概要
『アニメにしたいって言ったら怒られました。』 BY:新房昭之
(蒼樹うめ先生は「マミさんをもっと大事にしてほしい。」とのこと。)
魔法少女として過酷な運命に翻弄された少女たちの17年後、アラサーとなった姿を描く。
作品解説
当初は1回限りのネタだったが、「18年後」「18年後の年末年始」「19年後」「19年後の黄金週間」と続刊。
2012年6月に、総集編として「巴マミ1○年後」を出す。描きおろし「19年後の梅雨前線」とともに、『まんがタイムきらら☆マギカ』で、「巴マミの平凡な日常」として、仕切りなおして連載されることが発表される。同6月、連載開始。
『まんがタイムきらら☆マギカ』の定期刊行終了により、『まんがタイムきららフォワード』に移籍。
2017年5月号から連載されている(12月号までは隔月連載)。
コミックスの方は2023年10月12日時点で10巻まで刊行している。
アニメ化の可能性
ファンから根強い支持もあり
新房昭之に依るアニメ化に纏わる発言があるものの
現状具体的な予定はない。
作品設定
魔女は存在しているが、グリーフシードが別に必要ではない(ソウルジェムの濁りは重曹で落とすことができる)ので、アラサーの彼女たちがわざわざ魔女退治をすることは殆どない。また現役の魔法少女たちも存在しているようで、新規勧誘も行われているらしい。
登場人物
(便宜上、旧姓で表記)
巴マミ
31歳。独身。世間体のため恋人いる設定3年目。
ブラック企業の派遣社員として働く一方で、現在も魔女退治をしていた。しかしかつての仲間からドン引きされて以来、変身は控えるようになる。せいぜい年末の大掃除で古新聞を束ねたり、拘束魔法で虫を捕らえたりするのに使う程度。
歳を取ったからじゃ済まされないほど原作とは比べものにならないほどキャラか改変されており。
性格もやや悪くなり、努力ができない性格にされている。
家でくつろぐときは中学時代のジャージ。ビールをはじめお酒が大好き。ダイエットを試みたが頓挫してしまうことも。女子力減退中。独り焼肉も抵抗がない。
孤独を謳歌してるように見えるが‥痩せ我慢であり、本当は辛い思いをしている。
なお41話(5巻)から、晴れて正社員に昇格(同時に気苦労も増えたが・・・)。
他のキャラクターたちが救われているのに、未だにマミだけは救われず不幸のままである。
鹿目まどか
30歳。第1話に登場した時は婚約・花嫁修業中。長く、マミとは独身仲間だった。
第2話の時点で「結婚式まで2か月」となっており、時系列から見て秋に結婚式を挙げたと思われる。
魔法少女である(というより、であった)。やや面倒くさがりなところも。料理の腕前は父親に似ず、下手。
暁美ほむら
30歳。既婚。夫はまさかのまどかの弟タツヤ(19歳)。まどかとは親友であり、義理の姉妹でもある。出張であちこちを飛び回るキャリアウーマン。
女子会や結婚式ではストレートヘアーに裸眼のクールなスタイル、まどかとプライベートな時は、三つ編みに眼鏡(ヘアバンドはなし)とを使い分けている。
まどかが一番なのは相変わらず。また、厳しい態度で啖呵を切りながら、自分自身はソウルジェムが行方不明になっているなど、ドジなところもある。
美樹さやか
30歳。既婚。夫は幼馴染であった上条恭介。現在は「上条さやか」。2児の母。
志筑仁美とは、かつては上条恭介をめぐって対立したこともあったが、今では結婚式に呼ばれ、素直にお祝いを言えるほどに関係が修復している。
佐倉杏子とはママ友。よく行動を共にしている。
アニメの時間軸と比べて、一番報われている人。
佐倉杏子
30歳。既婚。一児の母。
パートに精を出す主婦。
夫は出張で家を長く留守にすることも多いが、今いる家族をとても大切にしている。
夫とはお互いにまだお金がない時期に知りあい、当時は籍だけいれたらしく、区切りの良い年に式を挙げたいとのこと。
美樹さやかとはママ友。家族揃いで、水族館や映画館に行くこともある。
アニメの時間軸では家族を失っていたことを考えれば、美樹さやか同様に報われている人。
ゆま
佐倉杏子の娘(実子)。保育園児。
アニメ「プリキララ」にはまるなど、年相応の子供らしさを見せている。
母親・杏子同様に魔法少女の素質があることから、キュゥべえに保育園でスカウトされる。彼女の願いは「おかあさんといっぱいあそぶじかんがほしい」だったが、杏子がキュゥべえをフルボッコにして契約を阻止。
