貴方の国はこれで終わりです、アーサー王
誰よりオレが納得した。だから、もういい
プロフィール
真名 | モードレッド |
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身長 | 154cm |
体重 | 42kg |
スリーサイズ | B73/W53/H76 |
属性 | 混沌・中庸・地 |
出典 | アーサー王伝説 |
地域 | イギリス |
特技 | 奇襲 |
好きなもの | 勝利・栄光・名誉・父上 |
苦手なもの | 敗北・失墜・無視・父上 |
イメージカラー | 赤 |
天敵 | キングアーサー |
CV | 桑島法子(SN) / 沢城みゆき(FGO~) |
舞台版演者 | 甲斐千尋 |
概要
2006年のアニメ『Fate/staynight』に初登場し、その後もアニメ『Fate/zero』のエンディングや、2014年のアニメ『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』などの回想シーンなどで断片的に描かれる。
本格的な登場と活躍は『Fate/Apocrypha』で、「赤」陣営のセイバーとして登場。
聖杯大戦にて、ユグドミレニア一族に対抗するために魔術協会に雇われたネクロマンサー、獅子劫界離によって円卓の欠片を触媒に召喚される。
容姿は『stay night』での旧デザイン(旧モードレッド)と『Apocrypha』以降の新デザインの二種類がある。
人物
『Fate/staynight』
Fateルートにおいて男性として言及される。
白銀の鎧を纏った20歳にも満たない少年剣士。その風貌は、かのアーサー王と瓜二つ。女性にしか見えないが男性である。円卓の騎士の1人で、末席に位置する。アルトリアとモルガンの息子。
普段は羊を思わせる角の生えた鎧を身にまといその素顔を隠している。
一人称は「私」。
冷静な性格であり、敵対者に対してもあくまで礼節を弁えた丁寧な口調で話す。
セイバーと全く同じ容姿をしており、顔だけで判別する事は不可能。
ただし、髪の色はやや灰色がかったやや特殊な色合いをしている(通称:旧デザイン)。
初登場は2006年版TVアニメ『Fate/staynight』の回想シーン。
元々はこの作品のアニメオリジナルシーンとして「カムランの戦い」を描く為に、設定とデザインを書き起こしアニメスタッフに資料として提供したのが始まりとされる。
桑島氏の薄幸な演技が好評だったらしく、脇役中の脇役にも関わらず、アニメに登場したモードレッドは当時から一定のファンを獲得していたとの事。
2014年版アニメ『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』では下記の『Apocrypha』における新デザインで回想シーンおよびEDに登場している。
『Fate/Apocrypha』
物々しい鎧に身を包んだ少女剣士。その素顔はアーサー王と瓜二つであるが、いわゆるオレっ娘でSNとは打って変わって、苛烈な口調で話す。ただし、SNほど畏まってはいないものの、父に対してはある程度丁寧な言葉を用いる…が感情が爆発するとこの限りではない。
上記の通り元々は男性という設定だったが、『Apocrypha』に出るに当って著者の東出氏が「(男の娘系だと)アストルフォと被る」と提言し、それを奈須・武内両氏が受け入れた事で女性となった。
父上と似た顔立ちだが、アホ毛は無く外見ではっきり判断出来る程度の差異はある。男性設定の頃よりも、むしろ男らしい雰囲気を持っている(通称:新デザイン)。
見た目はどう見ても女性にしか見えないのだが、女扱いされると怒る。だからと言って男扱いしても怒る。
同様にアーサー王の事も褒めようが貶そうが怒るという大変面倒くさい性格。
実体化を好んでいて、非戦闘時は獅子劫に買わせた私服で過ごしているが、その格好は男装ではなく、へそ出しのチューブトップに真っ赤なレザージャケットと結構な露出度である。
なお、彼女の服を選ぶ基準は「動きやすいかどうか」なので、他人から女性と見られるかどうかは特に考えていないらしい。
そのためなのか、作中では描写されなかったものの、鎧の中も真っ赤なへそ出しのチューブトップ姿であると後に「Fate/Apocrypha Material」で明かされている。
とにかく大雑把で自分本位な面も多いが、市街戦で無闇に犠牲を出す事を避ける一面も持つ。
