠き日のセツナ
関係者天津気刹那(妻)
討伐者
CV速水奨

人物

シャンフロ世界において、神代と呼ばれる遥か昔の時代の人間であり、晴天流という古武術をもとに「スキル」と呼ばれる技術にまで進化させた人物である。

元々は天津気・刹那という女性科学者の夫であり、神代の時代に起こった何らかの事件によって妻を失い、彼女の墓を守る『墓守』となった。

神代の技術により自身の身体や、刹那が好きな桜の木を永遠に保存する技術を使ったが、桜の木に付与した技術は不完全であり、徐々に枯れ始めていた。そこで月の光をエネルギーとした技術で反転した世界に刹那の墓と桜の木を保存し、その余波で周囲の植物が急激に成長するようになり、「千紫万紅の樹海窟」が生まれた……という設定である。

愚直で律儀な人間であったようで、刹那は彼が永遠に妻である自分の墓を守るであろうことを察し、そんな彼を止めるための人間を探すために霊体となった。


作中での活躍(アニメ派ネタバレ注意)

元々はPKクランである『阿修羅会』によって秘匿されていたモンスターであり、当時の『阿修羅会』にはウェザエモンに勝てるだけのプレイヤースキルや情報を持っているプレイヤーがいなかったために、討伐されることなく秘匿されることになる。

これはユニークモンスターと戦闘を行うだけ、それこそ軽く撫で斬りにされただけでも莫大な量の経験値が入るためであり、PKとして活動しながらも運営側がPK対策を厚くし始めたことによって守りに入ったPKしかしなくなった『阿修羅会』にとって効率よく経験値を手に入れることができる手段として利用するためであった。

しかし、そんな『阿修羅会』のクランリーダーである実弟に愛想をつかした(+NPCのセツナに感情移入した)アーサー・ペンシルゴンはクソゲー仲間であるサンラクオイカッツォを招集し、ウェザエモンに一度限りの全力勝負を挑む。


新月の夜に「千紫万紅の樹海窟」内の隠しエリア・「秘匿の花園」に向かうことで、「反転の墓標」という更なる隠しエリアに向かうことができ、ウェザエモンはそこで刹那の墓を守っている。

なお、遠き日のセツナは月が出ている間でしか姿を現さないため、新月の夜のみにエンカウントできるウェザエモンは遠き日のセツナと会うことができない。

新月のみにエンカウントできる都合上、戦えるのは1ヶ月に1度だけ。


ペンシルゴンが集めた情報により、時間経過による特殊勝利型の戦闘であることを念頭に置き、1個400万マーニもする蘇生アイテムやユニークアイテムを駆使した、文字通りペンシルゴンが全財産を使い切ってでも惜しまないほどの覚悟で挑む事になった(それというのも当初はウェザエモンを倒したらシャンフロを引退するまで考えていたくらいである)。


  • 第1形態での戦闘

ペンシルゴンの作戦によりサンラク、カッツォと交代で戦闘する。

厄介な性能を持つ”断風”や”雷鐘”もクソゲーで鍛えられたゲームスキルを持つサンラクには初見で見切られるが、開始2分頃に放った”入道雲”で1デスを取る(カッツォ曰く「30秒粘れただけでも奇跡」レベルの強敵であるため、約2分生存したサンラクは初見としてはかなりの大健闘)。

その後もプロ級のゲーマーである2人に終始優位に立ち、蘇生アイテムを4つほど消費させたところで10分経過、第1形態は終了。


  • 第2形態での戦闘

戦術機馬「麒麟」を召喚。カッツォが麒麟の相手を引き受けたため、ここからはサンラクとのタイマン勝負となる。

相変わらずの激しい猛攻で交代できなくなったサンラクのスタミナを大きく消耗させるが、戦闘開始時からペンシルゴンが準備し続けていた「対価の天秤」の恩恵によりサンラクとカッツォのスタミナのステータス値が上昇し、逃げ以外の行動を行う余裕が生まれる。

スキル「インファイト」「ハンド・オブ・フォーチュン」の組み合わせにより大太刀を手放させ奪うことに成功するが、奪われるや否や間髪入れずに”大時化”を繰り出してきた。サンラクは避けられたものの、避けた先でペンシルゴンが攻撃射程圏内に入り彼女に標的が移ったため、サンラクは大太刀をぶつけて彼女からヘイトを奪うが即座に“大時化”で仕留められる。

