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石原莞爾の編集履歴

2015-01-12 21:44:06 バージョン

石原莞爾

いしわらかんじ

石原莞爾とは、日本の陸軍軍人。

明治22年1月18日昭和24年8月15日日本陸軍軍人で最終階級は陸軍中将


生涯

山形県出身。国柱会の熱心な会員で、法華経に傾倒。満州関東軍参謀となり、満洲事変を実行、成功し「五族協和」「王道楽土」のスローガンを掲げて満州国の建国を主導する。


日本とアメリカの間で大量破壊兵器による世界最終決戦が行われ、それによって日米どちらかが世界統一を成し遂げる、という壮大な構想を描いた。一瞬にして都市が消滅する兵器が登場し、人類の人口も半分に減るかもしれない、といった発言は、後の核兵器出現と核戦争の危機を予言していた。ただし石原自身は、破滅的な世界戦争を法華経の原理に基づいた世界統一実現のチャンスと考えていたようである。


  • ”諸君のように大きな変化の時代に生まれた人は非常に幸福であります。この幸福を感謝せねばなりません。ヒットラーナポレオン以上になれる特別な機会に生まれたのです。

石原のこうした構想は戦時中に出版された『世界最終戦論』にまとめられた。


満州事変当時石原の上官であった板垣征四郎は彼が認める数少ない人物で、二人は「作戦の石原、実行の板垣」と称されるほどの名コンビで事変を実行した。戦後、東京裁判でA級戦犯として死刑が確定した板垣に宛てて「(板垣)閣下は先に行っていて下さい。私も後を追って三途の川からあの世まで閣下のお供を致しましょう」といった内容の手紙を送っている。


昭和11年の二・二六事件においては叛乱を起こした青年将校たちを即刻鎮圧すべきと主張してい。これについて後年の昭和天皇は「石原という男は満州事変を起こしたかと思えば、226事件の対処は全く正常であった」と振り返っており、石原がどのような人物かと認識されていたかが伺える。


陸軍参謀本部作戦部長の職にあった昭和12年の支那事変に際して、石原は事変不拡大方針を唱えるも、陸軍中央部および関東軍の大勢は事変拡大派であり、方針の対立の末石原は関東軍参謀副長に左遷させられる。

同職の上官が関東軍参謀長の東條英機であり、石原と東條の因縁はここからスタートする。

ガチガチの軍人肌の東條と、破天荒ぶりのエピソードに事欠かない石原は水と油の関係そのものであり、支那事変の方針を巡って意見が対立していたこともあり、2人の関係は決定的に悪化し、以後石原が陸軍の要職を占めることはなかった。


昭和16年に予備役に編入された後、彼の行動は東条によって憲兵に逐一監視されていたという。


第二次世界大戦後の東京裁判では東條と対立していた点から戦犯に指定はされず、証人として呼ばれた。しかし、自ら満洲事変の首謀者であり戦犯に値すると主張した。また、証人として呼ばれた際、「人の話が聞きたいのならそっちから来い」というようなことを言って東京裁判酒田出張法廷を開かせたりもした。


戦後は地元山形で農業をする傍ら、戦争によって世界統一を成し遂げるという自らの戦前の構想を自己批判しつつ日本国憲法9条の擁護やアジアの連携などによる平和的な世界統一を主張した。板垣刑死の8ヶ月後、後を追うように膀胱ガンで満60歳で没した。


人物

大日本帝国陸軍きっての奇人・変人であり、その偏屈ぶりを伺わせる逸話が多い。

  1. いつも薄着であり、冬でもよれよれの夏服を着ていた。
  2. 好きな科目の勉強しかしなかったが、成績はいつも一番であった。
  3. 酒をたしなまず、上官にも無愛想であった。飲酒を無理強いしてくる連隊長を怒鳴りつけた。
  4. 昭和19年には、石原の教え子二人が東條英機暗殺を企てる事件が起こっている。石原は東條暗殺に賛成であった。
  5. 仙台幼年学校時代にスケッチの課題に自分のナウい息子を描いて退学になりかけた。
  6. 最終戦争たる日米決戦を経て天皇を世界の支配者に据えることを夢想したが、常に立憲君主として振る舞っていた昭和天皇から見れば、石原の未来像は独りよがりな誇大妄想にすぎなかった

創作作品においては

その特殊な立居地から、太平洋戦争期を扱った創作作品では重要人物として登場することが多い。当時の軍内部では、特異な意見を持つ高級将校であり、日本人主人公たちの協力者として非常に都合がよい。東條英機など後の東京裁判で戦犯とされた者達と対立していたことなどもそういった立居地を強力にしているといえる。


安彦良和漫画、『虹色のトロツキー』(連載は創価学会の出版社である潮出版の雑誌)では、昭和初期にまだアジアでうろうろしているらしいトロツキーを満洲の大学へ呼び、ソビエト連邦を分断せんとする計画に奔走する。


帝都物語』では、法華の教えに基づく世界の経営をする者として、二・二六事件を指導する、北一輝(お題目を唱えると奇跡が興る人と言う設定)と対決する。また、ついでにフリーメーソンによる謎の帝都壊滅計画も処理せんとするが。


ただし、上記のとおり史実の石原は自己中心的かつ陰謀を好むという問題の多い人物であり、満州事変の謀略により、日本を戦争に引きずり込むのに決定的な役割を果たしてしまっている。


関連タグ

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