CV:北川米彦(超人オリンピック編、タッグ編)
概要
名前の通りカナダの国旗(メイプルリーフ旗)をモチーフにした姿をしている。
(当時、横浜在住の沢田隆くんのデザイン)
ちなみに額の楓マークは初期アニメ版では鼻まで完全に覆うデザインだった。
カナダの山奥の出身だけあって、屈強な体格と地球をも持ち上げるパワーの持ち主。作中では、巨大化して後楽園球場を持ち上げて登場したシーンが、あまりにも衝撃的。
ただしそれ以降、超人が闘う時は巨大化をするのが禁止になった様子。
続編『キン肉マンⅡ世』では、伝説超人の一人として他の超人たちと共にヘラクレスファクトリー教官に就任。また、第一期生の中には彼の息子・カナディアンボーイが登場したが、卒業試験時にはその姿が無かった。
アニメ版では国際色を排すためかなぜか国旗部分を緑色に塗っていた。
プロフィール
身長265cm、体重218kg、超人強度100万パワー。
※この超人強度はウォーズマンと並び、当時の正義超人ではトップクラスの高さ。
得意技は「カナディアンバックブリーカー」。
作中での活躍
超人オリンピック予選記録
作中で確認できる中では、以下のような記録を残している。
第20回超人オリンピック最終予選「月への往復マラソン」
地球から月までを往復して、その上位8名が本戦に出場できるという内容であったが、1位のロビンマスク、2位のテリーマンに続き、3位で到着している。
第21回超人オリンピック第三次予選「新幹線アタック」
東京駅から新幹線を発車させ、どこまで滑走させられるかを競う内容であったが、カナディアンマンは福岡県の小倉駅まで投げ飛ばしている。この記録なら充分に勝ち進んだはずだが、最終予選では一度も姿をみることはなかった。本選に出場していないのは確実。
国辱超人
上述のとおり、ベースとなる実力は一級線であり、古参の実力者として扱われていた。もっとも、読者人気がなかったせいか連載中はただ地味なだけのキャラであった。
だが、インターネットが普及してきた1990年代以降、なにかと彼の発言や行動に注目が集まることとなる。
カナダを代表する漫画、ゲーム等の2次元キャラの代名詞(というより他が思いつかない)であり、オタク界隈でのカナダのイメージ低下に大きく貢献しており、国辱超人の名は不動であろう。
……例えばレオパルドンも酷い扱いは受けているが、ドイツ超人であり、ブロッケンJr.とかがいる事を考えれば国辱とは言えないだろう。
ちなみにカナダ出身の超人には、他にはあのキン肉マンビッグボディがいたりする。
こいつもキン肉マンスーパーフェニックスのかませ犬だったわけだが。
なお、後述するが国辱とはタッグトーナメントで突如乱入をくらい早々に退場した彼(正確には「ビッグ・ボンバーズ」の2人)に対する故国の人間の罵倒の一つであり、いわゆるヘタレな一面自体の評価ではなくその時の戦績だけの話である。
うすのろ発言
「黄金のマスク編」において、キン肉マンが負ければ、すべての正義超人が死滅するという状況下、頼みのキン肉マンは、最初の悪魔騎士スニゲーターを倒したものの命尽きてしまった。
その時のカナディアンマンのセリフがこれである。
チェ… キン肉マンのうすのろめ どうせ死ぬんなら黄金のマスクを取り返してから死にゃあよかったんだ!