大太刀を取り戻したウェザエモンは続けてペンシルゴンに向かって“入道雲”を繰り出すが、安地であるウェザエモンの背後に回られ、サンラクが蘇生される(なお、これが断風ならペンシルゴンは避けられず、雷鐘なら騏驎を相手しているカッツォに当たるため、壊滅する可能性もあった)。

その後サンラクとウェザエモンとのタイマンに戻り少し斬り合ったところで開始20分が経過し、第2形態終了。


  • 第3形態での戦闘

開始早々に”天鬼夜咆”での全体攻撃を始めるが、サンラクが持ってきた情報を手にしたことでウェザエモンの分類がアンデッドモンスターであることに気付いたペンシルゴンの投げつけた聖水によって阻止される。ここで麒麟も人型に変形。

全体攻撃のキャンセル後は引き続きサンラクと戦闘。

ペンシルゴンはこれまで通り10分粘れば勝利可能と推測したが、装甲が壊れたことにより第3形態からはダメージが通るようになっている事に加え、ただ粘るだけのボス戦では面白みが無いと考えたサンラクはこれまでとは打って変わり積極的に攻撃を加えていく。

攻撃し続けるサンラクだったが、10分と経たずしてエムルから預かっていた「識別片のネックレス」を認識し、最終段階に移行し”晴天大征”を使用。

自身の奥義”天晴”でサンラクを何度もダウンさせる。

だがサンラクは連続セルフ蘇生でウェザエモンの猛攻に食らいつきながら”天晴”攻略の為にバフ系スキル発動までのクールタイムを稼いでいく。

そして最後の蘇生アイテムを使用した所で準備が完了。”天晴”に対抗すべく武器を構えるも、ウェザエモンが大太刀を振り下ろす直前になって「HPが3分の1以下」というスキル発動条件を僅かな調整ミスでうっかり達成し損ねていることに気付き(この時のHPは11/30)、ゲームオーバーの危機に。

しかし直前に麒麟を撃破したペンシルゴンとカッツォがセツナの墓に近づいて気を逸らすこと(なお、原作ではペンシルゴンがセツナの墓を壊す、コミックではペンシルゴンとカッツォがセツナの墓を人質に取って煽るというまさに外道な行動を取った。アニメ版ではセツナが現れるという人道的な方法に改善された。……というか、墓など単なる物体と言わんばかりに思い入れの深いセツナの墓を傷付けさせる原作とコミックがヤバい)で一瞬の隙が生まれ、サンラクは自傷による食いしばりを発生させ、HP調整を完了させる。

最終的に「兎月【上弦】/【下弦】」を合体させた【双弦月】に、最大限のバフを積んだサンラクの【致命の三日月(クレセント・ヴォーパル)】とのぶつかり合いの末に大太刀を破壊され、敗北した。


ウェザエモン

「………見事だ」

「晴天転じて我が窮極の【天晴】、言葉は移りて祝に転ず……」

「……天晴(あっぱれ)である、よくぞ我が窮極を見切った」


自身の奥義を攻略したサンラクにそう激励し、サンラクはつい「ダジャレかよ」とツッコんだものの、気を悪くすることなく「セツナにもよく言われた」と笑う。


破壊された大太刀を抜いて刹那の墓の元に向かうと、亡き最愛の人に想いを馳せながら、最強の墓守りはデータの塵となって朽ち果てるのであった。


「重ねて、天晴(あっぱれ)で、ある……「拓く者」の、末えイ、よ……」

「我が、身……朽ち果、テ……眠、る………嗚呼、セツ、ナ……今……そコ、へ……」


  • 戦術機馬「麒麟」の活躍

第2形態となったウェザエモンに召喚され、カッツォと交戦。

その質量と弾幕でカッツォを追い詰めるが、自分自身を麒麟の頭部に縛り付けて常時密着するという変態的な戦法(通称緊縛ロデオ。その珍妙さはペンシルゴンをドン引きさせ、気が散るからサンラクにカッツォの方を見ないように釘を刺したほど)によって、カッツォを引き剥がせず振り落としモーションを解除出来ない状態となったことで完封され、第2形態終了まで時間を稼がれる。