母親の愛情を受けて健やかに育っている。
元ネタは外伝作品『魔法少女おりこ☆マギカ』の登場人物「千歳ゆま」だが設定は異なる。
…なのだが、キュゥべえによると全くの無関係では無いらしい。
百江なぎさ
4月に入社したマミの後輩。
マミが「すっかり大きくなって~」と言うように、その容姿は、魔法少女時代と比べ、最も成長を感じさせるものとなっている。
待遇は正社員。会社の先輩社員からは気に入られているよう。
食欲旺盛、チーズ味のものには目がないこと、語尾に「~なのです」とつける口癖は変わっていない。
上條恭介
美樹さやかの夫。美樹さやかの会話中で触れられるだけだったが、第9話で登場。
バイオリン奏者として活躍しているが、家ではだらしないところも。
アニメ映画「ヒゲモン」にはまっており、子供にかこつけてヒゲモングッズを買い集めている。
キュゥべえ
地球外生命体。巴マミら魔法少女たちに大きく関わった人物(?)。
その声は10代までの女性にしか聞こえないため、30代になったマミ達とは筆談で会話する。
17年後の現在も、魔法少女の営業に飛び回っているが、不景気や少子化のため、契約までに至らないことも多い。そのことを上司に怒られたり、そのことを愚痴ったりと17年の間に積み重ねた苦労の影響からか人間じみた言動が増えている。
初登場時早々、マミからは名前を思い出してもらえないわ、古い牛乳を勧められるわ、杏子に殴られるわで、本作で、最もひどい目にあっているが、むしろ多くの読者にとっては望ましい結果であろう。その後もマミからは腰痛だからと呼ばれたり、「使い魔」と言われたり、ロクなことがない状態。
ニュンフェ・クインテット
マミが魔法で生み出した、5人の自分に似た小さい妖精たち。
マミと性格の近いアインス、めんどくさがりなツヴァイ、社畜精神なドライ、カッコつけなフィーア、真面目なフュンフと(一応)それぞれ個性がある。30話(4巻)から登場。マミの代わりに残業やクモ退治をさせられたり等とこき使われることが多く、そのため一度ストライキをしたこともある。
なんだかんだいいながらもマミの命令を一応は忠実にこなしてくれ、本人よりも上手く仕上げてしまったりするが、マミが出来ないことはクインテットたちも出来ないため、そっち方面で押し付けられた仕事は失敗してしまうことが多い。
上司
マミが勤めるブラック会社の直接の上司で、頭髪が後退し始めた中年のおじさん。
マミと関わりのあるモブキャラの中では、最も言及・登場頻度が多い。
身体に触れたり、「美人でスタイルもいいのになんでモテないの?」などと度々セクハラ紛いの言動でからかってくるため、「セクハラハゲ」と疎まれている。
仕事仲間たち
マミが勤める会社の同僚・先輩・後輩らで構成されるモブキャラの皆さん。
基本的に存在や関係が言及されるのみで、直接登場することは少ない。
概ね問題なく付き合っているようだが、上述の問題からマミ自身が素性を深く知られることを避けているため、旧友たちほど親しい間柄の友人は居ない。
カメオ出演キャラ
喫茶店のマスター
1話の舞台となった喫茶店『レパ・マチュカ』のマスター。
このエピソードの舞台はあすなろ市なのだろうか?
映画館にいた『白い人』と『黒い人』
マミが映画を見に出かけた時、同じ映画館で鉢合わせた2人組。
黒い人はスカートではなくハーフパンツを履いており、マミからはアラサーにして男性疑惑を持たれていた。
余談
- 突拍子もない話だが、この世界線ではなんとソウルジェムの穢れを重曹で洗い落とすことが出来るため、魔女化の問題は本編ほど表面化していない。ただし、それでも魔法を多用していると浄化が間に合わないこともあるらしく、そういう時はやはり重曹よりも手っ取り早く効率的に浄化できるグリーフシードが必要になる。
- しかし、そのグリーフシードさえもフリマにて売られている。重曹のせいで必要性が低下しているためか、魔法少女たちが使い切れずに余ったグリーフシードを他の魔法少女に売りつけているようである。わけがわからないよ…
- グリーフシードがフリマにて売られているという状況からもわかる通り、SNSの発達により、魔法少女の存在も幾分は周知されるようになった為か、魔女ゴーという、周辺にいる魔女や使い魔の位置を確認出来るスマホアプリも存在する。
関連タグ
伊並満…作者がデザインしたマギアレコードの魔法少女。ちなみに31歳。