死を前にしてテンパっていたとはいえ、冷静に考えるとヒドいセリフである。
(なお、アニメ版でもバッチリこのセリフを言ってくれる。)
さらにこの直後にジェロニモに咎められるも、生命維持装置の中から「なにー、この若僧め!」と逆切れする始末であった。
キン肉マンはウルフマンの捨て身の友情により復活し、それを見ていたカナディアンマンも「オ…オレが悪かったよ、ウルフマン」と一応反省の意を見せてはいる。
ひとりだけ行かない
同じく「黄金のマスク編」において、テリーマンやロビンマスクと共にプラネットマンに取り込まれる。
この後、心臓部に取り込まれたウォーズマンの捨て身の行動でプラネットマンは倒され、取り込まれていた超人たちは、幸いにもプラネットマンのパワーを得ることで生命維持装置が不要となるのだが、当然カナディアンマンも解放されている。
テリーマンやジェロニモが、ウォーズマンを助けるために次々と死地に飛び込む中、当然というかやっぱりというか、カナディアンマンだけは行くことはなかった。
こいつは本当に正義超人なんだろうか……。
まあ、一応ジェロニモ曰くロープに捕まれるのは何故か5人までってことになってたけど。
なおアニメ版では委員長に差し替えられ、カナディアンマンは取り込まれていない。
まあ、取り込まれていようがいまいが大差なかったのだが。
キン肉マンと悪魔将軍の最終決戦では、将軍の策略によってリングを支える超人の一人となり、委員長ハラボテ・マッスル、スペシャルマンと共に最後までリングを支えていた。
この時カナディアンマンだけは後楽園球場を持ち上げられるパワーが戻ってたはずだが、他の超人たちのエネルギーダウンの影響で、最後までリングを支えたのは委員長とスペシャルマンとカナディアンマンのみとなっていた。
弱体チーム呼ばわり
『夢の超人タッグ編』には
・マッスルブラザーズ(キン肉マン&キン肉マングレート)
・ニューマシンガンズ(テリーマン&ジェロニモ)
・超人師弟コンビ(ロビンマスク&ウォーズマン)
・モストデンジャラスコンビ(ブロッケンJr.&ウルフマン)
と、名高き強豪タッグチームが続々参戦していたが、その中にビッグ・ボンバーズと言うタッグでカナディアンマンとスペシャルマンも参加していた。
そこにトーナメントに飛び入りで参加したいとサンシャインとアシュラマンのはぐれ悪魔超人コンビが乱入。
その際にアシュラマンが『弱体チームには大会参加をご遠慮願おうか!』とビッグ・ボンバーズを名指しで挑発する。
弱体チームと言われてプッツンしたカナディアンマンはスペシャルマンと一緒に攻撃を仕掛けようとするが、逆に返り討ちにあい出場権をはぐれ悪魔超人コンビに奪われてしまう。
こうしてビッグ・ボンバーズの出番は早々に終わってしまったのである…
※この時テリーマンから『気にするな』と言われるもスペシャルマンが『これはボクたちの名誉の問題だ!』と忠告を突っ撥ね、アシュラマンから『おまえたちに名誉なんてものがあったのか?』とますますコケにされる場面がある。
捲土重来ならず
これら巷での評判を受けてか、キン肉マンⅡ世『究極の超人タッグ編』で再登場した際は、作中でもヘタレキャラに磨きがかかっており、前述のはぐれ悪魔超人コンビに負けた後、実は祖国でも屁タレだの国辱だのと罵られ、挙句の果てに経営していたジムまで破壊されていたことが明らかになる。
そして、リザーブマッチには時間超人の強さにビビり参加権をジェロニモ・ブロッケンJr.にあっさり譲ってしまった。
最早母国に帰っても恥の上塗りと言う事で富士の樹海で炭焼きでもして暮らすとまで言ってしまった。
だがしかし、未来からやってきた万太郎とタッグを組んでるカオス(キン肉マングレートⅢの正体)が超人ではなく人間であると言うことを知ると、大会委員長に密告して彼らを失格させて、悪行超人の如き笑みを浮かべながら返り咲きを目論むも、先述の件を胸の内にしまっておこうと言うスペシャルマンを『馬鹿がー!』と一喝して、矢文で密告すると言う実に情けない手段にでた。
密告を受けた(と同時に逃げるカナディアンマン達を見た)ハラボテ・マッスルは、『正義超人の風上にも置けない』行為として狙う的が委員長の頭に矢が刺さったこともあり、『後で処罰を与える』とコメントしている。
それまでは少々こじつけに近い部分もあったものの、二世においては完全にやらかしているとみて間違いはない。もっとも、かつてのロビンへの仕打ちのような一般人たちの傍若無人っぷりも窺えるのだが…
なおⅡ世において息子の「カナディアンボーイ」がスペシャルマンの息子の「スペシャルマンJr.」と共に登場しているが、その時のキン肉マンの回想シーンも親父たちが地獄のコンビネーションをくらう姿であった。
「オレたちにまかせろ!」(瞬殺
2011年12月から『キン肉マン』の王位争奪編後の続編が始まったが、そこでもスペシャルマン共々マックス・ラジアルにたったの2ページで瞬殺されるという相変わらずのヘタレっぷりであった。
その前日譚である『超人外伝 ウルフマン篇』でも、国技館に来襲した世界超人相撲チャンピンのブラック・シップにズタボロで担がれて登場。戦闘シーンすらなかった。
捲土重来のチャンス?