第3形態では人型に変形し、カッツォ&ペンシルゴンのコンビと戦闘。序盤は圧倒的硬度で2人のバフを積みまくった渾身の一撃すらも寄せ付けなかったが、高額武器を次々と犠牲にする覚悟で放ったペンシルゴンの装甲貫通をつけた攻撃で弱点のコアが露出。

しかし、そのことで暴走モードの条件を満たしてしまい、ビームとミサイルを乱射しつつ暴れまわる。このままだとウェザエモンを相手しているサンラクにも被弾しかねず、そうなった場合向こう半年は「二人がかりでペットの馬一匹引き付けられなかった」事を煽られ続けることを確信した2人は、何が何でも騏驎の討伐をせざるを得なくなった(サンラクは2人に被害を出さずに1人でウェザエモンと戦っていた上、どんなに危機に陥っても引かず(死んだか死んでないかしかない引いたところでどうにもならない紙装甲というのもあるが)ペンシルゴン達にほぼヘイトを向けさせていないうえヘイト漏らしした時もきっちりカバーしたため反論できない上、カッツォやペンシルゴンも、自分がサンラクと同じ立場なら絶対に同じことをする自信があるため、サンラクにバカにされる可能性は高かった)。

最終的にペンシルゴンの乾坤一擲によってコアに刺さった槍に、カッツォの追撃による人力パイルバンカーで撃破された。


性能

ウェザエモンのレベルは200。さらに後述の能力によって、全ての攻撃が即死級の破壊力を持っている。

第1・第2段階におけるウェザエモンは常時スーパーアーマー・ダメージ軽減でまともにダメージを与えられず、原作者曰くサイガ-0の全力ブッパでもカスダメに抑える超理不尽装甲」とのこと(それでも仲間に流れ弾がいかないようヘイト管理のため攻撃する必要がある)。


常在挑戦陣

戦闘開始と同時に使用する専用スキルで、強制的に全敵対者のレベルを50まで下げる能力。

いかなる能力を以てしても無効化は不可能で、様々なバフ・デバフを弾くリュカオーンの呪いを持つサンラクも例外とはならなかった(もっとも、始めたばかりだったことと、挑戦時はカッツォと共にレベル50少しでLv51以降のスキル振りをしていなかったため、弱体化しなかった)。

ステータスも「レベル50時点で割り振ったステータス」以降のポイントが一時的に消失する。

高ステータスに慣れ切った状態から低ステータスに叩き落とされることで、高レベル者ほど普段の感覚で動くことができなくなる。


当然、ステータス依存の武器なんか持ち込もうとするならば、地獄を見る羽目になる。「装備でガチガチに硬めればいいのでは」と思う者もいるだろうが、「そういうのは高レベルでのステータスが前提の装備条件なのだから、ウェザエモン戦が始まってレベルが下がるので、ステータスが足りなくて丸腰になるのがオチ」ということである。

アイテムなどで一時的にステータスを上げることは可能。ウェザエモン挑戦時点では開放されていなかったステータスに依存しない装備群があるため、それを活用するのが対ウェザエモンの基本戦法として設計されていたと思われる。


晴天流

古武術に天候変化を合わせたスキル。

ウェザエモン討伐後にドロップするあるアイテムで、プレイヤーにも使用可能。

プレイヤーが使える晴天流は流石にウェザエモンが使った時のような超性能はないが、「居合スキルは威力がイマイチ」とされるシャンフロで破格の火力を出せる居合を放てるなどユニークモンスター由来故に強力な性能を誇る。

  • 断風(タチカゼ)

基本技となる神速の居合斬り

抜刀から攻撃がヒットするまで僅か1フレーム(=0.016秒)疑惑の上、ガード貫通効果が乗っている模様。

近づいての抜刀技となるが、抜刀が速すぎて「飛ばす斬撃」も発生させる。

斬撃はスキルではなく物理エンジンの結果発生したものなのでエフェクトの類がないのが厄介。

あまりの速さ故に見てからの回避や防御は不可能だが、「技名」や「構え」などの予備動作が存在する。

戦闘開始時に固定で使用する技でもあり、この際は一番近いプレイヤーの首を必ず狙う。


  • 雷鐘(ライショウ)