とはいえ、基本的に強引な戦術を好むため、それに巻き込まれるマスターの獅子劫は度々命の危険を感じている。
真名
アーサー王伝説における円卓の騎士の1人にして、不義の息子モードレッド。
異父姉モルガンがアーサー王を陥れるため、魔術によってその血を引く者として産んだとされている「クローンのホムンクルス」。モードレッド自身はアーサー王を尊敬し、それが父であることを誇りに思っており、モルガンの思惑通りには行動せず、父に認められる立派な騎士であろうとした。
だがいざその出自を明かし、自身を後継者として推すもアーサー王はそれを拒否。モードレッドは裏切られたと絶望し、遂にモルガンに与する。
最期は伝説の通り、カムランの丘にて相討ちになる形で王の槍に倒れた。
この相討ちは既に瓦解しつつあったブリテンにトドメを刺す結果となり、ブリテンは完全崩壊を迎える。
父に対する愛憎が具現化した宝具『我が麗しき父への叛逆』には強い誇りを持っており、それを凌がれた時は強い怒りをあらわにした。というのも彼女の世界は全て父であるアーサー王を中心に回っており、彼女が騎士になったのも裏切ったのも全て父の気を引くためであり、ある意味究極のファザコンといえる。
彼女は「オレが引き抜けないはずがない!」と豪語しており、剣を引き抜く事こそが「アーサー王に認めてもらう」証だと考えていた。しかし、黒のライダーから「どんな王になりたいのか」と問われた事で、その答えを持たない事に気付かされてしまう。その場では「暴君ではなく名君だ」と誤魔化したものの、この件により改めて「自身が望む王の姿」について考えさせられる事になる。
能力
剣士としての能力は非常に高く、型に嵌らないラフスタイルな剣術を操る。
「狂戦士」の如き獰猛さを見せる一方で、直感的に危ないと感じた場合には一歩引いて警戒する慎重さも併せ持っており、「剣士」のクラスに相応しい、全ての能力が極めて高く安定感のあるサーヴァントと言える。
ステータス
保有スキル
対魔力(B) | 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 |
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騎乗(B) | 幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自由に操れる。 |
直感(B) | 戦闘時に常に自身にとって最適な展開を"感じ取る"能力。視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。 |
魔力放出(A) | 武器ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出することによって能力を向上させる。いわば魔力によるジェット噴射。かの騎士王と互角に打ち合うほどの力量を持つ。 |
戦闘続行(B) | 往生際が悪い。聖槍で貫かれてもなお諦めず、騎士王に致命傷を与えた。 |
カリスマ(C-) | 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において自軍の能力を向上させる。希有な才能。モードレッドのカリスマは、体制に反抗するときにその真価を発揮する。 |
宝具
不貞隠しの兜(シークレット・オブ・ペディグリー)
- ランク:C
- 種別:対人(自身)宝具
- レンジ:0
- 最大捕捉:1人
出自を隠すためにモルガンから与えられ、正体を明かすまでかぶり続けた兜。
装備している限り、モードレッドに関する一部の情報が隠匿される。
クラス別スキルやステータスなどの分かりやすい情報は隠す事ができないが、真名や固有スキルなどの特定に繋がる重要な情報を隠す事ができる。
加えて、剣の意匠や戦闘で使用していた能力を後で思い返す事を阻害する効果もあるため、隠している情報については推測することすら難しい。
この効果はこれはモードレッドと契約しているマスターでも例外ではなく、ルーラーの「真名看破」の能力を持ってしても破ることはできないが、既に真名を知っている相手には効果が無い。
この宝具の効果は戦場で兜を脱ぐという行為を行うと解除される。逆に言うと戦場でないところで鎧ごと脱いだりする分には解除されないので、その後素顔+私服でうろついても効果は持続する。
不貞隠し以外にも鎧そのものとしても魔術で強化されているため、強度自体もかなり高く、毒を防ぐ効果もある。
