意味合いとしては
・ジークジオン編の主役を務めるガンダム族の一人
…の二通りを指す。ここでは二番目について解説する。
概要
一陣の雷鳴と共にスダ・ドアカワールドに出現した、自身の名前以外の記憶を無くしたガンダム族の若者。強い信念をもって渾然と悪に立ち向かう正義の戦士である。
モンスターに襲われたラクロア王国のフラウ姫を助けた事がきっかけで、サタンガンダム打倒の旅に出る事になる。
やがてその冒険の旅は、スダ・ドアカワールド全土の存亡をかけた大きな冒険へと発展する。
その前身は武者頑駄無真悪参(ムシャガンダムマークスリー)。
落雷により異世界に飛ばされた魂は善と悪のそれぞれに分離。善の心は騎士ガンダムに、悪の心はサタンガンダムに変貌した。
武者頑駄無真悪参
頑駄無軍団・若武者隊の一員。ケンタウロス形態への変形能力を持つ。
鳳凰頑駄無改め初代頑駄無大将軍率いる頑駄無軍団が、黒魔神を首魁とする暗黒軍団と戦っていた時代、鳳凰の弟である雷頑駄無(後の将頑駄無)の指揮下で先陣を切っていたのが若武者隊であり、構成員は真悪参と後の武者七人衆(武者、若農丸、若隼、若精太、若獅、若龍、若犀)。
真悪参は若武者隊筆頭格の武者頑駄無に次いで『武者』の称号を与えられるほどの実力者であったが、更なる強さへの渇望にとりつかれ、頑駄無一族の秘宝・銀(しろがね)の盾を強奪し出奔。逃走中に飛忍・我怖崇霊と遭遇。
『どうだうらぎったついでに闇軍団にこぬか?』『戯れ言をもうせ!せっしゃはだれのさしずもうけぬわ!』『ならば長年の決着をここでつけてくれん!!』『ぬ!!』(横井孝二『元祖!SDガンダム』より)
我怖崇霊との戦闘中に落雷に撃たれた真悪参はその後消息を絶つ。将頑駄無でさえ抜くことが出来なかった銀狼剣(ぎんろうけん)を、銀の盾から抜き放ったことが何らかのきっかけになったとする説もある。
新SDガンダム外伝・鎧闘神戦記Ⅳ光臨の超鎧闘神では、太陽騎士ゴッドガンダム、神聖騎士ウイング、勇者エックスとともに『スダ・ドアカの守護騎士団』として参戦。ここに初代シャッフル騎士団が加われば、歴代主人公全員集合である。
子孫たち
後年、新SD戦国伝・伝説の大将軍編に登場した頑駄無真駆参は真悪参の子孫であり、BB戦士No.119に付属の装備で武者頑駄無真悪参も再現可能。新生闇軍団との闘いの中で結晶鳳凰と合体、真駆参大将軍へと出世変身するが、自身に大将軍の資格はないとして頑駄無結晶を返上している。
さらに武者烈伝・武化舞可編に登場した邪悪武者軍団四神将筆頭・抜刀武者逆伐の正体である武者鋭駆主(本名は斬彌音)もまた真悪参の子孫である。
武者烈伝・零では邪悪に転じた鋭駆主の前に、スペリオルドラゴンの化身としてラクロアの勇者・騎士ガンダムが立ちはだかるという超展開がホビージャパン読者の度肝を抜いた。
真相
そもそもは黄金神と覇界神の激闘の結果、黄金神の操手が致命傷を負ったため、その後任として選ばれたのが武者頑駄無真悪参であったこと、
また封印された覇界神が黄金神の復活を阻止するために干渉した結果が善の騎士と悪の魔王への分離であったことが、かなり後になって判明している。
補足
OVAでの声優は松本保典氏。
映画『武者 騎士 コマンド SDガンダム緊急出撃』や
ゲーム『ガンダム無双3』『スーパーロボット大戦BX』でも同氏が演じている。
ゲーム『ガンダム無双3』『ガンダムトライエイジ』にはリアル等身で参戦している。
これらの作品では目が緑色になっている。
ガンダムビルドファイターズではレジェンドBB版のデザインで登場。
第9話・『想像の翼』においてヤジマ・キャロラインが操作するガンプラとしてコウサカ・チナのベアッガイⅢと戦いを繰り広げる。
最終話・『約束』では三種の神器を装備した所謂『フルアーマー騎士ガンダム』の状態で登場し、プラフスキー粒子の結晶体・アリスタの暴走を止めるために戦った。
ちなみに最終話の放送当時に実際の商品は発売されてなかったが、7月に無事発売されている。
まさかのスパロボ参戦
『スーパーロボット大戦BX』でまさかの参戦。
同じような顔、同じような名前の巨大ロボットがたくさん登場することにモノスゴク驚いていた。
プロローグではアルガス騎士団の面々と共にジオン族の本拠であるムーア界へと向かう途中だったのだが
外部からの影響を受けて三種の神器を失い、アルガス騎士団とも離れ離れになった状態で本編世界の地球に飛ばされる。
流れ着いた先は巨神ゴーグの舞台であるオウストラル島の旧島エリアで
島を支配しようとするGAILの私設軍と戦うゲリラ達に味方をしていた。
互角以上に渡り合えるほど高く、演出アニメもOVAを上回るレベルの作画で描画されており本気度が窺える。
そして第26話「三つの星が集う時」にてジオン族を迎え撃った際に覚醒するのだが、そのクロスオーバーの巧みさは舌を巻くばかりである。