大太刀を上に掲げ、広範囲に雷を落とす。

1秒間に即死級の5発の落雷が5秒続き、ヘイトが分散している程規模が大きくなる。

ある程度のホーミング性能を備えるが、全力で走っていれば当たらない。

しかし、回避のためにスタミナを消費しすぎた結果、その次の行動に捕まる可能性がある。

なお、一見魔法のように見えるが、生体電気を利用したれっきとしたスキルであり、原作者は「お前スキルじゃなくて魔法だろスキルランキング堂々の1位」と語っている


  • 入道雲(ニュウドウグモ)

大太刀を持っていない腕で雲の巨腕を作り出し、前方を大きく薙ぎ払う。

ウェザエモンの背後と腕より上が安全地帯で、予備動作も大きめなので分かっていれば対処は容易。

しかし、晴天流の中でも特に広範囲なので、うっかりすると騏驎担当やサポート担当に被弾、戦線崩壊の原因になりかねない。

発動時点のプレイヤーの位置によっては、分かっていても安全地帯に逃げ込めない場合も考えられる。

雷鐘と同じく魔法に見えるが、こちらは発汗機能を利用したれっきとしたスキル。


  • 大時化(オオシケ)

何らかの理由で大太刀を失っている場合に使用する、片手掴みからの投げ攻撃。

重量が重ければ重いほど叩きつけのダメージが増加する仕様。

断風程ではないが接近含めてモーションが非常に速い上、背後の対象もノールックで捕捉する。

まっすぐ手を伸ばしてくるだけなので、よく注意すれば回避スキル無しでも避けることはそう難しいことではない。

パリィで防ぐこともできるため、避けることが難しい壁タンクはその場で手を弾くのも一手。

余談だが、大太刀を失えばこれと入道雲しか使ってこないため、大太刀を奪って壊す攻略法は効率的ではあるが、「大太刀を奪って破壊等で使えない状況に持ち込み、天晴を使わせずにウェザエモンを倒す」とセツナからの好感度が急激に下がり、ドロップアイテムがショボくなる、引いては以降のユニークモンスター戦が非常にキツくなる疑惑がある(一時的に大太刀を奪うだけなら好感度が下がらない。「天晴を生き残る」ことを重視してるためか天晴との対抗による大太刀破壊も「真っ向勝負で勝った」判定なのでセーフ判定である模様)。

ただし、大きく踏み込むので予期せず他のプレイヤーにヘイトが移ることがある。さらに、晴天大征中は大太刀を持っていても使ってくる。

なお、劇中でサンラクも明言したが、大太刀はプレイヤー固有のアイテムボックスに収まらないほど大きいため、「アイテムボックスに収納して隠す」という手段は使えない。


  • 火砕龍(カサイリュウ)

大太刀を地面に突き刺し、地割れから龍型の炎が吹き出て襲いかかってくる。

ウェザエモンのヘイトが3人以上向いている時に使用し、ランダムに1人を狙う。すなわち大人数で挑むと誰が火砕龍の対象か判別することが難しくなり、後述の灰吹雪で最悪味方諸共全滅する危険性がある(いわば、人海戦術で袋叩きしようとするプレイヤーに対するカウンターとも言える)。

裏を返せば使用条件を揃わせなければ下記の灰吹雪と共に晴天大征以外で使用してこない故に、劇中のサンラク達のように1人ずつ交代でヘイトを管理する方法が最適である。

逆を言うと晴天大征中では一人に対しても容赦なく灰吹雪と合わせて使用してくる。


  • 灰吹雪(ハイフブキ)

火砕龍とワンセットで繰り出される技。火砕流によって生み出された黒雲が、火柱が発生した地点を中心に半径5mを範囲にとぐろを巻く蛇の如く包囲する。

抜け出せないと確実に窒息で即死する。


戦術機馬「騏驎」

第二段階(戦闘開始から十分経過)になった時点で亜空間格納施設から召喚する5mもの大きさの馬型のゴーレム。

「ウェザエモンのスペックを100%引き出す」ことをコンセプトにしておりこれ単体で戦うことを想定していないため単体ではそこまで精密な動きはできないが、単純なスペックの高さがただただ脅威。