ちなみに兜を脱ぐと言っても普通に取り外して脱ぐのではなく、変形して鎧の中に収まる。
『Fate/GrandOrder』では、「宝具は1種のみ」という仕様からスキルになっている。
燦然と輝く王剣(クラレント)
- ランク:C
- 種別:対人宝具
- レンジ:1
- 最大捕捉:1人
- アーサー王の武器庫に保管されていた、王位継承権を示す剣
「如何なる銀より眩い」と称えられる白銀の剣。モードレッドの主武装であり、通常はこの状態で戦闘を行う。
元は王の戴冠式の為にウォリングフォードの武器庫に保管されていた剣だが、それをモードレッドが叛乱を起こした際に奪い取り、カムランの戦いで使用した。アーサー王の『勝利すべき黄金の剣』と勝るとも劣らぬ値を持つ宝剣であるが、モードレッドが本来の担い手の了承なくこの剣を強奪したため、ランクが低下している。
我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)
- ランク:A+
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1~50
- 最大捕捉:800人
彼女が持つ父への憎しみにより、「燦然と輝く王剣(クラレント)」が血に染まった邪剣へと変わった姿。
『Fate/GrandOrder』では、その名の通り「対アーサー王特攻」の追加効果を持つ。また発動時に鍔が変形するギミックも搭載している。詳細は同項目参照。
その他の登場作品
コハエース
なんだかんだでよく出るようになった追加レギュラーキャラ。
今作での愛称「モーさん」は型月ファンの間にもすっかり浸透したが、「モーさんは『コハエース』時空のモードレッドのみを指し、通常時とは別枠」という見解も見られる。
万年反抗期のファザコン娘として、ひたすら青セイバーに構い倒している困ったちゃん。もはや反抗期設定どこいったというレベルのパパっ子だが、肝心のアーサー王からは塩対応。しかし某ネズミの国には連れて行ってもらえたらしい。やったね!父上をディスる赤セイバーとは犬猿の仲。しかし桜セイバーはその戦闘における考え方から「母上」と慕い超懐いている。
性別はガッツリ女の子だが「息子」。そしてアーサー王も女性だが「父上」。これは暗黙の了解、絶対の不文律なのでツッコんではいけない。モーさんは誰が何と言おうと息子なのだ。
Fate/GrandOrder
メインシナリオ第四章「死界魔霧都市ロンドン」と共に実装。レアリティは父上と同じく最高の☆5(SSR)。同章のキーパーソンも務めており、主人公の味方となってくれる。
魔霧より限界した“はぐれサーヴァント”であり、この時代の碩学者のヘンリー・ジキルとともに致死性の不可思議な霧“魔霧”の謎を追っている。
ロンドンを古式に則り「ロンディニウム」と呼び、ロンドンを浸食する魔霧に対して「俺のモノに勝手に手を付けた(父であるアーサー王の治めたブリテン≒自分“だけ”が壊していいもの)」という、なんともモーさんらしい捻くれた理屈からロンドンの救済を決意した模様。
ちなみにこの時の彼女は『Apocrypha』での記憶を有しているらしく、ストーリー中で再会したフランケンシュタインやシェイクスピアについて言及している。また『Apocrypha』での顛末から性格もかなり丸くなっている様で、特にフランのことは妹のように可愛がっている。
第六章「神聖円卓領域キャメロット」では敵として再登場。獅子王に仕える遊撃騎士として主人公達と敵対する。
正式に聖都への滞在を許可されないものの、生前願っていた「憎まれたまま父王に仕える」という望みのままに敵対勢力の殲滅を行う。
専用状態強化は「暴走」。毎ターンチャージゲージがMAXまでチャージされるというもので、早い話が毎ターン全体攻撃のクラレントがカッとんでくるというぶっ飛び振り。と言ってもMAXチャージが行われるのは敵の行動終了後なので自分のターンの間に呪術や吸血などでチャージゲージを削ってしまえば発射できなくなる。(ただし、「不貞隠しの兜」で再チャージして撃たれる可能性あり。)
また威力もやや控えめで、ちゃんと育っているサーヴァントが耐性で受ければ即死はしない程度の威力となっている。
なお、本作では霊基再臨を三度目まで進めると、『Apocrypha』では設定のみ存在したインナー姿での戦闘が見られる。