2017年7月からの新シリーズ「サタン編」213話において、正義超人の主力が不在の中オメガマン・アリステラが率いる「オメガ・ケンタウリの六鎗客(ろくそうかく)」が襲来し、一人立ち向かったウルフマンもピンチという状況下において、ティーパックマン・カレクック・ベンキマンとともに「正義の5本鎗」として現れた。
超人オリンピックファイナリストで構成された即席チームで、サグラダ・ファミリア特設リングを舞台に六鎗客に立ち向かう。
続く214話では六鎗客の一人パイレートマンと対決。スペシャルマンに向けて必ず勝利を掴みカナダ国旗を掲げて見せることを独白した。
第一戦、特設Cリングの戦いでティーパックマンが破れてしまい、意気消沈するウルフマンらに向けて「誰もが死を覚悟してリングに上がった。だったら悲しんでも仕方ない」と言い放ち勢いを取り戻させた。
そして219話にて第二戦、特設Eリングにてパイレートマンとの戦いが描かれる。力比べでは殆ど互角にせめぎ合うも押し切られてしまいダメージを受けてしまう。パイレートマンから、恵まれた体格とパワーを持ちながら正義超人の主力になれなかったのは、その才能に頼り過ぎていたからだと指摘される。それを肯定するようにカナディアンマンが繰り出す技はパイレートマンのパワーとテクニックの前に返され、破られ、着実にダメージを蓄積させられていった。カナディアンマン自身も「昨日までの自分はそうだった」と肯定した上で、今までの屈辱と汚名を注ぐべくパイレートマンとの戦いには本気の本気で挑んでいることを告げた。その際にはカナディアンマンが倒された過去シーン(はぐれ悪魔超人コンビ、ブラック・シップ、マックス・ラジアルに負けたシーン)が描かれていた。
220話では正義、悪魔、完璧の三つ巴の戦いに「クソの役にも立てなかった」ことを恥じ、「お前らごときに何ができる?」と期待すらされなくなった世間の風潮を見返すべくスペシャルマンと特訓していたことが判明する(読者に向かって言っているような台詞でもある)。その成果とも言える高度なレスリング技術を披露し一時は優位になるも、すぐに付け焼刃の技と看破されて切り返され劣勢に陥り、パイレートマンから海賊らしく「誇り」を奪うことを告げられる。額のメイプルリーフを掴まれナックルパートの嵐を見舞われるが、自らの手でメイプルリーフを切断し脱出。そしてスペシャルマンとの「心のタッグ」で生み出した「フットボールタックル」で逆襲した。
余談
※リアルに再現された超人たちが戦う「キン肉マニア2010」においてはサンシャインを倒して雪辱を晴らし、なんと優勝を勝ち取った。
身体が超人としては一般的な体格で、作中ではスペシャルマンと並んでもやや背が高い程度の扱いではあるが実は巨漢ファイターの一人。
レギュラーキャラでいえばバッファローマンより高く、また、新シリーズで自身を軽々持ち上げ肩に乗せたマックス・ラジアルよりも大きい。スペシャルマンとの身長差は約90㎝。
「サタン編」ではパイレートマンに(こちらの設定身長は不明だが)自分に「見劣りせぬ体躯」と言われている。