どの形態でも放置するとウェザエモンと合体するが、合体を許してしまうと攻撃が理不尽極まりなくなりその時点で詰んでしまう。プレイヤーが上に乗ると振り落とそうともがくだけになるので、それを利用して合体を阻止することが第二段階における攻略法である。

ウェザエモンが第三形態に移行するまでダメージが通らない。


第3段階

Wezaemon the Tomb Guard

騏驎を召喚してから10分経過することで行動パターンが変化。ここからはウェザエモンの装甲がひび割れ、それと同時にフィールド全域に即死級威力の咆哮攻撃を放ち発狂して暴れ回る。

原作者はXで「パラダイス・ロスト」とポストしていたが、グラブルの同名技もそんな感じの効果である。


だが、サンラクからウェザエモンを知るNPCがウェザエモンを「死に損ない」と称したことを聞いたペンシルゴンは、ある可能性を考えつく。

見た目こそ機械系モンスターのような姿で、神代の技術で機械化したサイボーグだと思われていたウェザエモンであるが、その実態はアンデッドモンスターである。

そこで第3段階に突入し鎧に罅が入ったと同時にペンシルゴンは慈愛の聖女イリステラが丹精込めて作った「聖女ちゃんの聖水」を叩き込む事により、大ダメージと共に全体攻撃の阻止に成功


これによりウェザエモンは時間経過で体が崩れ、しかもプレイヤーからの攻撃が通るようになった。あとはいつも通り10分耐えきることも可能である、というかそういう作戦であったが……




「悪いな、ペンシルゴン」

「"時間制限を待ち、ひたすら凌ぐ"そんな話を聞いた時からずっと考えていた」


「それつまんなくね?って」


「"30分ひたすら耐え続けるだけ"のボス、それは面白いのか?断言する、クソつまらない


「ストーリー性を重視したゲームデザイン?幾度となくそんなゲームをプレイしてきた」

「世界観とゲーム性を両立しようとして失敗し、悉くクソゲーの烙印を押される」


「だが「シャングリラ・フロンティア」よ、お前は神ゲーなんだろ!?





そう考えたサンラクは、ウェザエモンに積極的に攻撃を仕掛けることになった。


この聖水は「消しゴムで消すように存在自体をキャンセルさせるレベルの代物」だが、これに耐えきり天晴攻略まで猛攻を繰り出す点がウェザエモンがユニークモンスターたる所以となっている。


人物像

第1・第2段階はウェザエモンの意識はなく、彼が纏っているパワードスーツによって動かされているに過ぎなかった。

第3段階でウェザエモン本人の意識が目覚め、饒舌になる。アンデッド属性が付くのもそのためである。

原作者によると第1・第2段階のウェザエモンはオートモードで「死んでいない」のに対し、第3段階はマニュアルモードで「生きている」という違いがあるとのこと。

ストーリーの特性上、刹那の墓を護ることを最優先とするため、墓に近づいたり、あまつさえ破壊しようとした者に対して優先的にヘイトを向けるようになっている。

アニメ版では常に青白い炎を纏った状態になっているが、原作者のXによると「聖水の力で成仏しそうになっているのを全力で抗っている状態」とのこと。

第3段階の性能

全体攻撃を封じて以降のデータはペンシルゴンは持っていないため、ここからはほぼ初見で挑むことになる。攻撃が通るようになったことでプレイヤーは反撃できるようになり、第3段階中はウェザエモンが自壊により毎秒HPが削れ、こちらから干渉しない場合は10分経過することで0になる。しかし、体力が0になっても倒れず下記の発狂モードに移行する。


  • 天鬼夜咆(テンキヨホウ)

第3段階開始と共に放つフィールド全体が範囲の即死級威力の衝撃波。装甲貫通やバフ貫通があるため、発動されたらほぼ全滅必至である。

阿修羅会がまだまともな戦力がいた時に一度だけ第3段階まで到達していたものの、この攻撃によって全滅したのであった。

回避手段や強引に耐える手段がないこともないが、使用機会がこの一度きりということもあり最高位の浄化アイテムや浄化魔法を使用して阻止するのが最も安全で確実な攻略法。



「行くぞ…………「二号計画(セカンドプラン)」の、申し子よ。我が、誓いを……踏み躙る…であれ、ば……我が、「晴天大征」にて…………潰えよ」



  • 晴天大征(セイテンタイセイ)