また、水着イベント「夏だ! 海だ! 開拓だ! FGO 2016 Summer カルデアサマーメモリー ~癒やしのホワイトビーチ~」では、サーフボードを駆るライダーとして登場。
詳しくはモードレッド(水着)を参照。
カード性能
ステータスはHP・ATK共に☆5セイバー内では中間に位置するバランス型。
カードバランスも《Quick:1/Arts:2/Buster:2》とセイバークラスの典型で使いやすい。
スキルは、アルトリアと同じく「魔力放出」と「直感」を習得。あちらと同様、「魔力放出」で攻撃力の補填や自身の宝具威力を上げつつ、「直感」で量産したクリティカルスターでCTヒットを狙うといった攻撃的な運用を得意とする。
異なるのは、「カリスマ」が「不貞隠しの兜」になっている点で、こちらは【自身の弱体状態解除&自身のNPアップ&1ターン防御力大アップ】の効果を持つ。概念礼装と合わせれば宝具の早期解放が可能な他、土壇場で守りを固めて粘る事にも使えるため、小技が利く便利スキルと言える。
宝具は『我が麗しき父への叛逆』で、詳細は同項目を参照。
総じて、真価を発揮するのは対アーサー王戦であるが、攻守共にバランスの取れた能力による手堅さも併せ持っているという、彼女らしい性能で纏まっている。
人間関係
生前
親愛と憎悪を向ける父上。ギャグ作品では割と仲良し(?)。
「忌々しい優等生」。伝承の通り、最後にはモードレッドが彼を討ち取る。
その全方位イケメンドッグっぷりにちょっとイライラする。ガレスがいなかったら喧嘩売ってた。
父を侮辱した相手。彼と王妃ギネヴィアとの不貞を暴いたことにより、ブリテンは崩壊を始める。
自身と同じくモルガンによって送り出された刺客。いわば兄弟。
接点があまりあった訳ではないので親しくはなかったが、なんとなく気を使われていたのは察しているので、アグラヴェインはいいヤツ。たぶん。
周りに劣る力量を馬鹿にするものの、自身が切望した「アーサー王の最期」を見届けた事への羨望と嫉妬を向ける。
Apocrypha
自らを召喚したマスター。サーヴァントとの信頼関係を第一に置いていた彼とは文句なしのコンビであり、彼の実力と人柄双方に信頼を寄せている。
黒のライダーとの戦闘中に不意打ちを受けて、一度絶命させた相手。彼が復活した後に黒のセイバーの力を引き出した後は激戦を繰り広げる事に。
彼がセイバーの力を引き出し少しずつ強くなりつつあることや父の名を冠する宝具で殺せなかった事から、自らの手で殺すことを決心した。しかし後に戦況や彼の事情を考慮して、共闘関係を結ぶ。
彼の真名及び性別に気づいていないため「雌犬」と呼ぶ。素の戦闘能力で大幅に彼を上回っている事や彼の持つ宝具の危険性を直感で察知して確実に回避出来る事から、戦闘では優位に立てる相手。
性格的には馬が合う様で、初対面時には円滑にコミュニケーションが取れていた。
ジークを一度殺したことから彼に敵意を抱かれていたが、結果的にセレニケから救ってくれた事もあってか、ジークに倣って一応和解した。
敵対し打ち倒したバーサーカー。
実は似た境遇なので気にかけており、FGOではなにかと世話を焼く。
交渉によって、ちゃっかり彼女の保有する令呪一画をもぎとった。
一応同陣営だが相性は最悪で、「クソババア」「カメムシ女」等と呼ぶ。
己の母と同じ匂いを持ち、その笑みも退廃的な雰囲気も癪に触る相手。マスターであるシロウも含めて「奸物」と見なしており、聖杯戦争序盤からいずれ敵対することを確信していた。
余談
様々な場所で「アーサー王に愛憎を向ける不義の息子」と紹介されているが、『Apocrypha』にてその(一方的な)わだかまりは解消。自身の感情と真の願いに納得している(記事冒頭の台詞はその際のもの)。
『GrandOrder』にて“基本的にサーヴァントは聖杯戦争における記憶の継承は不可能だが、その在り方に変化を与えるほどの思い出は特別に残る”と述べられており、四章やマイルームでも聖杯大戦の記憶を保持している事が伺えるため、彼女は自身の憎悪に折り合いをつけた模様。
ただし「父上に認めてもらいたい」「父上を越えたい」「納得はしたけどやっぱムカつく」といった燻りは残っているため、他の聖杯戦争にてアーサ王と対峙した際は一直線に襲い掛かるとの事。ギャグイベントにて騎士王と絡む際も、素直になれない面倒臭い反抗期のような態度で接している。
関連イラスト
関連タグ
Fateシリーズ Fate/staynight Fate/Apocrypha コハエース Garden_of_Avalon