残りHPが0になってから発動する発狂モード。

30秒の間、天鬼夜咆を除く様々な特殊攻撃(特定条件で使う大時化、火砕龍、灰吹雪を含む)をランダムで使用し、30秒経過時点でウェザエモンが大太刀を所持していると、後述の天晴を繰り出してくる。ランダムで使用するため、組み合わせによっては隙を生じることもある。

ウェザエモン戦を勝利するには、この晴天大征で天晴を放ち終えた後にプレイヤー全員が生存していることが条件である。更に天晴で即死したプレイヤーが即座に蘇生しても、「全員生存」の判定にはならないため、30秒間の連続攻撃からやり直す羽目になる。

なお、この状態で“聖女ちゃんの聖水”をもう一度使っても効かない。

作中ではサンラクが積極的にダメージを与えていたことと、ウェザエモン戦前にサンラクがエムルから受け取った「識別片のネックレス」(ヴァイスアッシュが土産と言って持ってきたモノらしい、ウェザエモンの言う「2号計画」と何か関係があるのかもしれない)を認証したことで特殊なイベントが発生し、10分待たずして発狂モードに移行した

アニメ版ではウェザエモンの意識が覚醒した演出のためか、辿々しかった言葉遣いがはっきり力強い口調になっている。



  • 天晴(テンセイ)

「晴天大征、流転と手向けを以って終極と為す」

「晴天転じて我が窮極の一太刀。我、龍をも断つ……」

Wezaemon

晴天流の奥義にしてウェザエモン最大の必殺技

発動するとウェザエモンがプレイヤーの目の前に瞬間移動し、大上段からの一太刀で相手を真っ二つにする。

標的は狙われた時点で回避行動がとれなくなる。その一撃も加えて即死効果、装備貫通、装備破壊、魔法貫通、スキル貫通と製作者の悪意がてんこ盛り。

例え常在挑戦陣によるレベルダウン無しで、幾億のVITを持とうが装甲を貫いて相手の肉体に届かせ、幾兆のHPがあろうと問答無用で即死させ、運による食いしばりも運命ごと斬り捨てる。避けるな、防ぐな、潔く逝ね。

諸々の効果は大太刀の刃部分だけに付与されているため、刃部分以外で受ければただの高STRによる振り下ろしと化す。

また、相当の威力とSTR・スキルとジャストクリティカルが必要であるが、刀の側面を狙ってパリィや武器破壊することも可能。

パリィできないのであれば、上述の大太刀を奪って破壊するセツナ失望不可避の手段しか攻略法はない。

例えるなら、マジックルーム+かたやぶり+ノーガード+みずびたし+ちょうはつ+ぜったいれいど相手は死ぬ


アニメでは回避不能が発動して1秒も満たない内に天晴で斬られるという描写があり、「足を切れば動けるのでは?」という意見もあるがこのスピードでは足を切ろうと屈んだ瞬間に天晴で真っ二つになるのがオチである(それ故にサンラクのインベントリの操作の速さが際立つ)。


戦術騎馬「騏驎」

第3段階に到達し、ウェザエモンの全体攻撃を阻止すると頭と胴体がない甲冑モードに変形。

この状態でもウェザエモンと合体することは可能であるため、プレイヤーは引き続き彼らの合体を阻止しなければならない。

ちなみに合体されると、巨人並みのスケールで上述の晴天大征を発動するという地獄が待ち構えている。巨人スケールの断風や雷鐘が飛んでくると考えれば無理ゲー度はお察しください

ウェザエモン同様、こちらにもダメージが通るようになっている。体力が残り4割を切るか腹部の装甲が破壊されると発狂モードになり、ヘイト関係なくミサイルやレーザーを撒き散らす。腹部のレーザーキャノン砲口の奥にあるコアが弱点である。


関連タグ

シャングリラ・フロンティアの登場人物

ユニークモンスター(シャンフロ)



以下、ウェザエモン撃破後のネタバレ注意























































ドロップアイテム

  • 世界の真理書 墓守編

ウェザエモンの攻略情報や設定が載ってある資料。サンラク曰く「2、3回読んだら価値が無くなる」(要は裏設定や世界観が載っているただのデザイナーノートでしかないので当然と言えば当然である)。

ペンシルゴンはこれをボッタクリな値段でキョージュに売り払った。

  • 格納鍵インベントリア

腕輪型アクセサリー。縦横高さ50mまでの非生物であるなら何でも格納し、許容限界を持たない無尽蔵の倉庫空間。そのため、アイテム過剰所持による移動力低下もなくなる。

プレイヤーの腕と一体化するため外すことができないが、そのためにこのアイテム並びに格納空間に貯蔵したアイテムはPKされても奪われることはない(腕輪も同様(後にペンシルゴンは格納空間の中を確認できているため、腕輪は差し押さえられなかったようである)だが、収納したアイテムに関してPKKによる差し押さえも同様かは不明)。

魔力を消費することで格納空間内に転移することができ、劇中でサンラクは緊急回避手段として多用することになる。アップデートによって一部のモンスターが待ち伏せする思考パターンを組んだり戦闘中の使用に一部制限がかかったりしているものの、それでも尚ぶっ壊れと評している。

ただし、流石に一体化している腕を破壊されるとデスポーンするか腕を治すまで使用できなくなる。

これだけでも便利だが、格納空間内には規格外武器や特殊強化装甲、戦術機が鎮座されているという、使いこなせればシャンフロ全プレイヤー相手に無双プレイも可能とサンラクとカッツォが考えるほどの戦力を得られる。

この格納空間内に貯蔵したアイテムは、同じインベントリアを装備したプレイヤーと共有される。そのせいで格納したレアアイテムやエネルギー切れの戦術機から、裏で何かやっていることをカッツォとペンシルゴンにバレて、サンラクが問い詰められる羽目になることが多い。

しかし、天晴を使わせずにウェザエモンを討伐する、ハメ殺す等、正規の手段では無いクリアをすることだけに注力してウェザエモンの誇りを踏み躙り、刹那との好感度を下げるとインベントリアと真理書しかドロップせず、戦術機等は入手不可。

例えるなら絶対に無くさない上に自分も入れる四次元ポケット。あるいは自身も収容可能な王の財宝

  • 晴天流奥義書

ウェザエモンが扱う晴天流を会得することができるアイテム。解読し会得するには神代の設備が必要。

天晴を攻略したサンラクが入手した。

覚えるスキルの効果は、流石にウェザエモンが使用していたものより著しく低下し、プレイヤー向けに調整されているがそれでも強力。

「弱体化しているとはいえ、ボスが使っていた技が使える」となれば、劇中のサンラクの反応のように、ゲーマーであれば狂喜案件である。

  • 規格外エーテルリアクター

インベントリアに格納されている特殊強化装甲や戦術機を動かすために必要なアイテム。

入手時は壊れていたが、古匠へと成長したビィラックが修理したことで使用可能になった。

ただし強化装甲を動かす時間は最大で10分であり、再度動かすには最長1週間の充電が必要とかなり燃費が悪い。充電はインベントリアに収めておけばなされる。

騏驎と最も長く戦ったカッツォが入手し、修理のためにサンラクに手渡された。

  • 遠き祈りの花飾り

アクセサリー。刹那との好感度が最も高いプレイヤーが入手できる。ペンシルゴンが入手した。

ペンシルゴンにとっては遠き日のセツナとの思い出の品であるため、対価の天秤による裏技でPKKによる差し押さえから護った(その代わり、代償としてペンシルゴンのレベルが40下がったが)。

遠き日のセツナに関連する場所を知らせるロケーターの効果があり、更にはとあることが原因によりウェザエモンの残影と戦えるという再戦イベントを起こす。

余談

元々は作中描写すら比較にならないレベルの無理ゲーな敵として作られたが、ゲームとして成立させるために「あらゆる手筈を駆使すればギリギリ倒せるレベル」にまでウェザエモンが弱体化されたこともあって、討伐後は天地律継久理創世は大喧嘩する羽目になった。(前史文明最強の戦士がNPC共(シャンフロプレイヤーのこと、ワールドストーリーを進める気もない自分の作った世界観の上に寄生しているだけの虫ケラ扱いしている)如きに負けるかぁ!!!お前が弱体化したせいだ!!!VSそれじゃゲームにならねぇんだよ!!!の戦いである)

本来のウェザエモン戦攻略の推定プレイヤー数は6人で、それぞれウェザエモン担当、騏驎担当、サポート担当に分かれて攻略することを推奨されている。また、全員が3~4個の蘇生アイテムを所有を前提としている。


「アンデッド」という情報を入手するために本来なら神代の施設を吟味する必要があったり、他のユニークモンスターと比較しても理不尽度合いが突き抜けていたりしていることから窺えるように、開発者の想定ではユニークモンスターの中ではウェザエモンは最初に倒すべき相手ではなく、かなり後半に相対するはずだった(そもそも、ペンシルゴンがウェザエモンのユニークシナリオを見つけたのも偶然によるものである)。……もっとも、物語序盤の創世の言動から、撃破時のイベントを作ってはいたがユーザー達にゲームをクリアさせるつもりが微塵もない態度であったため、律が死物狂いで調整したのは当然の判断である。

謂うなれば、「ゲームシナリオ的には後編辺りで戦うボスをシーケンスブレイクで最初に戦った」というのが、本作品におけるウェザエモン戦と言える。

現に、大型アップデートで訪れる新大陸にてプレイヤーが戦術機を入手するイベントを起こせるため、それを用いれば騏驎と合体したウェザエモンと対抗できたとのこと。


コミック・アニメでは刹那の墓の元で朽ち果てたウェザエモンだが、原作ではペンシルゴンが刹那の墓を壊したため、撃破したその場でサンラク達を激励しながら消滅している。

セツナが墓に執着してる様子がないことからペンシルゴンも墓は単なる物体と捉え破壊する、と考えられなくもないが、掲載誌(週刊少年マガジン)や放送時間帯(日5)を考えるとこの改変も無理もないことである。


インベントリア内の戦術機はウェザエモン戦で召喚された騏驎のプロトタイプであり、生前のウェザエモンはこのプロトタイプでかなりやりたい放題していたらしく、妻の刹那を困惑させたりブチギレさせたりしたとか。

また、ダジャレについても刹那が仕事で忙しい時に披露し、冷たい目で冷ややかに対応されてガチ凹みしたとのこと。戦術機の無茶な運用も含めて、どことなくサンラクに似通う部分がある。


このウェザエモン戦はサンラク達にとってとても印象深い相手となり、以降強敵と相まみえる度に比較対象として挙げられる。

後にGH:Cにて、サンラクはカースドプリズンでウェザエモンの大時化や断風を見様見真似で再現し、全米1位のプロゲーマー相手に善戦した

ちなみに、もしその全一がウェザエモン戦に参加していたら、サンラクが2人になったようなものなので蘇生アイテムがかなり余るのだとか。


アニメ版では演じたのが速水奨であることから、ニコニコ動画での配信では勇者シリーズ竜騎将バランダークニンジャなど、彼が演じたキャラクターを想起するコメントが多い。

特にダークニンジャはサイバーパンクな見た目で刀を扱うキャラと似ている面も多く、天晴披露回では原作者も「キリステ・ゴーメン」とポストしていた。

理不尽難易度から、速水奨が演じたロボットキャラになぞらえ、「コンボイの謎」とも呼ばれている。

また、ロボ武者の姿でロボ馬を呼び出すことから、ダイゼンガーを想起するコメントもある。




























テレビアニメ版第18話のネタバレ注意

























ウェザエモンの討伐が完了し、エンディングが流れたのだが、そこではまさかの特殊EDが用意されており、そこではコミカライズでも描かれていなかったウェザエモン・アマツキの姿が登場することとなった。アジア系でない事は前々から作者から言及されていたがその顔は髭の生えたラテン系中東系に見える顔立ちをしている。EDの顔は嫁が隣にいるからであり、普段は常に仏頂面をしているらしい。

マガジンのイノウエ氏もX(旧ツィッター)上で、「今回のエンディングが完全に初公開です」と言及し、コミカライズ経由やテレビアニメ版が初と言う視聴者をある意味でも困惑させた。


なお、テレビ放送ではこの特殊EDで終わるため最高にエモくなれるが、配信版ではこの後にすぐシャンフロ劇場ミニを行うため、余韻もへったくれもない(案の定、ニコニコではツッコミコメントが殺到している)。

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